年を重ねるごとに衰えていく肌の機能。肌のくすみやハリのなさなどで悩んでいる女性にとって、すべすべでプルプルと潤う「赤ちゃん肌」は永遠の憧れなのではないでしょうか。
資生堂は、1月20日に東京都内で「新アミノ酸美容セミナー」を開催。不足したうるおいを肌に補うだけでなく、「うるおいを蓄積できる肌」に変えるのではと期待されている成分に関する「D−アミノ酸・D−グルタミン酸」の最新研究発表を行いました。
肌を構成する成分って?
私たちの体の約15%はタンパク質でできていますが、タンパク質を構成しているのがアミノ酸です。アミノ酸は約20種類あり、2つの立体構造からなっています。2つの立体構造はそれぞれD体(D−アミノ酸)とL体(L−アミノ酸)と呼ばれ、これまで生物の中に存在するアミノ酸はL−アミノ酸のみと考えられていました。
しかし、このほど資生堂と九州大学が共同開発した、1兆分の1を見極められる世界唯一の分析装置によって研究を進めた結果、世界で初めて、肌にD−アミノ酸が存在していることがわかりました。
また、この発見をきっかけにD−アミノ酸の機能の研究が進み「D−グルタミン酸」の存在も明らかになりました。資生堂の研究によると、「D−グルタミン酸」は、赤ちゃんの肌に多く存在し、肌に本来備わっている潤いを維持する機能(保水バリア機能)を高める力があることが明らかになりました。
「ベビーアミノ酸」で潤いを維持
資生堂は「D-グルタミン酸」を「ベビーアミノ酸」と名付け、同セミナーで発表しました。第2部では、美容皮膚科医である慶田朋子(けいだ・ともこ)先生と、美容エディター・ライターの松本千登世(まつもと ・ちとせ)さんによるトークセッションも開催。
松本さんは「肌には潤いが大事であることはみなさんも自覚していると思いますが、『与える・補う』には限界がある。しかし、ベビーアミノ酸の発見により、潤いを維持する機能を自分の力で作り出すことができるのは、すごく頼もしい」とコメント。
また、慶田先生も「肌の状態が良くなると女性は気分がよくなる。メイクをしたり、スキンケアをすることで気分も上がる。そういう『良い循環』が生まれるのではないか」と期待しました。
(編集部)