「モーニングショー」でも話題に! オートファジーの基本を一挙紹介

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2022年7月8日(金)に放送された「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日)にて「オートファジー」が紹介され、大阪大学・吉森保教授が解説で出演しました。

そこで、これまで発信してきた記事の中から「オートファジー」に関する記事をまとめました。

生命の基本単位「細胞」とは何か?

吉森先生に、まずは細胞の働きについて解説していただきました。

我々人間に限らず、すべての生物は細胞からできています。細胞というのは生命の基本単位です。

人間の場合は約37兆個の細胞からできているんですけど、その細胞一個一個の中に、人間ひとりをつくるのに必要な遺伝情報が全部入っている。

私が医学部の学生にいつも言うのは、「元気になるのも病気になるのも細胞だ」。健康であるなら細胞が健康ということだし、病気になるなら細胞のどこかの具合が悪いということなんですね

https://wotopi.jp/archives/128965

細胞と伊勢神宮の意外な共通点

第2回では、オートファジーの役割についてお話いただいています。伊勢神宮と似てるってどういうこと——?

伊勢神宮とギリシャのアクロポリスの話をしましょう。両方とも2000年前くらいに立てられた古い建物です。アクロポリスは石造りの立派な建物ですが、2000年も経っているのでボロボロです。それに比べて、伊勢神宮は木造なのに2000年経ってもピカピカですよね。

なぜかというと、伊勢神宮は式年遷宮といって、20年に一回、古い建物を完全に壊して新しく建て替えているからです。いずれ壊れてしまうのだから、壊して新しく作っちゃえ、という発想の転換です。

実は、細胞の中でも、伊勢神宮の建て替えのようなことが、毎日数パーセントずつ行われています。数パーセントずつであっても、毎日毎日やっていけば、何十日かすると細胞の中身が完全に新しく入れ替わり、伊勢神宮みたいにピカピカになります

https://wotopi.jp/archives/128987

老化しない生き物、死なない生き物

第3回では老化について取り上げました。

細胞の仕組みがよくできているのだから、本来ならば死ななくていいはずなんです。

ところが、人間は死にます。たいがいの生き物は老化して死にます。

これはおそらく——実験できないので科学的には証明はできませんが——生物が生まれて何億年と進化していく中で、老化したり死んだりしたほうが種の生存競争にとって有利だったのではないかと思うんです

https://wotopi.jp/archives/129037

オートファジーの暴走を止める「ルビコン」って?

第4回では、「オートファジー」に関わるタンパク質の中にある「ルビコン」について説明いただきました。

これはオートファジーが暴走しないようにするためのブレーキなのですが、歳をとるとこのルビコンが増え過ぎるということがわかりました。

つまり、ブレーキがかかりすぎてしまう。これが歳をとったときに起こるオートファジーの低下です。

ではルビコンをなくしたらどうなるか?

ルビコンの遺伝子を破壊して実験をした結果、寿命が1.2倍のびました。この結果は想定内だったのですが、予想外なこともわかりました……

https://wotopi.jp/archives/129154

細胞が若返ると、世の中はどう変わる?

第5回は、オートファジーを活性するための食品を紹介しています。また、もしも老化した細胞が若返ったらどんな風に社会が変わるのか、吉森先生のコメントが印象的でした。

老化は自然現象のように思われているし、たとえばお医者さんに具合が悪いと言っても「歳だから仕方ないですね」と言われることも多いでしょう。

でも、それが今後は変わるかもしれない。「歳をとったから仕方ない」とあきらめる必要はない時代が、これからくるだろうと思います

https://wotopi.jp/archives/129161

大事なのは地道な研究

最終回では、オートファジーを上げる生活習慣についてお話いただきました。そして最後に少しだけ日本のオートファジー研究について教えていただきました。今後の発展に注目です。

これまでの研究の歴史をみても、例えば狙ってがんを治そうと研究しても治せないんですよ。そんな簡単じゃないんです。だから謙虚に地道に研究して、ようやくそこから役に立つものがでてくる。ただそういうことって産業界の人も政府の人もあまり知らなくて、役に立ちそうなところに研究費を投じたりするんですけど、大事なのは地道な研究です。

オートファジーも最初は何に役に立つのかわかりませんでした。でも今は、地道な研究のかいあって、役に立つ段階まできました。私は、役に立つかわからない研究からこそ、役に立つものが生まれるということを証明したい、そう思っています

https://wotopi.jp/archives/129167

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