荒川和久さんインタビュー最終回

あなたといる時の私が好き!理想でもスペックでもない「恋愛の指標」って?

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あなたといる時の私が好き!理想でもスペックでもない「恋愛の指標」って?

仕事は順調、それなりに毎日充実もしている。
だけど、「恋愛だけはうまくいかない……」そうお悩みの女子は多いよう。

というわけで、「私たちの恋愛がうまくいかない理由」を独身研究家で『超ソロ社会「独身大国・日本」の衝撃』(PHP新書)の著書もある、荒川和久(あらかわ・かずひさ)さんにお聞きするシリーズ。

最終回のテーマは「で、結局私たちはどうしたらいいんですか?」です。

第1回:独身研究家に聞いた「私たちの恋愛がうまくいかない理由」
第2回:「私たちがデートでつまずくワケ」
第3回:「恋愛結婚」は幻想です。浮気や不倫が流行る理由
第4回:「恋愛」と「結婚できない」が別問題である本当の理由

同じメンバーでの女子会はやめなさい

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——荒川さん、荒川さん。「恋愛したい」って思ってること自体が間違いってってことも、「理想のパートナー」はこの世にいないってことも理解しました。

で、私たちは結局どうしたらいいんですか?(泣)

荒川:まず、いつも同じメンバーだけで女子会をやるのはやめたほうがいい、ホントに。

——(ガーン)。

荒川:なぜなら“新しい自分”がまったく活性化されないから。いつものメンツで10回メシ行くくらいなら、いつものメンツは1回だけにして、残り9回は違うメンツでメシ行ったほうがいいです。そっちのほうが自分自身が活性化されますよ。新しい自分が生まれる。

(同じメンバーで酒飲んでると)……よどむよ?

——(えっ、私よどんでいる!?)

荒川:会社勤めで仕事も忙しいと、出会いのキッカケもないじゃないですか? 自然と同じメンバーで会うことになる。そうすると、知らない間によどんじゃうんですよ、自分の内面が。

『超ソロ社会』の中にも書きましたが、これからは「自分の中にある多様性をどれだけ作るか?」というのが重要になつてくるんです。よく「多様性」と言うと、「人はみんな違う」「十人十色だよね」っていう言い方をするけれど、そういうことじゃなくて「自分の中にもある多様性に気付く」ことが求められると思います。「一人十色」です。

——「一人十色」……。

荒川:同じ人とばかり会っていたら新しい自分が生まれないんですよ。いろいろな人と会って対話することは、新しい自分を生みだすことにつながります。生み出された自分がたくさんできて、それがミックスされればまた新しい自分がどんどん活性化されるんですよ。ミックスされてないのに同じメンバーといると、よどむの(笑)。

——はい、わかりました! 
(ホントにすみませんでした!)

ムカつく人でも、会いなさい

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——荒川さん荒川さん、でも、合わない人と一緒にいるよりも、合う人と一緒にいたほうが居心地がいいじゃないですか。新しい人と出会うより、気の置けないメンバーといるほうが落ち着きます。

荒川:例えば、新しい人に出会って、ムカつくこともあるでしょう。でも、それでいいんです。それこそ、新しい価値観や自分とは違う考え方に出会った証拠だし、「『ムカつく!』って思った」という私が生まれるたってことだから。

すると、こんなに私って怒るんだ、とか、逆に悲しくなるんだとか、思わず笑っちゃった……とか、新たな発見があるんです。

ムカついたとしても、感情がむき出しになれる人に出会えたってことは、すごく貴重な経験だったって思ったほうがいいです。この人のお陰で、こんな新しい私が生まれたんだってことですから。

で、ムカつく人は精神衛生上よくないので、二度と会わなきゃいいんです(笑)。

——なるほどー!!

荒川:でも、「その瞬間に生まれた私」は貴重です。だから、違う会社の人とか、違う学歴の人とか、違う価値観の人と会うっていうのは重要なんです。

「この人と会っている時の自分」を好きかどうか

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荒川:これって恋愛も一緒で、彼のことが好きなのではなくて、「彼と相対しているときに生まれた私」がいて、人は「その時の自分自身」が好きなんです。「この私」が好きだから、「その私」を生ませてくれる彼がいないと困るんです。

——ん? どういうことですか!?

荒川:人間は自分が好きで、自分を愛せることが最高の幸せなんですよ。これを、「自己愛が強い」って非難する人もいるけれど、自己愛っていうのは慈悲だし、自分を愛せる人こそが、人のことを幸せにできるんです。

自分を幸せにできないヤツが、他人を幸せになんかできるわけがないんですよ。自分を愛せるっていうのは本質的な愛なんです。

でも、「自分を愛する」ってどういうことかわかんないじゃないですか? だから、参考にしてみるといいのは、誰かといるときに、「ここで生まれた私が好きかどうか」を考えてみる。100人と出会えば、100人の私が生まれるわけです。どの私が好きなの? ってことを一つの指標として考えてほしい。

——誰かと一緒にいる時に、その時の自分が好きって思えるかどうか……ってことですね?

荒川:そう。「この私を生ませてくれた、この人が好き!」でいいんです。すると今度は、この人のために何かしてあげたいってなるわけですよ。この人の喜ぶ顔を見れば見るほど、ここで生まれた私が喜ぶんだよねって。それが自分を愛するってこと。

——はぁーーー。それが同時に、「かけがえのないあなた」になるってことですね。

荒川:そうそうそうそう! だから、人と会って話しをすれば、新しい自分が生まれるわけですけど、そうして生まれた私はどうなのか、その自分を好きなのか、愛せるのか、この自分を大切にしたいって思うのかが、恋愛に限らず人生において大切なことだと思うんですよ。

第3回で、「恋愛」についていろいろ言いましたけど、この気持ちを「恋愛」に当てはめるのはアリだと思いますね。

——なるほど……。パートナーと一緒にいる自分を好きだと思うかどうか……。今後、これを一つの指標にしてみます。 なんだか、「恋愛」が違ったものに見えてきました……!! 荒川さん、本当にありがとうございました!

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(ウートピ編集部・北村なりこ、写真:宇高尚弘/HEADS)

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