ニュースを読み解く用語集/第11回 

「アサイン」、「ASCII」って何? ちょっと知っておきたいIT用語集①

「アサイン」、「ASCII」って何? ちょっと知っておきたいIT用語集①

メディアでよく見聞きする、ビジネスやIT、医療分野などの用語について、ニュースがよりわかりやすくなるためにその意味や使用例を連載で紹介しています。これまでに、「ホールディングス」「エビデンス」「ダイバーシティ」「人新世(ひとしんせい・じんしんせい)」「パブリシティ」「コンプライアンス」「ステークホルダー」「個人視聴率」「サブスクリプション」について配信しました(リンク先は文末参照)。

今回・第11回は、「アサイン」と「ASCII(アスキー)」という用語の意味や使用例について、編集スタッフ・藤原椋(ふじわら・むく)が、大正大学表現学部の教授で情報文化表現が専門の大島一夫(おおしま・かずお)さんに尋ねました。

コンピューターに機能を割り当てるときに用いる

m.fujis

メディアを通じて目や耳にする「アサイン」という用語は、IT用語としてや、ビジネスシーンでも使われているそうですね。

k.ohn

英語で「assign」といい、直訳すると「割り当てる」、「指名する」、「配属する」、「あてがう」、「任命する」、「選定する」などの意味になります。業界によって意味や使いかたが異なります。

m.fujis

まず、IT用語としてはどのように使われているのですか。

k.ohn

「コンピューターなどの操作に、役割や機能を割り当てる」といった意味の用語として用いられます。例えば、パソコンのキーボードのF7キーを押すとカタカナに変換する機能を割り当てる場合に、「F7キーにカタカナ変換機能をアサインする」といいます。

また、パソコンのキーボードで2つ、3つのキーを同時に押して特定の操作を可能にすることを「ショートカットキー」といいますが、「ショートカットキーに○○機能をアサインする」という使い方もします。

このように、特定キーに新たな機能を割り当てることを「キーアサイン」ともいいます。

「ASCII」とはコンピュータの文字の対応表

m.fujis

IT用語としてのアサインに関連して、「ASCII」(アスキー)という用語も気になります。大島さんはかつて、パソコン雑誌の『月刊ASCII』の編集長もされていたのですよね。その雑誌名と「ASCII」は関係があるのでしょうか。

k.ohn

まず、「ASCII」とは「American Standard Code for Information Interchange」の略で、コンピューターの文字コードの名称のことです。「ASCIIコード」とも呼びます。

『月刊ASCII』を創刊した西和彦さんの著書に、「アスキー出版という社名は、 当時、 コンピューターの文字のことをASCIIコードと呼んでいたことからつけ た。」とあります。同誌の名称もこれに由来します。

Ascii,Mean,(american,Standard,Code,For,Information,Interchange),,letters,And

  

m.fujis

文字コードですか。コンピューターが理解するのは「0」と「1」の集まりのみと聞きます。

k.ohn

そうです。「理解」というよりは「処理」できるのは0と1のみと言った方がいいかもしれません。そこで、ASCIIは「0と1の組み合わせ」を用いて文字と対応させ、数字、アルファベット、記号を表すように作られています。簡単にいえば文字の対応表です。

ASCIIは米国国家規格協会によって定められた基本的な文字コードで、世界的に普及していますが、それだけでは世界中の文字を扱うことはできません。そのために、日本語なら漢字も扱えるように「シフトJIS」、「Unicode」といった文字コードが登場して、現在ではコンピューターだけでなくスマホでも世界中の文字が使えるようになっています。

m.fujis

ASCIIがパソコンで文字を表す際に重要な文字コードだということはわかりました。

k.ohn

いまとなっては、ASCIIを意識してパソコンやスマホを使うことはないですが、目にするとすれば「アスキーアート」でしょうか。文字を縦横に並べて描いた、キャラクターや絵のことをそう呼んでいます。この「アスキー」もASCIIに由来します。

m.fujis

アスキーアートは頭文字から「AA」とも呼ばれ、顔文字が身近なツールとして利用されていますね。

ビジネスでは配属や業務任命時などに

m.fujis

ビジネスシーンでは、アサインはどう使われているのでしょうか。

k.ohn

ビジネスの場では、配属先、役職、仕事内容を割り当てるときや、業務のメンバーに任命するときなどによく使用されているようです。

例えば、社員をある部署に配属する際には「●●さんを営業部にアサインする」、新しいプロジェクトに数名を指名する際には「新プロジェクトに●人をアサインした」などと表現することがあります。日本語で言うと堅いのですが、アサインというと、ちょっと柔らかい印象になりますね。

それに、ホテルやレストランなど接客業界でも、お客さんの部屋や席を割り当てるという意味でよく使われています。「お客様のご希望通り、眺望の良い部屋をアサインする」、「団体客の飲食を宴会場にアサインする」などです。「アサイン」と言ったほうが、スマートな印象があるからでしょう。

m.fujis

業界ごとや、場面別の使われかたも興味深いですね。次回・第12回は「ネゴシエーション」についてお尋ねします。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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