DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」55回目のボヤきは「自己評価って何?」です。
【今週のボヤき】
年末年始の休みに学生時代の友人とお茶をしていて「自己評価が高すぎても低すぎても厄介だよね」という話になりました。なんでも彼女には自己評価が低すぎる同僚がいて、事あるごとに「どうせ私なんて」という空気を出してきて面倒くさいと言っていました。私にも仕事ができないくせに自己評価が高すぎる後輩がいて、「痛い」というか、自分のことが見えてないよなあとため息ばかり出ます。結論としては「自己評価とまわりからの評価が大体一致しているのがいいよね」となったのですが、あおいさんはどう思われますか?
「こいつ、めんどくさい」と思われてしまう理由
自己評価が低い人をよく観察していると、自己評価が低いときばかりではないんですよね。
調子のよいときやご機嫌のよいときはまるで全能の神かのように天井知らずな自己評価を持っていて、若干鼻につくほど天狗になっていたりするんですよ。
でも何かひとつ失敗をしたりするとその価値観はすべて失われ、「生まれてきてすみませんでした、、、」と言わんばかりにこの世の終わりのような顔をして絶望に打ちひしがれたりするんです。
自己評価が低いときはゼロまで落ち込み、自己評価が高いときは100まで自惚れ、ゼロと100の間をずっと行ったり来たりしているわけです。
そのゼロと100の間で自己評価もよくわからなくなり、他者評価を求めて人の目ばかりを気にするようになってしまうわけですね。
精神的なバランスを崩してしまう原因は、自己評価が低いからではなく、だからと言って自己評価が高いからでもなく、その増減が激しすぎるからメンタルがついてこれなくなりバランスを崩してめんどくさい人になってしまうということ。
簡単に言えば、高低差が激しすぎて「耳キーン」ってやつですね。
自己評価をコントロールしよう
自己評価の増減は誰にでもあるものなのですが、通常は自己評価が下がったときは必要以上に下がらないように踏ん張ったり、自己評価が上がったときは自惚れないように自制したり、そうやって自己評価の波を小さくしようと自分でコントロールするんです。
そのコントロールが上手い人はメンタル面が安定していて、パフォーマンスも安定しているものなんですよ。
自己評価の下降にブレーキをかけるのは自信であり、自己評価の上昇にブレーキをかけるのは謙虚さであり、だから仕事ができる人というのは自信と謙虚を兼ねそなえているわけですね。
他者評価はそこまで重要じゃない
大事なのは自己評価をあまり上下させないこと。
そのためには他者評価はそれほど重要なことではありません。
自分がナンボのものなのかは勝手に決めてくれたらいい。
他者評価はそれくらい切り離して自己評価をコントロールしたほうが心身は健全に保たれるでしょう。