『生理で知っておくべきこと』〜あなたの生理が正常か知る〜

生理がきていても排卵しているとは限らない…排卵日をチェックする方法は?

生理がきていても排卵しているとは限らない…排卵日をチェックする方法は?

最新の生理のデータを集めた『自分の体を守る正しいデータを持てなかった女性たちへ 生理で知っておくべきこと』(日経BP)が5月7日*に発売されます。*アマゾンや楽天などのネット書店は5月1日に発売。

予防医療・栄養コンサルタントで、女性の健康や体についての研究を行う団体「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を主宰する細川モモさんが、6年をかけて約2万人の女性に行ってきた調査を元に執筆された本で「最新の生理のデータを集めた日本で初めての本」としています。

ウートピでは発売を前に「まえがき」とコラムを抜粋してお届けします。女性だけではなく男性も手にとってみてはいかがでしょうか。

【前回】なぜ、これまで日本女性には「生理の正しいデータ」がなかったのか?

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生理がきていても、排卵しているとは限らない

生理とは、妊娠に至らず、使われなかった受精卵のベットがはがれ落ちる現象のことでしたね。じつは血が出ていても「毎月排卵している」とは限りません。「生理と排卵ってセットじゃないの?」と驚かれた方もいると思いますが、違います。

排卵していなくても、卵巣がある程度働いていれば、エストロゲンが出ます。すると、ベットである子宮内膜は厚くなります。それがはがれ落ちることにより、実際は排卵していなくても、生理のような出血が周期的に起こることがあります(無排卵周期症といいます)。

つまり周期が正常で、血も正常っぽくても、排卵していないことはありえます。

これは、どんな年齢の人でも起こりえます。むしろ、規則正しい排卵周期が見られた女性は、3人に1人だったという報告もあります。

ちなみに、生理を管理するアプリがありますね。あれは、排卵予想日が出ます。ただ、アプリの予想はあくまで統計データを用いた分析の結果です。

不妊治療の相談でも、アプリの排卵日を意識してセックスをしていたのに、1年妊娠できなかったという人が検査をしてみると、実際の排卵日が予測日とずれていたということはよくあります。妊娠だけでなく、避妊の参考にすることは絶対に避けてください。

正確な排卵日を把握するためには、検査を受けるか、ドラッグストアで売っている排卵検査薬(妊娠検査薬と同じ形状です)を使いましょう。

さらに気をつけなくてはいけないのは、排卵は起こらなかったとしても、自覚症状がないということです。排卵できていない理由は、栄養不足、運動不足、ストレス、ホルモン、体内時計の乱れなどさまざまです。病気が隠れている可能性もあります。

体が正常に働いていない、ということですので、排卵しているかどうかを知るのは、健康のバロメーターでもあります。では、排卵しているかはどうやってチェックすればいいのでしょうか。

排卵しているかがわかるのは基礎体温だけ

排卵を自分で知る方法はひとつのみです。それは、基礎体温を測ることです。基礎体温とは、朝起きてすぐ測る、小数点以下の細かな体温のことです。

妊娠したい人はもちろん、妊娠を特に望んでいない人も、健康のために測ってみるのをおすすめします。排卵が毎月されているのは、健康の証です。

「基礎体温を測る」というと面倒くさい、と思われるかもしれません。でも、慣れると案外そうでもありません。1000円くらいで買えるので、先に「婦人体温計」を思い切って購入するのもおすすめです。

この体温計は「36・55」など、小数第二位まで計測できる体温計です。婦人体温計で検索すると出てきます。

測り方は、朝起きてすぐに、寝たままの状態で体温計を口にくわえるだけです。なぜかというと、動いてしまうと体温が活動量により上がってしまうからです。実は、人体でもっとも正確に体温を測れる場所は、肛門(直腸)といわれていますが、そこで測るわけにもいかないので、次に正確に測れる口(舌下)で測ります。ワキと舌下では、0・5〜1度体温が違うこともあります。ですので、体温計は、舌のつけ根の位置に当てて、毎日同じ位置で測るようにしてください。できるだけ毎朝同じ時間に測るとよいでしょう。

ちなみに、ピルを飲んでいる人は排卵していないので、基礎体温を測っても意味はありません。

元なでしこジャパンの澤穂希選手は20歳の頃から基礎体温を測って体調管理をしていたそうです。自分の体の状態をしっかり知り、ベストパフォーマンスを引き出していたんですね。スポーツ選手の管理の仕方にはすばらしいものがあります。

妊娠を望んでいる方はもちろん、予想外の病気を早く見つけることができるので、基礎体温をつけることにはメリットが多いですよ。

そもそも、排卵のしくみを知っておこう

生理がきてから排卵までは、体温が低い状態が続きます。つまり、生理後の2週間程度は、体温が低めです。大体、普段より0・3〜0・5度程度低くなります。

反対に、排卵が始まってから生理が始まるまでの2週間程度は、体温がいつもより上がります。この期間は、着床に向けて子宮の中のベッドをフカフカにする準備をしている最中です。この時期に排卵が起こり、その排卵が合図となってプロゲステロンが分泌されます。そして、プロゲステロンが体温中枢に働きかけて体温を大体0・3〜0・5度上昇させます。低い体温が高くなると、無事排卵が起きた合図です。

生理とは、そもそも「血」というより、子宮内膜(つまり、子宮が用意したベッド)が体外に出ることです。こうなると、ベッドをつくるために体温を上げようと頑張っていたプロゲステロンはお役御免で分泌が減ります。そうやって、次の排卵期まで体温はまた下がります。

健康な体はこの上がり下がりの波がしっかりあるということです。体温の差があると排卵ができていることになります。繰り返しになりますが、ここでの正しさの目安は、体温が低い時期と高い時期の差が、0・3度以上あることです。この0・3度を知るには、婦人体温計が必要です。低い時期と高い時期がきれいに2層になっていると完璧です。たとえば、低い時期の体温が36・5度の人なら、高い時期には36・8度以上になっているといいでしょう。

ちなみに、体温が上がっている期間が、10日以上あるとばっちりです。

毎日つけるのが面倒と思われるかもしれませんが、最近は体温を記録するためのアプリもあります。婦人体温計と連動して、体温を自動で転送できます。これに毎日記録できれば、体温のグラフが自動的に作成できます。

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