頭のにおいの原因とセルフケア法【美髪プロに聞く】

頭のにおいの原因とセルフケア法【美髪プロに聞く】

暑いときはもちろん、スポーツ時、緊張時は額に汗がにじみ、頭に汗をかいてにおいが気になります。このにおいは、頭皮から? 毛髪から? と悩むも、根本的な原因がわかりません。そこで、美容師で美髪ケアを追求する三谷遥さんに、その原因とセルフケア法を教えてもらいました。

汗と皮脂が混ざって頭皮、毛髪がにおう

——頭のにおいの原因は何なのでしょうか。

三谷さん:頭が汗をかくと、頭皮から分泌される皮脂と混ざり合って酸化し、時間とともににおいが発生しやすくなります。汗そのものは無臭なのですが、頭皮に皮脂による汚れや雑菌の繁殖があることが問題なのです。

——汗ではなく、汗と皮脂や雑菌が混じり合ってにおうのですか。

三谷さん:そうです。そのために、汗の分泌量が増える暑いシーズンや、スポーツ時、緊張時などはにおいやすくなりますね。

過剰なシャンプーによる乾燥、雑菌の放置でにおう

——頭皮の状態がにおいをまねくのでしょうか。

三谷さん:そうです。そしてその頭皮の状態が悪化する原因は乾燥です。洗浄力が強いシャンプーで何度も洗うなどすると、頭皮が乾燥します。するとそれを補おうとして皮脂が過剰に分泌されるようになって、においの原因となります。また、洗浄力が強いタイプのシャンプーでなくとも、1日に複数回シャンプーをしたり、長時間ゴシゴシと強く洗ったりしたときも乾燥が進みます。

——頭皮に雑菌の繁殖とは、どういう状態でしょうか。

三谷さん:例えば外出時に帽子を長時間着用したままということはありませんか。帽子の中で汗と皮脂が混じり合い、蒸れた状態が続くと雑菌が繁殖しやすくなります。

また、雑菌は高温多湿な環境を好むものが多いため、お風呂あがりに濡れた髪を乾かさずに放置していると繁殖しやすくなります。

さらに、頭皮の汗と皮脂を吸収した枕カバーを洗わずに使い続けることでも雑菌が繁殖して、においが頭皮に移ります。

——毛髪もにおうように思います。

三谷さん:頭皮で発生したにおいは毛髪に移ります。また、毛髪はうろこ状になっているので、そのすき間部分に、頭皮や体臭、外部環境からのにおいが付着する場合もあります。枝毛や切れ毛で毛髪が傷んでいる場合はより付着しやすいでしょう。

とくに、洗っていなくて頭皮の皮脂や汚れ、雑菌がついたままのヘアブラシで髪をとかすと、それらが頭皮や毛髪に付着してにおいの原因になります。ヘアブラシをにおってみると、清潔かどうかの状態がわかるので試してみてください。

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扇風機で髪を乾かすのはNG

——頭のにおいの対処にはどのような方法がありますか。

三谷さん:においが気になるときは皮脂の過剰分泌を防ぐために、敏感肌用のアミノ酸シャンプーを選ぶとよいでしょう。頻度は1日1回として、ツメを立てずに指の腹でそっと洗います。38度前後のぬるま湯で、シャンプー前の予洗い(よあらい)や、シャンプー後のすすぎを重視しましょう。とくにすすぎは、流水で3分以上は流してください。

——雑菌の繁殖を抑えるにはどうすればよいでしょうか。

三谷さん:通気性の良い帽子を選び、長時間の着用を避けてこまめに脱ぎましょう。そして、濡れタオルや汗拭きシートで髪の生え際、額、頭部、髪をそれぞれ、押さえるようにそっと拭いてください。

お風呂あがりは髪の水分をタオルで十分に吸い取ってから、頭皮を乾かすことを意識してドライヤーで乾かします。「暑いときは扇風機で髪を乾かす」と話すお客さんはとても多いのですが、乾きが悪くて湿った状態が長くなるので避けてください。そして、枕カバーはこまめに洗濯しましょう。

——毛髪のにおいケアや予防法はありますか。

三谷さん:ヘアブラシを毎日洗い、付着している汚れを落としましょう。洗ってもまだヘアブラシがにおう場合は、買い替えのサインかもしれません。

※ヘアブラシの洗浄法は、こちらの記事を参考にしてください。
ブロー、ドライ、くせ毛…美髪プロはヘアブラシをどう使い分けている? 洗い方は? 

——ありがとうございました。頭のにおいの原因は頭皮の皮脂と汗が混じり合うことにあり、におい対策には汗を拭きとること、また皮脂の過剰な分泌や雑菌の繁殖を抑えることがポイントということです。枕カバーやヘアブラシの洗浄と合わせて実践し、におい対策、予防に努めたいものです。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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