もしかして私も「低気圧女子」? vol.7

体調が揺れまくる「低気圧女子」から卒業しよう カンタンお天気日記の活用法

体調が揺れまくる「低気圧女子」から卒業しよう カンタンお天気日記の活用法

空がどんより厚い雲で覆われると、頭もズーンと重たくなる。

季節の変わり目はやる気が起こらず戦意喪失、仕事がまったくはかどらない。

ただでさえ生理の日はツラいのに、雨が降ると吐き気まで……。

と思い当たったあなたは、天気によって体調や気分が左右される、低気圧女子かもしれません! 気象予報士で、『低気圧女子の処方せん』(セブン&アイ出版)を上梓したばかりの小越久美(おこし・くみ)さんに、女子の正しい天気との付き合い方をレクチャーしていただきます。

第7回は、低気圧女子を脱出するための対策法を聞いていきます。

低気圧女子へのおすすめはお天気日記

低気圧女子を脱出するにはどのようなアクションを起こすとよいのでしょうか。

「私がおすすめするのは、お天気日記をつけることです。日記といっても、毎日つける必要はありません。低気圧女子のみなさんは、症状として現れやすい自分のウィークポイントをすでに知っていると思います。

例えば、頭痛、肩こり、腰痛、便秘、古傷の痛み、関節痛、イライラ、気分の落ち込み。

星でもハートでもいいので何かマークを決めて、自分が気になっている症状が出た日にカレンダーにマークを記入し、その日のお天気を書き込む。できれば、排卵後から生理終了がわかるように生理周期もメモをしておけるといいでしょう。

『症状、天気、生理周期』の3つを重ね合わせると、自分の傾向が把握しやすくなります」

習慣化で季節ごとの傾向も見えてくる

お天気日記を習慣にしていけば、自分が天気の影響を受けやすい季節なども見えてくるそうです。

「晴れと雨を繰り返すような季節の変わり目の1カ月であれば、その期間、お天気日記をつけるだけで、不調の傾向がある程度見えてくるはず。

2カ月、3カ月と続ければ、生理とお天気との関係がより正確に把握できますし、1年続ければ、自分がどの季節に弱いのかも見えてきます。

春と夏は雨が降ってもとっても元気なのに、秋の気配を感じた途端、パッタリとやる気をなくしてしまう『季節性感情障害』という症状もありますし、季節による傾向を知ることも、1年を快適に過ごすうえでは欠かせないんですよ」

お天気以外にも記録したい2つのポイント

お天気日記の精度を高めたいなら、よりパーソナルな情報を一緒に書き込むのがおすすめとのこと。

「最初にお話ししたお天気日記だけでも自分の傾向を知るには十分ですが、もっと正確に知りたい、メモを取るのが苦痛じゃない、という方には、以下の項目をプラスすることをおすすめします。

1つめは、生活習慣です。人によっては寝不足と雨が重なると頭痛と吐き気がするという方もいますので、カレンダーには『頭痛のマーク、雨、寝不足、吐き気、生理前』などと記入します。

寝不足以外にも、夜勤、飲酒、ストレス、人間関係など、自分の生活を取り巻く環境の中で、体調に影響を及ぼしそうなものをメモしておくといいでしょう。

2つめは、くもりや雨などの空模様以外にも、自分が苦手だなと感じている気象条件です。雷、朝晩の冷え込み、強い風など、こういった気象条件は地域差が大きいため、頻繁かつ顕著に起こる場所では、体調に影響を与えている可能性があります。ビル風が強い場所は気圧も大きく変化していますので、都市部に住む低気圧女子は要チェックです」

1日の間にお天気が変わった時は?

午前中は雨でも午後から晴れた日は、お天気日記にどのように記録するとよいのでしょうか。

「天気が回復するときに症状が出やすいのか、下り坂に向かうときに症状が出やすいのかを把握するためにも、1日の天気の傾向は記録しておきたいですね。天気予報のお天気マークを参考にするといいでしょう。

書き方の例

書き方の例

晴れとくもりがひっついている時は、1日を通して晴れが中心で、時々くもり空が広がった時。晴れとくもりの間に→がある時は、午前は晴れていたのに午後からくもりになった時。というように使い分けます。

ちなみに、雨がある程度降り続いた時は開いた傘のマーク、一時的にパラついた時は閉じた傘のマークを記入します。

お天気マークの一覧を手帳に挟んでおくと、簡単に記入できていいかもしれませんね」

(構成:今富夕起)

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