なんでベンチャーにジョインしたんですか? メルカリ女子に聞いてみた

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なんでベンチャーにジョインしたんですか? メルカリ女子に聞いてみた

Facebookなどで「○○にジョインしました!」「これからはこんなミッションに挑戦します!」と、スタートアップやベンチャー企業に転職した人が熱く語るのを目にしたことはありませんか?

どうして彼女たちはそんなに生き生きと働いているんだろう。

その疑問を解決するべく、ウートピ編集部ではベンチャー企業に勤める女性に会いに行くことに。今回は、六本木に拠点を構える、メルカリの広報担当、中澤理香(なかざわ・りか)さんに話を聞きました。

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意識は高くなかったけど、新卒でベンチャーへ

——中澤さんは、新卒でmixi(ミクシィ)に入社しているんですよね。最初から「ベンチャー企業にジョインしてバリバリ働くぞ!」という感覚だったんですか?

中澤理香さん(以下、中澤):うーん……。実は、そんなに意識の高い学生じゃなかったんですよね。インターンに参加することもなかったし、夏休みが終わって、「じゃあそろそろ就活するか」という感じでした。

——あら、何だか意外です。

中澤:ベンチャー企業に行くという意識も全然なくて、見ていたのは大手企業ばかり。本が好きだから出版社かなとか、パソコンも得意だったのでSEならIBMとか、NTTデータかなって。今思えば、同調圧力みたいなものがあったのかな。有名企業に行くのがフツーだよねという空気があったんです。そこからはみ出してまでやりたいことも特になかったから、「とりあえず大企業受けてみるか」という感じでした。

ミクシィにエントリーしたのは、実は面接の練習になればと思ったのがきっかけです(笑)。でも思いの外、トントン拍子に進んで。印象的だったのが、面接がとても楽しかったんです。他の企業は、よくある「就活的な質問」に対して用意した回答を機械的に答える…という感じだったのですが、ミクシィでは面接官と自然に会話が弾んで、人と対話しているなって思えたんです。

若手に期待してくれることが嬉しかった

——ミクシィで社会人生活をスタートさせてどうでした?

中澤:面接で感じた通り、ユニークで優秀な人がたくさんいて楽しかったです。みんな若くて、ラフな私服ではたから見ると社会人らしくないのに、話してみたら頭の回転が早くて視点も高い。会社という概念が変わりましたね。「あ、こういうのもアリなんだ」って。

入社してからは、若手に期待してくれるところも嬉しかったです。どんどん任せてくれるから、自主的に成長しなきゃと思えた。新人って数年は見習いとか、下積みみたいなことを言われがちですが、ミクシィでは上司が「若手ならではの感性でやってみなよ」と言ってくれて。実際手を挙げると、思い切りやらせてくれたんです。

——そこで仕事の筋力が身についたんですね。

中澤:そうですね。ベンチャーだけど、いろんな研修もあったし、社内にメンターや優秀な人がたくさんいたので、本当にいろいろなことを教えてもらいました。とても感謝していますね。

——そんなに楽しい場所なのに、なぜ辞めようと思ったんですか?

中澤:やりたいことを見つけたら迷いなく「卒業」するように辞める先輩や同期を見ていて、「退職=ネガティブ」という印象も変わって。私もいつかは次の仕事をするんだろうなって感じていました。それで、3年目の終わり頃、担当していたプロジェクトが終了したタイミングで退職を決めました。

——やりたいことがあった?

中澤:海外で働くことに興味があって、いろいろ考えた結果、20代半ばのうちにチャレンジしてみようと思ったんです。退職後はフィリピンやサンフランシスコで英語の勉強をしたりインターンをしてみたり、ライター活動をしたりして半年ほど過ごしていました。その中で、レビュー検索サービスを提供するアメリカのベンチャー企業のYelp(イェルプ)の日本担当コミュニティマネージャーとしてジョインすることになりました。外資のスタートアップの日本立ち上げメンバーとして働くのはとてもユニークな経験でした。

ただ、イェルプでは自宅が職場というリモートワークだったんです。それが自分にはあまり向いていないなって思って。1年半ほど経っても「やっぱり向いてないな…」とモヤモヤしていて。「私は会社に行ってたくさんの人と働くのが好き」って気づいたんです。

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未経験の職種でメルカリにジョイン

——その後メルカリへ。何がきっかけだったんですか?

中澤:ITベンチャーが好きという気持ちはあったので、日本のベンチャー系で今一番優秀な人が集まっているところ……と考えると、メルカリだったんです。サービス自体も好きだったので、まず受けてみようと思いました。そこで、ミクシィ時代から知っていて現在の上司で社長の小泉*に転職の相談をしました。

*メルカリ取締役社長兼COOの小泉文明氏

——広報の仕事は希望して?

中澤:いえ、最初は職種も決めていませんでした。ただ、小泉と会った時に「広報どう?」って言われて。元々、イェルプの時にもFacebookで私がどんな仕事をしているとかよく発信していたので、「こいつだったら、こんなことができるだろう」とわかってくれていたのかなと思います。なので、面談前に自分のスキルと業務内容のすり合わせをして、採用試験を受けることを決めました。

——未経験の職種に不安はありませんでしたか?

中澤:最初は「広報ってこれでいいのかな?」と手探り状態でしたね。周りがみんな優秀で、仕事が早いのはもちろん、社内の意思決定のスピードも早い。このスピードの中で仕事をしていけるか不安でした。でも、考える間もなく次々仕事があったので、自分なりに考えながらなんとかこなしていたら、わりとすぐに馴染むことができました。

執行役員の田面木宏尚さん(左)、中澤さん(中)代表取締役会長兼CEOの山田進太郎さん(右)

役員と直接話せる「オープンドア」の日/執行役員の田面木宏尚さん(左)、中澤さん(中)、代表取締役会長兼CEOの山田進太郎さん(右)

「長く働き続ける」より「多様なスキル・経験」

——やっぱり、成長やスピード感がベンチャーで働く面白さなのでしょうか。

中澤:それもあるでしょうね。最近は、一つの会社に長く勤めるというよりも、働いて身につけたスキルを将来どう生かすかって考えている人が多いのではないでしょうか。私もいまはメルカリで「広報」という仕事をしていますが、以前のミクシィで身につけたWebディレクターのスキルや、新規事業立ち上げの経験、イェルプで経験したコミュニティマネージャーの経験がとても役に立っています。それぞれのスキルが掛け算になって、自分ならではの強みになるようなイメージですね。

——次のジョイン先も視野に入れているんですか?

中澤:今は目の前の仕事も会社のフェーズもとても面白いので、考えることはありませんね(笑)。でも、もしいつか転職するとしても、転職サイトに登録したり、転職エージェントを使っての転職というのはあまり考えていなくて。今までも、転職のきっかけは過去の同僚が「この会社が人を探してるらしいよ」「中澤さん、こんなの興味あるんじゃない?」と声をかけてくれることだったんです。だから、今の職場で一生懸命仕事をして成果を出すこと。仕事の実績を積むことが、将来また面白い仕事への就活になるのだと思います。

それに、頑張りは誰かが絶対見てくれている。たとえば10年後、メルカリがものすごく大きくなっていると私は信じていますが、もし万が一メルカリという会社がなくなったとしても、今一緒に働いている人たちはこの先も、同じ業界のどこか、そのとき一番面白い場所で働いていると思うんです。だから、その人脈は一生宝になると思うし、そういう縁を大事にして、ずっと面白い仕事をしていきたいなって思っています。

(取材・文:ウートピ編集部・安次富陽子、写真:牛島康介)

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