【今週のボヤき】
最近、コミュニケーション能力とはなんだろうと考えます。というのも、この前“自称コミュ力高い女子”の後輩と取り引き先に行ったのですが、相手の話は聞いてないわ、自分の話ばかりするわで普段からこんな提案をしているのかと呆れました。そりゃ営業成績悪いよなと。
帰り際、クライアントに「今度渋谷にできたワインが評判のお店に行きませんか?」と誘っていたのですが、私がクライアントだったら、それよりこっちが求めている提案をもってこいよと思うと思います。人当たりは悪くはなく、普段からみんなにお菓子を配ったりしてコミュニケーションをとってるのは彼女の愛され力だとは思うのですが、まずは結果出せと思ってしまいます。
「コミュ力」=「アウトプット」ではない
コミュニケーション能力が高いと自称する人は、コミュニケーション能力を発信能力だと思っている人が多いです。
自分の言いたいことを言える度胸であったり、主義主張を上手に言語化して発信する能力、アウトプットする力がコミュニケーション能力だと思いがちなのですが、自分の話を聞いてもらえなければコミュニケーションは成り立たないわけで、アウトプットだけでは一方的なアナウンスでしかないんですよね。
言いたいことを言って主導権を握り、人を従わせる手段は学生時代の覇権争いでしか通用しないもので、社会人になったら言いたいことを言うだけでは誰も話は聞いてくれませんし誰も従ってはくれません。
まずは「聞く力」を鍛えよう
コミュニケーション能力とは、自分の話を相手に聞き入れてもらえる力のこと。
ではどんな人の話なら人は素直に聞き入れてくれるのでしょうか?
答えは簡単、それは「自分の話を聞いてくれる人」ですね。
自分の話を素直に聞いてくれる人の話なら人は素直に聞く耳を持ちます。ですのでコミュニケーション能力の高い人というのはまずその人の話を聞くように努めます。
アウトプットから始めるのではなくインプットから始めるわけですね。その人の話を聞くことによって自分の話を聞いてもらえる耳にしてからやっと自分の話に持っていくわけです。
主義主張があるのならなおさら、まずは相手の話に耳を傾けることが重要になるわけですね。
コミュ力が高い人の特徴は?
大事なのは「聞く」というインプットから入ること。アウトプットから入るのはコミュニケーションにおいてご法度な行為でして、ここを間違えただけで大事な商談が台無しになってしまうことも少なくありません。
言いたいことを言うだけなら頭の良し悪しはあまり必要ありませんが、人の話を聞くことは「理解力」という頭の良さを必要とするものですからね。
コミュニケーション能力の高い人というのは頭のいい人なんです。
人から愛される人というのは相手の話を聞きそれを理解することができる人。
コミュニケーション能力とは人に愛される力でもあるものなんですよ。