敏感すぎて人間関係がしんどい……HSPの対処法と向いている職業は?

敏感すぎて人間関係がしんどい……HSPの対処法と向いている職業は?

人と長時間いると疲れる、相手の顔色を気にして言いたいことを飲み込んでしまう、近くに不機嫌な人がいると怖い、皆は気にしないことが気になって仕方がないーーそんなしんどさを抱えている人は、敏感すぎるHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)の気質を持っているのかも。

5人に1人の割合でいると言われているHSP。その特徴を理解し、自分の本音と向き合うことで、明日からの生活がちょっと楽になるかもしれません。

HSPの特徴について、また、敏感で繊細な人が気持ちを楽に生きられるヒントについて、心理カウンセラーで自身もHSPの坂本純子さんに3回にわたってお話を聞きました。

第2回目のテーマは「HSPの対処法」です。

【前回】他人とずっと一緒にいると疲れる…敏感すぎる気質「HSP」って知ってる?

心理カウンセラーの坂本純子さん

心理カウンセラーの坂本純子さん

長いものに巻かれやすい人はHSP?

——HSPは、人の感情を敏感に察知する「空気を読みすぎる人」でもあります。会社組織では「長いものに巻かれやすい人」が少なからずいますが、HSPとも関係がありますか?

坂本純子さん(以下、坂本):HSPの人は、怒りを発している人のエネルギーに敏感に反応して恐怖心を抱く人が多いので、自分が相手と違う意見を発言することで攻撃されると恐れるあまり、人に合わせてしまうことは多いと思います。それは、「意見を言う」ことよりも「言わない」ことにメリットを感じているから。

相手から批判されたり、ダメ出しされる可能性を回避するために、相手や周りに合わせることで、自分が傷つかない道を無意識に選択している。ただこれはHSPに限った話ではありません。

——誰しも否定されるといい気持ちはしませんが、「否定される可能性を避けたくなるほど傷つく人」は、特に会社員としてはなかなか生きづらそうですね。

坂本:そういう人は、「私は私」「この人はこの人」という自分と相手の心的境界線がすごく薄い。心的境界線が厚い人というのは、たとえ否定されても、「自分の行動の一部が相手と合わなかった」と受け止められる。でも境界線が薄い人は、相手が発する否定や怒りのエネルギーを感じて、それらに巻き込まれやすいのです。

自分の本音をちゃんと聞いてあげる

——よい対処法はありますか?

坂本:誰かに否定されても、「私の存在を否定したのではなく、私が行ったことの一部が合わなかっただけ。どう歩み寄るかが大事」と意識することを心がけていくことです。

HSPは周りの空気に飲まれてしまい、その場で自分の気持ちが分からない人が多い。後で1人になれた時間でいいので、「あの時、私は何を感じていたのかな?」と自分の本音をちゃんと聞いてあげることが大事です。紙に書いてもいいと思いますし、日記のように記してもいい。スマホのメモに入れてもいい。

——自分の気持ちや本音を見つめたり、言語化したりする作業が大事だということですね。

坂本:そうですね。人の顔色が気になっても、長いものに巻かれても、それはそれでいいのです。モヤモヤしてしまうのは、そこに「自分の意志」がないから。

「自分の意見を伝えるよりも、合わせておいたほうが仕事がしやすい」と自分の中で判断を下し、「ここはひとまず巻かれておこう」と自らの意志でそうしていることを自覚できたら、気持ちが楽になるんですよ。

HSPに向いている職業

——「あえて巻かれてやってる」と思えればいいのですね(笑)。HSPに向いてる職業や業種はあるのでしょうか?

坂本:絶対にコレとは言えませんが、HSPの人には、自分のペースでできる仕事が合っています。ぐいぐい人を引っ張っていくようなタイプではないけど、チーム1人1人の様子を見ながら調和を取れる。また、コツコツ目の前のことに向き合う仕事が得意です。

あとHSPの特徴としては、慣れるまでに時間がかかります。でも一度習得してしまえば、プロフェッショナルになっていく人が多い。自分なりのベストな方法を編み出すことができる人が多いんですね。

HSPの人にとって、働く環境は大事です。音に反応する人が多いので、キーボードをたたく音がうるさいとか、電話で話している声が気になる職場は厳しい。

給料面や職種で選ぶというよりも、敏感な自分の感覚を大事にして、居心地がよいと感じられる職場かどうかを見てほしい。肌感が合うかどうかを確認するほうがいいですね。

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