感情美人デザイナー・柊りおんさんインタビュー第1回

“感情ブス”になっていない…? 自尊心を高めるための3つの質問

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“感情ブス”になっていない…? 自尊心を高めるための3つの質問

さまざまな人生の選択に直面する30代。自分が納得できる道を選び取ったつもりでも、自分に自信が持てなかったり、まわりの評価が気になったり、他人の成功を羨んだり…と、ドス黒い感情が湧き上がってくることも。そんな「感情ブス」から脱却するためのコツを、感情マネジメントに関する講演や執筆活動で活躍する感情美人デザイナーの柊りおんさんに伺います。

第1回目は、自分を正しく評価し、前向きに進んでいくために必要な「自尊心」を高める方法を聞きました。

感情美人デザイナーの柊りおんさん

感情美人デザイナーの柊りおんさん

立派すぎる価値観は捨てる

——まず、自尊心が低い人になってしまう要因は何なのでしょうか?

おおまかに言って二つあります。一つは、もともとも生まれ持った気質です。これはもうどうしようもないのですが、それより大きな要因は、幼少期にどういう育てられ方をしたのかということ。私のセッションにいらっしゃる方でも、やはり多いのはこちらですね。幼少期の愛着形成がうまくいかなかった方は、自尊心が低くなってしまうケースが多いです。

——「愛着」というのは? 母親との関係が大きいということでしょうか。

愛着というのは、人と人との絆を結ぶ一番大切な能力なんです。これを形成する相手は母親や血縁である必要はありません。ただ、生後半年から1歳半くらいまでの間に、特定の一人といかに親密な信頼関係を築けるかというのが肝になる。この大事な期間というのは5、6歳くらいまで続くのですが、「自分って愛されてるんだ」「自分のままでいいんだ」という安心感の土台ができると、例えば母親が離れてしまっても「自分一人で大丈夫」って自立していけるんですね。

ただ、その時期にしかるべき相手がいなかったり、「なんであんたはそんなにダメな子なの?」と、躾の過程で言われすぎると「自分ってダメな人間なんだな」って思ってしまう。なので、その時期の教育が原因で自尊心が低くなるケースが多い。やはり親との関係が一番大きいのかなと思います。

——自尊心の低い人に何か特徴はありますか?

根がまじめな方がすごく多いですね。適当が許せないんです。立派すぎる価値観にとらわれて、それより劣る自分が許せなくなってしまう傾向があります。

「ウートピ」の読者さんもそうだと思うのですが、すごく勉強熱心な女性が多いですよね。メディアで活躍を紹介されている女性たちの輝きを見て「私もこうなりたいと思う」のは当然のこと。でも、理想を上げすぎるのも良し悪しですね……。

本当は十分すごい人なのに、立派な価値観にこだわりすぎて「私ってダメ」だと思っていたりする。あと、「嫌われるのはダメなことだ」という価値観にしばられてる人もすごく多いです。人からよく思われなきゃダメとか、嫌われてはダメだとか。失敗しちゃいけない、美しくなきゃいけない……。そうした意識を書き換えていけるといいと思います。

メディアが提案するような「かっこいい女性像」って、だいたい媒体によって型が決まってるじゃないですか。でもそれってごく限られた世界の話であって、世の中ってもっともっと広い。目指すのはいいことなんですけど、そこだけをゴールに設定してしまうと、それ以外のことが許容できなくなってしまう。もう少し自分の中のストライクゾーンを広げてあげるといいですよね。別に、キャリアを中断したっていいわけです。中断したからこそ、見えてくる道や可能性がある。だから、キャリアを重ねている人=成功者というわけでは決してありません。

自尊心を簡単に高める三つの質問

——「嫌われたくない」「常に美しくしていないとダメだ」そういう根強い意識って、なかなか変えることが難しい。そんな考え方のクセの直し方はあるのでしょうか?

まず、自分と他人の間に線を引くことを大前提に考えて下さい。自分は自分、他人は他人です。その線を引けていないと、自尊心が低くなったり、嫉妬しやすくなったりなどの問題を抱えてしまう。あくまで他人は人生の飾りです。「自分は自分」という意識をしっかり持つことが大切です。

それを前提とした上で、「自尊心を簡単に高める三つの質問」のお話をします。一つ目は「自分は今までどんな困難を乗り越えてきたか?」です。何でもいいんです。例えば親が亡くなったことでもいいし、リストラされたけれど再就職できたでもいい。人生30年くらい生きていれば、多かれ少なかれ何かしら乗り越えてきていますよね。それを改めて考えてみるんです。おそらく、その困難にぶちあたったときは、「これは無理だ……」って思っていたと思うんです。でも、今振り返れば、ちゃんと乗り越えてきていると気づきます。

二つ目は、「自分が今まで何を成し遂げたか?」です。これも何でもいいんです。学校の中の小さな賞をとったでもいいし、サークルのリーダだったとかでもいい。小さなこと、自分ではたいしたことないと思っていることでも、人から見たら「すごい!」と思うものってたくさんあるんですよね。なので、それをちょっと思い出してみて下さい。

三つ目は、「今まで自分がもらった嬉しい褒め言葉」です。誰にも見せなくていいので、ちょっと書いてみてください。これをやると、「え、人は私をそんな風に思ってくれているの?」ということがたくさんあると気づきます。自分では欠点だと思っていたところが、他人から見るとすごく魅力的だというのはよくあること。自分の魅力って、自分ではわからないんです。なので、人から褒め言葉をいただいたら、謙遜するんじゃなくて、「ありがとう」と余裕を持っていただいておきたいですね。

人の心を読みすぎないで

——確かに、自分とは日々向き合っていますから、欠点ばかりに目がいってしまいがち……。

やっぱり自分のアラって目につきますから。私たちの情報の知覚性ってほんとにごくわずかなんです。ココがダメだと思うと、他のチャームポイントに目がいかなくなる。人って自分以外のことを見てないですから、あまり気にしなくていいっていうこと。「気にしない」というのは難しいことですけれど、自尊心が低くて自分に自信がない方には、あえて「あまり気にしなくていい。人の心を読み過ぎないで」と伝えたいですね。

自尊心が低い方は、人の心を間違って読んでいる場合が多いんです。例えば、もともと痩せすぎの人が、「最近ちょっとふっくらしたね」と言われて「わたしのことデブって言ってる」って受け取ってしまうとか。「健康的になったね」という意味だったのに、完全な心の読み違えですよね。「人の心は想像しない」こと。あと、二元論に陥らないことも大切です。自尊心が低いと、マルかバツか、成功か失敗か、美しいか美しくないかという白黒の思考に陥りやすい。世の中ってだいたいグレーなので「どっちだっていいじゃん」くらいに考えられると楽になるかなと思います。

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