頭上からロープでつられているイメージでまっすぐに立つ
次に、リュックで歩く時の姿勢について、丸尾さんはこう伝授します。
「リュックを背負って立ち、おなかに少し力を入れて背中を伸ばして胸を張りましょう。できれば出かける前に鏡を見て、頭の上からロープでつられていることをイメージし、まっすぐ立っていることを確認してください。歩くときも、前のめりになっていることに気づいたら、この姿勢確認を実践しましょう」
ビジネスに、街歩き用にと、用途別に選ぶ
体に負荷がかかりにくいリュックのタイプが理解できました。ただ、その場合、おしゃれから遠ざかりそうに思います。
丸尾さんは、「どの種類のバッグも目的別に持ち変えるのと同じように、リュックも、街歩きのとき、パソコンを入れるビジネスタイムのとき、ハイキングやレジャーのとき、旅行や登山のとき、軽いものを持つとき、長距離のときと、用途別に選んで持ち替えてください」とシーン別に選ぶことを推奨します。
さらに、リュックで歩行時に疲れてきた場合について、丸尾さんはこうアドバイスをします。
「早めに背中から降ろして休憩をしながら、肩や腕を伸ばす、背中を丸めるなどのストレッチを行いましょう。通勤中などでそうもいかない場合は、両方の脇の前あたりの肩ひもを指で持ち上げて、背中にかかる重量を軽くする、また、体の前に持ちかえるなど試みてください」
リュックは両方の手が空くこと、背中に背負えることで、体への負荷は少ないと思い込んでいました。疲れたときは筋肉の状態や持ち方、リュックのタイプなど、その原因を考えて、シーンに合ったものを選んで楽しく持ちたいものです。
(取材・文 品川 緑/ ユンブル)