ずんずんの女のカイダン 第16回

「彼のまわりを調べたガール」が相手の裏切りよりも恐れているもの

「彼のまわりを調べたガール」が相手の裏切りよりも恐れているもの

きゃーっ!! 今夜も女性の悲鳴が聞こえてきました。「この人もクロだったわ……。どいつもこいつも詰めが甘いのよ!」と、パソコンの前でがっくりと肩を落としています。この女性が開いているのは友人のSNS。それを見たずんずんさんは「彼のまわりを調べたガールですね」と言いました。

そんなこと絶対してないって言い切れる?

こんにちは!ずんずんです。

新しいお友達とSNSでつながると、その人の写真とかいろいろ楽しくチェックしますよね。それが気になってる人だったりしたら、もう大変。毎日のようにその人の投稿をチェックして、過去の投稿のすみずみまでなめるように見ちゃいますよね。

え? そんなことはしない?

嘘つくなよ……。

程度の差はあれ、一度は、

「あれ? 私、ネットストーカーに片足つっこんでない?」

と我に返る瞬間を経験したことがあるのではないでしょうか。

今日のお話は、Facebookどころではなく、可能な限りのネットを駆使して、探偵ばりに「彼のまわりを調べたガール」のHさん(32歳)のお話です……。この話を聞いた時、私は身の毛もよだつ思いでした……。

アプローチと同時にリサーチ開始

Hさんは、某名門私立大学を卒業後就職し、就職先の同僚の紹介で30歳の時に現在の夫となる彼と出会いました。同僚の紹介というと聞こえはいいですが、つまりは合コンです。

彼と知り合ったHさんは、君に決めた!と某ハンター並みの素早さで、彼にアプローチをはじめました。

そして、同時に彼の身辺調査も始めたのです……。

身辺調査といっても興信所に依頼するといった大げさなものではありません。Hさんは独自の身辺調査技術を持っていたのです。

それが、

ネットパトロール

の技術でした。

どういうことかといいますと、彼のSNSを隅々まで調べ上げる行為のことです。

Hさんのネットパトロール術

まずHさんは彼のFacebookに行き、女の影を探していきます。彼が投稿した直近の写真から一番古い写真まですべてを見て、現在つきあっている女性がいないかどうか、つまりはシロかどうかを調べます。彼の投稿した記事に女性がコメントしていたとしたら、その女性のことを調べます。

その女性が、同じ大学や職場のつながりだったら、まあいいでしょう。Hさん自身も、男友達に、浮き世の義理でコメントをすることだってあります。

しかし、コメントをしている女性が彼とどこのつながりか見えないようだったら、その女は彼にちょっかいを出そうとしている悪い虫かもしれません。Hさんはその女性の身辺調査も行います。

怖い。

幸いなことに(?)、SNSをチェックする限り、彼には現在つきあっているような女性の影はありませんでした。第一段階はシロです。

彼が結婚相手である前提で…

次に、Hさんは彼の経済力を調べます。

経済力なんて、インターネットで調べられるの?と疑問になられたかと思いますが、できるんです。

彼の会社名と年次でHさんはだいたいの年収が推測することができます。頭の中に膨大なデーターベースがあるようです。年収がそこそこだとしても、大切なのは生活レベルです。ものすごいケチだとかものすごい浪費家だと一緒に生活するのに支障がでますよね。

そうです、Hさんは既に彼を結婚相手である前提で身辺調査を行っているのです

やっぱり、怖い。

SNSに写っている彼の私服や彼の部屋のインテリアを見て、Hさんは安心しました。このぐらいのレベルなら自分と釣り合いそうだと、自らにGOサインを出したのです。

すごい自信です。しかし、この自信通り、Hさんは無事お目当ての彼とつきあうことに成功したのです……。

世間体に対する恐怖

Hさんの彼に対する身辺調査は手慣れすぎてもはやその道のプロです。Hさんは、彼氏候補生が現れるようにこうやってインターネットパトロールをして、その人の身辺調査をしていたのです。

何がHさんを駆り立てていたのか……。それは自分が選んだ人はクリーンであって欲しいという想いであり、世間体に対する恐怖です。

自分の選んだ人が、世間体的にアレな人だったら恥ずかしい、親に顔向けできないといった恐怖がHさんをインターネットパトロールへと駆り立てていたのです。Hさんは身辺調査をして情報収集することで少しでもそういった恐怖を減らそうとしていたわけです。

自分が選んだ人が100%正しかったって信じることって難しいですよね。どんなことにもリスクは伴いますし、恋愛ならなおさらです。しかしながら、自分の選択が100%正しいといえることなんてなかなかありません。

どんなことにも間違いはありますし、失敗はあります。

ただその時、自分の選択はこれでよかったのだと信じることができたら、Hさんのようにインターネットパトロールに精を出す必要はなかったのかもしれません。

さてはて、Hさんですがその後、その彼とトントン拍子に結婚が決まりました。

しかし、夫となったその人はHさんが、つきあう前からそしてつきあっている途中も、身辺調査をしていたなんて全く知らないんですよね……。

知らない方がいいか……。くわばらくわばら……。

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