女子校の存在意義は? 辛酸なめ子さん他、名門女子校出身者と考えてみた

女子校の存在意義は? 辛酸なめ子さん他、名門女子校出身者と考えてみた

「あの人、女子校っぽいよね」「ぽいぽい」女性同士の会話の中でそんなやりとりが交わされる場面はよくあるもの。

女子校出身者といえば、「女友達が多い」「恋愛が苦手」といったイメージが漠然とあるけれど、実際のところはどうなの? 共学出身者とは明らかに違う「何か」の正体はどこにあるの?

本日23時放送のAbemaTV「Wの悲喜劇」では、「女子校最強伝説!秘密の花園女子」をテーマに、名門女子校の知られざる世界が解き明かされていきます。ゲストには、フェリス女学院出身のお笑い芸人・たかまつななさん、女子学院出身のコラムニスト・辛酸なめ子さん、ミズ東洋英和2016グランプリで現役女子大生・須藤未菜さんが登場。MCのSHELLYさん他、共学出身の取材者たちが「そうなんだー!」と驚きの声を連発しながら、そのリアルに迫ります。

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異性目線がないことのメリット

今回、当事者として参加したみなさんは、フェリス女学院、女子学院、東洋英和女学院とそれぞれ超名門と呼ばれる女子校の出身者ばかり。「実家が自家用ジェットを所有している友達がいる」「夏休みの作文がハワイの話ばかり」「別荘どこ?が初対面の会話」などなど、セレブな逸話が飛び出す一方、「ブラ一枚で校舎の屋上で日光浴」「夏は男性教師の前でもスカートも持ち上げてパタパタ扇ぐ」「クラスメイトのおっぱいは普通に触る」といった、“上品”のイメージを一気に覆すエピソードも続出しました。

コラムニストで『女子校ルール』(中経出版)の著者である朝井麻由美さんは、「異性の目によるランク付けがない分、女子校は自由に振る舞える」と指摘。「異性を意識し始める中学・高校は、共学であればどうしても『男子にモテるかわいい子がエラい』という価値観が生まれて、女子は男子ウケのいい振る舞いをしてしまいがち。その結果、意見をガツガツ言わないことが美徳になって、個性を出しにくくなる」と続けました。

これには共学出身のSHELLYさんも「『かわいい』も男性に押しつけられたものかもしれない」と激しく同意。異性目線のランク付けがないことは女子校のよさとしてスタジオの全員が盛り上がりました。

本当に恋愛に不器用なの?

「女子校出身者は恋愛に不器用」というのは、なかば“常識”のように言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

たかまつななさんによると、女子校出身者の対男性との関係は「①まったくしゃべれない」「②性のオバケと化して奔放になる」「③同じホモサピエンスという括りで態度にまったく差がない」の3パターンに分類できるそう。自身は③、「30代前半まで男性とコミュニケーションを取れなかった。今でも男友達とタメ口でしゃべれない」という辛酸なめ子さんを①としました。

また、男性選びの傾向として、進学校系女子校を卒業した女性は、男性に経済力を求めない傾向があるのだとか。「稼いでいなくてもイケメンがいい」という条件で相手を探す人が少なくなかったり、卒業生の結婚率が低いうえに離婚率が高い女子校もあるようです。

共学であれば、中高は「そろそろ初めての彼氏ができて……」というお年頃。対して、恋愛という娯楽がない女子校では、その時期にアイドルや二次元の世界に没頭してオタク化することもよくあると言います。オタクといえば、共学では「モテない人」としてどこか疎外感を覚えてしまいがちですが、多様な趣味が認められる女子校では、その存在が尊重されると出演者たちは口を揃えていました。

承認欲求を満たされている人が多い

共学にはない、独特の世界を持つ女子校ですが、近年では男子も入学させて共学化する学校も増えています。女性の社会進出が進む現在でも、女子校の存在意義ははたしてあるのでしょうか?

この問題に関しては、たかまつななさんが「女性活躍社会を一番早くつくる方法は、女子校を増やすこと」とスパッと一刀両断。「芸人にしろ、社長にしろ、どういう職業に対しても『これは男がやるもの』という刷り込みがないのが、女子校出身者のいいところ。もし共学で男の子の目があったら、芸人にはならなかった」と、先入観がなかったからこそ自由に自分の将来像を思い描けたと話していました。

さらに、女子校出身者の生きかたとして、弁護士ドットコム副編集長の山口紗貴子さんは「承認欲求が満たされている子が多いので、社会に出てからも、なんとかなるという気持ちで楽観的に生きていけるのではないか」と分析。ウートピ編集長の鈴木円香も「恋愛はあとからいくらでもできるけれど、自分の好きなことを極めるのは10代でしかやれないことかもしれない」と、共学出身者として羨ましく感じる部分もあったと結びました。

「女子校っぽい」という言葉で括られる何か–—。その正体は、異性の目にさらされない10代で形成された「自由」や「個性」なのかもしれません。名門女子校というディープな世界を掘り下げる「Wの悲喜劇」、放送は本日23時から。お楽しみに!

■番組情報
『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』
男子は見なくて結構! 男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、MC・SHELLYとさまざまなゲストたちが毎回毎回「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。「そんなことテレビで言っちゃっていいの?」…いいんですAbemaTVですからタブーに挑戦します。
放送日時:2017年7月15日(土)23:00~23:45
視聴予約

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