DJあおいの「私は仕事ができない。」task154

何に謝っているの?「ご不快な思いを…」に違和感【DJあおい】

何に謝っているの?「ご不快な思いを…」に違和感【DJあおい】

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【今週のボヤき】

先日、社外の人とある案件でやりとりしていたときに「うちの会社にあまりメリットがないな」と思ったので、経緯を説明してお断りしました。そのあと先方からメールがきたのですが「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ございません」とあり「え?」と思ってしまいました。今回の案件を断った経緯や理由もメールで説明していて一言も「私は不快です」なんて言っていないのに、いきなり「快・不快」の話が出てきたので驚きました。「私が不快だから断ったわけじゃないんだけどな、メールをちゃんと読んでくれてないんだな」と“不快”になりました。

このような言い回しは最近よく見かけますが、そう言っておけばいいだろうという思考停止状態が透けて見えて残念な気持ちになります。相手と行き違ってしまったときや何か失敗をしてしまったときは冷静に分析して何がいけなかったのか、次に生かすにはどうすればいいのかを考えればそのような言葉は出てこないと思うのですが……。相手を気遣うことは大前提として、私たちは自分や相手の快・不快に基づいて仕事をしているわけではないので、このような言い回しに違和感があります。

「不快な思いを〜」は誰に向けてのもの?

テレビのバラエティ番組等で、少し食べ物を粗末にするような場面があると「この後スタッフがおいしくいただきました」というテロップが出るじゃないですか。

若干過激な発言があると「個人の見解です」というテロップも出るし、ちょっと過激な罰ゲームなんかあると「医師のアドバイスのもとで行っています」というテロップも出たりして、アイスの注意書きには「長時間持つと手が冷たくなります」と書いてあったり、カップ麺には「お湯を入れると熱くなります」と書いてあったり、占い付きの駄菓子には「占いは将来に起こる出来事を保証するものではありません」と書いてあったり、あれってほとんどの人は「いらない」と感じているんですよね。

それでもなくならないのはごく一部の“個性的”な人々がいるから。

「アイスを持っていたら手が冷たくなった! けしからん!」「カップ麺にお湯を入れたら熱くなった! 責任者を呼べ!」「駄菓子に付いていた占いが外れた! 訴えてやる!」という、ごく一部の“個性的”なお兄さんお姉さんのために付けられた文言なんです。

そのごく一部の“個性的”な人たちに合わせているがために、私たちのような一般市民が巻き添えを食っている感じですね。

言葉の選択にいちいちイチャモンをつける人たち

ビジネスシーンも同じようなもので、通常なら不快に感じないであろうやりとりでも「もしかしたらこの人はごく一部の“個性的”な人なのかもしれない、べつに不快な思いはさせていないとは思うけど、万が一この人がごく一部の“個性的”な人だったら後で、面倒くさいことになる、ここは念のために深く謝罪しておこう」となり、必要のない過剰な謝罪をしてしまうわけですね。

だから勘がいい人になると「あれ? もしかして私、ごく一部の“個性的”な人だと思われてる?」と若干気分を悪くしてしまったりするんです。

これもごく一部の“個性的”な人たちのせいで、私たちのような一般市民が巻き添えを食っている形になるわけですね。

ビジネスシーンではいちいち言葉の選択にイチャモンをつける“個性的”な面々も横行していますので、テンプレのような過剰なおわびになってしまう人も、ごく一部の“個性的”な人たちの被害者と言えるのかもしれません。

ともあれその言葉には悪意はないと思うので、ここは善良な一般市民として寛大な心で許してやってくださいませんか?

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