「みね子と暮らし始めてから一度も彼氏ができない」
スー:老後の話でいうと、どの辺りまで想像してます?
サムソン:今着てるこのフリースって、このあいだ古着で買ったんだけど、94年製なんですよ。阪神大震災が95年だったから。27年前ですね。
スー:そうですか。次の27年後ってことね。わかりやすい、刺さる表現だ。そうすると次の27年後にはサムソンさんは80手前か。
サムソン:ビビりますね。この27年間がわりと早かったから、次の27年もあっという間だよ、きっと。そのあっという間でどんどんダメになっていくんだろうなって思います。老化は来るね。
スー:これからの希望としては、働いて、たまの休みに旅行できるのがいいわけですか。
サムソン:それが永遠に続けばいいねって思ってます。将来的にビジョンを見いだせないまま50になったので、これから先もそうでしょう。
スー:能町さんとゆるゆると。
サムソン:死ぬまでには一遍は好きな男と同棲してみたいわ。やったことないから。でもね、私言うほど苦労してなかったんですけど、みね子と暮らし始めてから一度も彼氏ができなくて。
スー:それはなぜでしょう。自分が欲してないって可能性は?
サムソン:50過ぎて年齢のせいもあるかな。ノンケの人もそうだと思いますけど、50過ぎたらいい男はちゃんとステディがいるんですよ。ステディがいるか、とんでもない危険物件か、どっちかですよね。
スー:まあでも「みね子と暮らし始めてから彼氏ができないんですよ」って、7割の人にはある種の惚気(のろけ)みたいに聞こえると思いますよ。二人のあいだに恋愛感情があるってことじゃなくて、いまの生活が満ち足りているような印象。
サムソン:どうかな。私にしたら魂の苦しみの叫びです。ウートピを読んでるキミ、これを読んだら応募して、なーんて。
スー:何歳以上ですか?
サムソン:えーとね、40代50代の太めヒゲあったらいいな。
スー:なるほど、わかりました。ご応募お待ちしてます。