DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」5回目のボヤきは「威圧感がある人に負けてしまう」です。
【今週のボヤき】
上司に威圧感がある人がいます。ミーティングや話し合いで、彼女と話しても威圧感があるせいか、彼女の言い分が一見正しく思え、いつの間にか彼女が有利なようにコトが運んでしまいます。あとから考えると、こちら側が正しかったのでは? と思うこともしばしば。でも、その場の空気でつい私が折れることが多いです。口では勝てないので、ひとまずメールでやりとりしたら、向こうの言い分でおかしいところがありました。そこを突っ込んだらごまかしてきました。それは置いておいて、彼女に限らず、威圧感のある人やその場の空気に負けてしまう自分が嫌です。
対人関係は「非言語コミュニケーション」が7割
「何を言うのか」ではなく「どう言うのか」
内容ではなく勢い重視、声の大きさや身振り手振りで、いかにも自信ありげな雰囲気を作ることに長けている人、それが「威圧感のある人」ですね。
実は対人コミュニケーションには言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションがありまして。
言葉で伝える言語コミュニケーションは全体の約3割程度しかなくて、対人コミュニケーションにおいては声のトーンや表情や身振り手振り等の非言語コミュニケーションが約7割が占めているんです。
言語コミュニケーションよりも非言語コミュニケーションに長けている方がコミュニケーションは優位に運べるってことですね。
実際に人の上に立つ人というのはこの非言語コミュニケーションが長けている人が多くて、困ったことにそれなりの信頼もあるのでまわりが何とかしてくれちゃうんですよね。
「どう言うのか」という観念も磨いて
いつも結果的に何とかなっちゃうので自信もついて、本人は「何とかなるさ」と楽観的に物事をとらえがちなのですけども、本当はまわりが何とかしてくれているだけで、その人自身の実力はあまり大したことはない場合が多いんです。
でもその人の最大の武器は自分の実力ではなく非言語コミュニケーションで得た人望ですからね、個人の実力だけではなかなか敵わない力を持っているわけです。
悔しいですが人望も実力の内ですからね、「何を言うのか」という観念もいいですが「どう言うのか」という観念も同様に磨いた方がいいと思いますよ。
いろいろと不満があるのもわかりますが結局は勝った方が正しくなってしまうものですからね。
場数を踏んで恥をかけ
威圧感に負けてしまう人というのはこの非言語コミュニケーションが弱い傾向にあります。
言いたいことは立派なものを持っているのにそれを伝える演出が乏しいんです。
特に最近はメールやSNSでは饒舌なのに対人コミュニケーションになると怖気づいてしまう人が目に余ります、現代病みたいなものなんですかね。
時代は変化してもコミュニケーションの基本は一対一の対人コミュニケーションです、それは変わりません。非言語コミュニケーションは文字では伝わりませんからね、現場で場数を踏んで恥をかいて身につけていくしかないんですよ。