「夏服を着こなすための下着最前線」の第2弾、今回は「ショーツ編」をお届けします。これは夏に限ったことではないかもしれませんが、細身のパンツをはいたときにショーツがくいこんでヒップやウエストに段差ができてしまったり、白いパンツにショーツの色がうっすら透けていたり……自分は気付いていないけれど、他人の目にはしっかり映っていることが結構多いのです。それが一番目立つのが階段を上るときや前かがみになったとき。出かける前に全身を鏡でチェックしても、ヒップラインがくっきりとなる場合の後ろ姿までは気が回らないことが多いよう。にも関わらず、階段で後ろを歩いている人には、意識せずとも目に入ってしまうものなのです。
原則は「自分の肌色より少し濃いめ」を選ぶ
対策は、ブラジャー同様「透けない・見えない・ひびかない」が基本ルール。「透けない」対策はベージュが確実なわけですが、「自分の肌色より少し濃いめ」をセレクトするのはブラジャーと同じです。
次に「見えない・ひびかない」対策は、小さなショーツをはかないことが第一。自分のサイズより小さなショーツをはくと、ウエストやヒップのゴムがくいこんで段差ができてしまいます。最近は、ウエストや足口にゴムを使わず、生地を切りっぱなしにして使っているものが多く出ているので、細身のパンツをはくときは、これを選べば安心。総レースのショーツも同じで、足口にゴムを使わないため段差ができにくいのでオススメです。
チェックするのは布が重なり合う部分
もうひとつ、意外に見落としがちなのが、クロッチ(股の部分)とヒップにつながる、布をつぎ合わせた接(は)ぎの部分。後ろから見ると、実はこれがかなり目立ってしまうのです。この接ぎの位置はショーツによって微妙に異なるのですが、クロッチの布とヒップの布が重なるため、縫い代がどうしても厚くなってしまい、境目がくっきり出やすくなるというわけ。この部分がなるべくフラットになっているもの、あるいは接ぎがないものを選ぶようにしましょう。
では、そんなポイントをクリアした夏ショーツ4点はこちら!
切りっぱなしで縫い目なし。段差ゼロの万能ショーツ
足口もウエストも、切りっぱなし。クロッチ部分もまったく縫い目がなく、脇も接着で仕上げたスーパーフラットなショーツ。肌なじみのいい柔らかな素材は程よく薄く、体の動きにも抜群にフィット。「迷ったらコレ!」そんな安心感を与えてくれる万能ショーツです。そして、さすがユニクロ、590円というお手頃価格も魅力。写真はヒップハンガーですが、他にビキニやタンガ(Tバック)もあるので、お好みの型をセレクトしてくださいね。
ウルトラシームレスショーツ590円/ユニクロ
タンガは心もとないけど、ショーツラインは排除したいなら…
タイトシルエットのボトムをはく時、最もラインが出にくいのはタンガなのですが、お尻をまったく覆わないのは抵抗がある……そんな方にオススメなのが、ビキニとタンガの中間のようなこのショーツ。インポートブランドではよく見られる型です。総レースのショーツは、できるだけ表面に凹凸のないものを選ぶのがポイント。その点、この「コサベラ」はレースならではの美しさもありながら、薄くて表面もフラット。インポートらしいカラフルな色が楽しめます。
ローライズホットパンツ4400円/コサベラ(パリスインターナショナル)
透けず・ひびかず、美尻も叶える優秀ガードル
「ショーツラインだけでなく、実はヒップラインも気になる」「パンツ姿をバッチリキメたい」そんな方はガードルタイプのショーツを。ウエストまわりに施された“NANOテープ”という特殊なテープが下半身のたるみをキュッと引き上げ、美しいヒップラインに。もちろん、ショーツなし1枚ではけます。2タイプのベージュが揃(そろ)っているので、より肌なじみのいい色を選べば、透け対策も万全です。
「SUHADA」肌リフト5000円/ワコール
薄手のスカートやワンピースの下にはフレアパンツを
薄手の素材や白色のスカートやワンピースを着たとき、家の鏡の前では大丈夫だったのに、太陽の下で見ると太もものシルエットやショーツが浮かび上がって生々しい……意外に多いのが、そんな失敗。防止するには、こんなフレアパンツを活用しましょう。ショーツの上に重ねばきしてもOKですが、写真の商品はクロッチ部分がついているから1枚ばきしても大丈夫。冷房による冷え対策にもなるので、1枚持っておくと、重宝します。
フレンチパンティ8000円/エッセンス バイ トリンプ(トリンプ・インターナショナル・ジャパン)
背筋を伸ばし、白のパンツやタイトスカートを颯爽とはきこなしている女性って、凛として見えるのはもちろん、夏は涼やかな印象で素敵。下着選びにも少しだけ気を配れば、その姿もさらにスタイルアップ。厳選ショーツで夏スタイルを完成させてくださいね。