社会人5、6年目以降のアラサーから30代の女性の間で、海外留学を考える人が増えています。
これまで4回に渡って、社会人留学に必要な準備や心構えについて取り上げてきました。では、どんな人が満足行く経験を得られ、どんな人が不完全燃焼に終わってしまうのでしょうか。筆者の周囲で社会人留学経験のある人の声をリサーチしてみました。
ラクな選択肢ばかり選ぶと身につかない
・「授業中、会話に自信がないので遠慮して発言するチャンスを逃してばかりいた」(33歳/事務職・イギリスへ留学)
・「体調を崩してしまった」(35歳/広報・アイルランドへ留学)
・「貯金がギリギリだったので、外出を我慢することが多かった」(28歳/接客・アイルランドへ留学)
海外に行くと、母国語が同じ人同士で固まる傾向は日本人に限らず見られます。意思疎通がラクなので当たり前ですし、何か問題があった時にコミュニケーションがスムーズに取れる仲間がいるのは安心ですよね。
でも語学習得という観点から考えると、注意が必要。日本人と過ごす時も英語を使うように心がけたり、日本人のいないグループと交流するようにしたりと、意識的に行動することをおすすめします。
また、なかなか発言できなくてもどかしい思いをするのは、最初のうちは仕方ないかもしれません。ですが、短期であればあるほど毎回の授業は貴重です。「教室は間違える場所」。恥ずかしさなんて忘れて、思い切り学んでもらいたいものです。
上記のような声に共通するのは、目的に対する意思の弱さ。不完全燃焼で終わる人は、ついつい遠慮してしまったりやラクな選択肢に流されてしまったりする人と言えそうです。
そして体調管理は何より最優先で。滞在先では食事や住環境にはしっかり配慮したいですね。過信せず、用意周到で旅立つことをおすすめします
次回は海外留学のEF(イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン)のマーケティングディレクターの伊丹麻衣子(いたみ・まいこ)さんに伺った、留学の準備についてお伝えします。
(奥浜アリサ)