「日本一当たる」と話題になり、メディアでも引っ張りだこの人気占術家・水晶玉子さんの開運手帳『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー 2023』(世界文化社)が2022年9月28日に発売されました。
本書は、一粒万倍日や寅の日、巳の日などの開運日が一目でわかるほか、日本古来の吉日以外にも「水星逆行」の期間もわかる、2023年の運勢を見極めるポイントが網羅されたオリジナル和暦ダイアリーです。
「ダイアリーは2023年の開運アイテム」と話す水晶先生に、2023年のポイントについて教えていただきました。
「卯」の字が教えてくれること
——「開運・和暦ダイアリー」2年目の発売、おめでとうございます。
水晶玉子先生(以下、水晶):ありがとうございます。今回のものは、みなさんからのご意見も反映しながら、より使いやすく改良を加えました。持つだけで幸運を感じられるように「癸」の色である水色に、かわいいうさぎの文様を入れてもらいましたので注目してください。
——2023年の干支のうさぎですね。ではさっそく、卯年の特徴について教えてください。
水晶:はい。「卯」の字って、植物の芽の“双葉”の形にも見えませんか? 開かれる「扉」の形であるとも言われていて、「茂」という意味も持ちます。つまり、芽を出した植物が扉を開けるように勢いよく繁殖する様子を、繁殖力の強いうさぎになぞらえた、とされているんです。
——わぁ!面白いです。
水晶:「卯」が表す季節は「春」。十二支は季節や時間、方角を示しています。ちなみに2022年の干支であった「壬寅(みずのえとら)」の「寅」は「早春」を表していました。
——冬から春へと向かうときですね。
水晶:「早春」は、雪崩が起こることもあれば、春一番の強い風も吹く。荒れやすい季節です。振り返ってみると、世界中で予想もしない事件や事故が起こり、時代の“空気”や人々の意識が大きく変わりましたよね。ただ、大きな時代の転換期は、コロナ禍で始まった2020年からすでに始まっていたのです。
終わりがあるから、始まるものがある
——2020年の干支は「庚子(かのえね)」でした。
水晶:はい。「庚(かのえ)」は陽の金の気で、このとき、さながら大きな隕石が降ってきたかのように、世界は砕かれ、人々は「子(ねずみ)」のように小さく分断されました。そして、「辛丑(かのとうし)」の2021年に、分断されたものが“紐”づいて、新たなつながりが生まれます。
そして、2022年の「壬寅」の「壬」は水の陽の気で海のイメージの気ですから、新たなつながりが混沌とした海のようなものとなり、その中から「寅」のようなものが飛び出していくものの、人々の間には大きな海を漂流するような不安もあったかと思います。
——たしかに、漂流していたような気持ちがありました。この状況がどこに行き着くのかわからなくて途方に暮れたというか……。
水晶:2023年も水の気の年ですが、「癸」は“水の陰の気”です。雨や清流を司るもので、砕け散ったものを含んだ濁流が、洗い流され、濾過され清らかになり、新しいものの“芽”を育てる。そのようなイメージが「癸」の年です。
——春はすぐそこ、という感じがしてきます。
水晶:「癸」は五行十干(東洋の5つの気のエレメント)のサイクルの最後の気でもあります。つまり、2023年は終わるもの、過去になるものが多くあるということ。ただ、終わるものがあってこそ、新しく“芽”を生み出す余地ができるということを忘れないでください。2020年に始まった混乱の時代はまだ続きますが、2023年はその方向性や形が少しずつ見えてくる年になりそうです。
「小さなこと」を大切に
——恐れるだけではなくて、希望を持ってということですね。
水晶:2023年の運気の特徴は“小さなこと”が力を秘めています。「癸」が司る“雨”。雨粒のひとつは小さな水滴に過ぎませんが、集まれば清流を作り、大河の水源になります。「卯」も一匹では大きくて獰猛な「寅」にかないませんが、強い繁殖力で自然を生き抜きます。
個人の想いや力などとるにたらないもの……と考えてしまうかもしれませんが、現代はSNSなどその声を拡大する技術も多くあります。“水の気”は知性を表すので、知恵と冷静な判断力を持って、自分の力とこれから訪れる豊かな未来を信じて進んでいただきたいと思います。
“小さなこと”の積み重ねという意味では、日々予定を立て、ダイアリーに記録するのはまさに開運をもたらすアクションになるでしょう。ぜひ、このダイアリーと共に幸せな2023年過ごしていただけたら幸いです。
<まとめ>
2023年「癸卯(みずのとう)」は…
小さな滴が集まって大河を成すように、一人一人の知恵や判断力、日々の積み重ねが肝心な年。和暦を生活に取り入れて、温かく豊かな「春」を迎えましょう。
『水晶玉子 開運・和暦ダイアリー 2023』(世界文化社)、好評発売中。
撮影/伏見早織(世界文化ホールディングス)
ヘア&メイク、着付け/瑳峨直美
衣装協力/創作きもの にしお(帯)
ウートピでは、後日、和暦ダイアリーのイベントの様子をまとめた記事も公開予定です。お楽しみに!