みなさん爪はキレイにしていますか? 自分からも他人からも目に入りやすいパーツだけに、指先までキレイにしておくとモチベーションも上がります。
しかし、なかにはジェルネイルやマニキュアを禁止されている職場も。自由にネイルを楽しめる職場であっても、ネイルサロンに通ったり、セルフネイルで色を塗ったりしていると、気づけば爪がボロボロで、普段ジェル派の私も「たまには爪を休ませた方がいいよなぁ……」と思うことがあります。
KOBAKOのセルフケアセミナーに潜入
貝印のビューティーツールブランド「KOBAKO」がこのほど、「先端まで美しいパーツを作るビューティーツールイベント」を、東京・渋谷の渋谷ヒカリエShinQsで開催しました。今回のイベントは、ネイルケアライン「KOBAKO nails」のプロダクトアドバイザーでuka代表の渡邉季穂(わたなべ・きほ)さんによるセミナー。マニキュアにもジェルにも頼らない、本当に美しい「すっぴん爪」になるべく、ウートピ編集部も参加してきました。
渡邉さんいわく、「手は『人の道具』です。みなさん毎日手は洗いますが、爪を洗うことはないですよね。爪にはルースキューティクルという、要らなくなった角質や皮脂、汚れがペタッと貼りつき、これらが爪の色を濁らせる原因のひとつとなっています。ルースキューティクルを取り除き、爪に栄養を入れてキチンと磨き上げると、爪本来のピンク色が戻り、ツヤツヤになります。ジェルネイルやマニキュアを塗らなくてもキレイな爪になりますよ」とのこと。さっそくネイルケアを体験しました。
ネイルケアを体験
爪への負担を軽減するため、まずはお湯で爪周りをしっかりふやかして柔らかくしていきます。爪をお湯に浸ける時間の目安は約5分。お湯は目安として40℃程度がよいそう。
5分経ったら水分を拭き取り、爪の根元から全体にキューティクルリムーバーを塗ります。その後は、爪のカーブに合わせて爪の先から根元へとキューティクルプッシャーでしっかりとルースキューティクルと甘皮を押し上げ、取り除いていきます。
渡邉さんによると、ポイントは強くゴシゴシ削るのではなく、シールを剥がすようなイメージで、爪にキューティクルプッシャーを密着させて押し付けるように動かして押し上げること。そして、キューティクルプッシャーは根元を短くコンパクトに持ち、爪に対して30度にあてるよう意識すること。
コツとしては、手の全体を動かすのではなく、支えている親指・人差し指・中指の3本の指を動かし、爪周りの輪郭を整えるイメージでしっかりルースキューティクルと甘皮を押し上げていきます。
私自身も最初はコツがつかめませんでしたが、キューティクルプッシャーを支える指3本を軽くスライドさせていくと、白く濁ったルースキューティクルが爪の根元へどんどん溜まっていきました。力はまったく必要ありません。
次にマルチリムーバークロスを指先にしっかりと巻き付け、溜まったルースキューティクルを爪の先から根元へと拭き取っていきます。
イメージは甘皮の下に爪の先を入れて、中を掃除するように取り除くこと。そうすることで、溜まったルースキューティクルが取れるのと同時に、カットしたほうがよい不要な甘皮やささくれが立ち上がります。
立ち上げたささくれや不要な甘皮は、コンパクトニッパーで根元を押さえながらカットします。
ルースキューティクルとささくれが取り除けたら、次は爪に栄養分を与えるため、保湿美容液のキューティクルエッセンスを塗り、爪全体に馴染ませます。
いよいよここから最後の工程に入ります。爪をツヤツヤに仕上げるため、ブロックバッファーを使って磨いていきます。
このブロックバッファーは、各面に①から④までの数字がついていて、①から順に磨いていくことで、ツヤツヤに仕上がります。①は一番目が粗く、爪が削れやすいので、爪が厚い人や爪の表面のデコボコで悩んでいる人にオススメ。爪が薄い人は②からの使用をオススメします。
ポイントは、①は爪が削れやすいので、一定方向に数回、全体が少し白くなる程度に軽くやすっていくこと。①で爪の表面を少しだけ削ると、エッセンスが染み込みやすくなります。
①が終わったら、キューティクルエッセンスを適量、水分がなくなるまでしっかりなじませます。②からは爪を削らず、手を左右に動かし、表面をならすように磨いていきます。③でより艶やかに磨き上げ、キューティクルエッセンスを根元に1滴加えます。④は力を入れず、空気を入れるように大きく動かして、ふわっと軽やかに磨きます。仕上げにキューティクルエッセンスを適量つけて保湿したら終了です!
仕上がりは、透明のマニキュアを塗ったかのような光沢感があり、マニキュアを塗らなくても1週間ほどツヤツヤが持続しました。これなら、ネイルができないお仕事の人はもちろん、ジェルネイル派の人でも、ジェルを外して爪を休ませたいときにオススメです。
私自身も体験してみて、自分で爪を磨くことは、自分自身を磨くことのように感じました。いつもはジェルネイルをつけてしまうけど、たまには飾らずに、爪本来のサクラ色を楽しむのもいいなと思いました。
渡邉さんによると、足のネイルケアはもっと簡単にしやすいようです。これから暖かくなり、露出が増えるにつれ、「まだフットジェルをつけるほどでもないけど、そろそろ足もキレイにしておきたい……」と私のように感じている人にもピッタリだなと感じました。
暖かくなってきてお出かけや、人と会う機会が増えてくるこの季節。爪をピカピカにして春を迎えたいですね。
(ウートピ編集部・北村なりこ)