秋の風物詩としてすっかり定着したハロウィン。
ここ数年は、渋谷や六本木など繁華街でのハロウィンの混雑がメディアでもクローズアップされ、ついに昨年のハロウィンの市場規模はバレンタインを越えたそう。*街でもハロウィングッズを見かけることも多く、全国区の季節イベントになったのではないでしょうか。
*一般社団法人「日本記念日協会」が2016年10月10日に発表した資料による
全国のイベント現場で市場傾向の調査を行っている「株式会社POOL」が10月2日、「ハロウィン」の2017年の市場傾向と以降のマーケット予測を発表しました。
今年のハロウィンはどうなる?
仮装はメインじゃない
ハロウィンといえば「仮装」ですが、同社によると「『衣装』などの流通量はすでに昨年割れを推移しており、実際実地調査により、渋谷をはじめとする繁華街でのハロウィンの賑わいでも仮装者を眺めに来るギャラリーの多さが顕著」といいます。仮装そのものを楽しむ人は減っているよう。
さらに、2016年のハロウィンの市場規模は「経済効果の内訳の大きな要因は『衣装』よりも『ギフト』。『できるだけ安いコストで多くの人達に気の利いたお菓子やアイテムをふるまいたい』や『パーティーが盛り上がる差し入れグッズ』といった投資型商品が、経済効果の大きな構成を占める主力商品」としています。
SNS映えするハロウィンがキーワード
今年の市場予測として、「仮装をしていてもしていなくても誰でも気軽に楽しむことができ、かつSNS映えする『ちょっとハロウィン(ちょいハロ)』や「ゆる〜くハロウィン(ゆるハロ)』が今年のキーワードとなる」と予測。
同社の中村友哉代表は「古来からお祭り、行事、ワールドカップやハロウィン、デモ行進など歴史を越えて集団文化を形成する共通点として『ゆるいドレスコード』がある。『ちょいハロ』や『ゆるハロ』といったハロウィン自体を目的としない『10月の楽しみ方』が定着するのでは」とコメントしています。