乳がん、子宮頸がん、卵巣腫瘍……こうした女性特有の病気が近年、20代、30代の女性の間で増えているそうです。
本日23時45分から放送のAbemaTV「Wの悲喜劇〜日本一過激なオンナのニュース〜」では、「乳がん 子宮頸がん 卵巣腫瘍 女の病気と闘う!」をテーマにMCのSHELLYさんが、当事者のみなさんとリアルなトークを展開します。
ゲストには、元AV女優でタレントの麻美ゆまさん(境界性悪性卵巣腫瘍)、ブログ「おっぱいサバイバー」を運営するウェブデザイナーのChiraさん(乳がん)、漫画『元気になるシカ!』の著者・藤河るりさん(卵巣がん)らが登場。働き盛り、女盛りの20代、30代で病気を宣告されたことから始まった、“予想外の人生”を語り合いました。
この番組にコメンテーターとして出演しているウートピ編集長の鈴木円香が、専門家としてスタジオ出演された、新宿ミネルバクリニック院長・仲田洋美(なかた・ひろみ)先生に聞きました。
乳がんといえば、「閉経後の病気」というイメージですが、本当のところ、30代でも心配した方がいいのでしょうか?
注意すべきは「痛くないしこり」
——番組では、20代、30代で乳がんを宣告された女性が2名登場しましたが、実際に若い頃から乳がんは心配しておいた方がいいのでしょうか?
仲田洋美先生(以下、仲田):昨年、元タレント・小林麻央さんの乳がんのニュースが流れて以来、30代の女性が乳がん検査に殺到しているようですが、そこまで深刻にならなくてもいいと思います。芸能人が乳がんを告白して、そのたびに検査に人が殺到するという光景はこれまでも繰り返されてきたこと。まずは日々のセルフチェックの方が大事ですね。
——セルフチェックの方法は収録中も話題に上がりましたね。注意するポイントには意外なところもあってとても勉強になりました。
仲田:毎日やるに越したことはないですが、何が何でも「毎日やれ!」というわけではないんですよ。お風呂で自分のおっぱいを毎日触ってもバチは当たりません(笑)。歯磨きなどと同じように“日常動作”としておっぱいチェックを取り込むようにすれば負担になりませんよ。
チェックするポイントとしては、
【1】 見た目で左右差があるかどうか
【2】 皮膚がただれていないか
【3】 乳頭から分泌物が出ていないか
【4】 いつまでも消えないしこりがないか
【5】 ワキの下が腫れていないか
あたりですね。生理の周期などによって「しこり」はままできるんです。でも、そのしこりがある時できて何ヵ月も残っているようなら病院を受診した方がいいですね。ちなみに押して痛いしこりは問題ありません。注意が必要なのは「痛くないしこり」です。
マンモグラフィーはリスクあり?
——20代、30代だと、なかなか検診を受ける機会さえないので、セルフチェックがなおさら大事になってきますよね。実際、20代、30代で乳がん検診となると、会社の健康診断でオプションで受けるか、自分で病院を受診するかのどこちらかになると思いますが、受けておいた方がいい検診はありますか?
仲田:代表的な乳がん検診であるマンモグラフィーは、あまり若いうちから受け続けていると、被曝リスクが早期発見の利益を上回るというデータもありますので、遺伝的に乳がんを発症しやすいと考えられる人以外には、積極的に推奨されません。他にも腫瘍マーカーを採血項目に加えるという医療機関もありますが、実は確実に乳がんを見つけられるというエビデンスはありません。
——そうなんですね。ということは、結局はセルフチェックが一番大事ということになりますね。番組にいらっしゃった当事者のみなさんも、自分で「なにかおかしいな」と気づいて受診したという流れでした。
自分のまわりに経験者がいないため「芸能人が乳がんになった」とニュースが流れると、過剰反応してしまうもの。普段、その現実をなかなか知る機会のない“女の病気”、本日放送の「Wの悲喜劇」で展開される悲喜こもごもの女子トークをぜひご覧ください。
(ウートピ編集長・鈴木円香)
■番組情報
『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』
男子は見なくて結構! 男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、MC・SHELLYとさまざまなゲストたちが毎回毎回「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。「そんなことテレビで言っちゃっていいの?」…いいんですAbemaTVですからタブーに挑戦します。
放送日時:2017年5月27日(土)23:45~24:45
放送チャンネル:AbemaNews
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