DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」50回目のボヤきは「忘年会を断ったものの…」です。
【今週のボヤき】
毎年この季節になると「忘年会」のお誘いが増えるのですが、憂鬱です。もともと集団の飲み会が苦手で、飲むのなら少人数でじっくり飲みたいタイプです。また、ただでさえ年末で忙しいのに、忘年会のために夜を潰されるのは納得がいかないです。せめて11月にやって……と思ってしまいます。
今までは「大人だから」「仕事につながるかも」と思って参加してきましたが、「いやいや参加した飲み会で得をしたことはなかったな」と思い返し、今年は全て断ることにしました。でも、忘年会に参加しないことで、上司によく思われないのではないか、人脈を築くせっかくの機会を逃してしまったのではないか、とモヤモヤしている自分がいます。
酒を飲んで盛り上がるだけなら学生と同じ
個人的に私も忘年会という文化は苦手です。
人脈作りのため、仕事につなげるため、そう思って参加しても何も得るものはありませんでした。
そもそも酒を飲んで盛り上がっているだけの席なんて大学生のコンパと同じ、その場が楽しいだけで後には何も残らない泡沫の席でしかないんですよね。
そんな席に参加するくらいなら家に帰って皿の一枚でも洗ったほうがよっぽど有益、群れる習性のないはぐれ者には不向きな文化なんです。
仕事は私生活を充実させるためのもの
日本の社会文化って個々人の私生活を軽視している悪習が根付いているフシがあるんですよね。
家族より仕事、恋人より仕事、友達より仕事、ひどいときには自分の命よりも仕事、何を差し置いても仕事が優先、忘年会という文化もそのひとつ、私生活を充実させるための仕事のはずが、私生活を犠牲にしてまで従事しなければならないものになってしまっているんですよ。
民主主義の国のはずが個々の企業では君主主義がまかり通っている始末。
忘年会なんて庶民の私生活を軽視した王様の優しさでしかないんですよね。
人間関係で大事なのは「距離感」
人間関係を築く上で最も気を付けなければいけないのは距離感。
遠過ぎてもダメ、近過ぎてもダメ、仕事の人間関係は仕事だけに留めておくべきで、それ以上近くのは馴れ合いの関係になりかねません。
個々の私生活を尊重し合う距離感が仕事をする上で最もちょうどいい距離感、忘年会なんて過干渉な催しは害はあっても利なんてないんですよ。
仕事の悩みでダントツに多いのは…
仕事の悩みでダントツに多いのが人間関係の悩み、仕事内容の悩みではなく人間関係の悩みが最も多いんです。
どんなに優秀な人でも人間関係地獄にハマり満足のいくパフォーマンスが発揮できない人もたくさんいらっしゃいます。
それって企業にとっても大きな損失じゃないですか。
忘年会に限らず人間関係地獄を生み出す過干渉な悪習はもうそろそろ終わりにしたほうがいいと私は思いますけどね。
最近では忘年会を撤廃しているところも多くなっているようです。
仕事第一主義から個々人の私生活を尊重する方向へ社会がシフトしているのはいい傾向。
古い体質からはいち早く抜けたほうが先見の明があると言えるでしょう。