私の“初めて”を捧げる「絶対失敗しない旅先」 第2回

シンガポールを男に例えると、ストライクゾーンが広い若旦那【絶対失敗しない旅先】

シンガポールを男に例えると、ストライクゾーンが広い若旦那【絶対失敗しない旅先】

「私の“初めて”を捧げる「絶対失敗しない旅先」」
の連載一覧を見る >>

32歳にして一度も海外旅行をした経験がないウートピ編集部Y子。海外旅行バージンを卒業するのにふさわしい旅先を探そうと、旅歴25年間に80カ国を旅し、酸いも甘いも知り尽くしたトラベルジャーナリスト・寺田直子(てらだ・なおこ)さんに相談。

前回、ヘルシンキを紹介してもらうも、「もっと近くて気軽に行けるところがいい」と処女マインドを炸裂させたY子に編集部一同、ブーイング。

「そうやって毎年海外に行くチャンスを逃しているのね……」と、編集長もため息まじりに。

寺田さん、今回もわがままな海外バージンY子におすすめの旅先を教えてください。

アジアの中でも格別なクリーンさを誇るシンガポール

そんなこと言っているから処女なのよ! と、一喝したい気持ちはありますが、まあ、仕方ない。もうひとつ、身近なところにありますよ。清潔感あふれる場所が。

それはシンガポール。

シンガポール1

「え、アジアって汚そう」。そう思う人。はい、正解!

最近は経済成長も著しく、アジア各国もきわめて都会的でインターナショナルになりつつありますが、衛生面、ライフスタイルなどは海外旅行バージには厳しい側面がいまだあります。

子供が物乞いをするなど貧困を目の当たりするのもアジア。社会の格差について考えることは大事ですがそれも、ある程度海外経験を重ねていくことで自分の考えが見えてくるものです。最初にショッキングな体験をしてしまうとアジア嫌いになってしまう女子も多いので、要注意です。

その中でシンガポールは別格。この国のクリーンさは群を抜いています。例えるならば、服装なんか気にしないで泥だらけで部活をやっていた幼なじみが久しぶりに帰省したら、家業を継ぐキリリとした若旦那になっていた、みたいな。わかりにくくてゴメン!(笑)

シンガポールは国政として「クリーン&グリーン」を掲げています。都市環境に配慮した規制、条例などの厳しさでも有名です。たとえばシンガポールにチューイングガムを持ちこむのも噛むのも禁止。観光客でも間違って持ち込んだ場合、最高10万シンガポールドル(約80万円)の罰金が課せられます!

シンガポール2

そのほかタバコのポイ捨て、つば吐きなども禁止。バスや地下鉄内での飲食もNGと、実に厳格。アジアでよく見かけるゴミ放置などは一切見当たりません。都市のキレイさは日本以上かもしれません。

さらにシンガポールはグリーンエナジーを積極的に取り入れるサスティナブルな国でもあります。緑化された高層ビルも多く、都市の環境対策を計る「緑の建築(グリーン・ビルディング)都市」ランキングで2位というエコっぷり。緑の街路樹も多く、アジアの中でこれほど整った環境を持った都市はほかにありません。

シンガポール3

ラッフルズホテルなどクラシックな名門ホテルも多く、アフタヌーンティーやエスニックなグルメ探訪、観覧車での夜景観賞、世界遺産のボタニカルガーデンなど女性好みのお楽しみもバッチリ。

実は身近な存在ながら端正で、ナチュラルな魅力にあふれる。それが、シンガポールなのです。

旅慣れてくるとLCC(格安航空会社)を活用してシンガポール経由で別のアジアのリゾートへ行ったり、オーストラリアなどへ行くのも常道。24時間オープンのチャンギ国際空港は設備・サービスの充実度で世界トップクラス。若旦那らしく、バージンでも経験豊富な女子でも受け止めてくれる、遊びののびしろがあるのもシンガポールです。

海外旅行未経験。だからこそ、それは特別なかけがえのないものになるはず。心と体でしっかりと受け止めて一生に一度の思い出を刻めるかどうか、自分次第。

まずは、第一歩を踏み出しましょう。

Y子、欲を出す

シンガポールを旅する姿を想像して、満足げに目を閉じたY子が突然口にしたのは……。

「でも、じゃあシンガポールが私の“初めて”かって思うと、ためらってしまいまいません? なんかベタって感じがするんですよね。シンガポールに行って、お土産にマカダミアナッツを配っても誰も驚いてくれなさそう、というか。

『初めてなのに、そんなところに行くなんてさすがだね』って思われたいんですよー!」

ここに来て再びY子の処女マインドが炸裂。寺田さん、次はもっとみんなに自慢できる国、ってないですか?

※写真はすべてイメージです

SHARE Facebook Twitter はてなブックマーク lineで送る

この連載をもっと見る

私の“初めて”を捧げる「絶対失敗しない旅先」

「私、実は海外バージンなんです」編集スタッフY子(32)の突然の告白から生まれた本企画。海外高齢処女も、都会で疲れたオトナ女子も、優しく包み込む「絶対失敗しない旅先」をトラベルジャーナリストの寺田直子さんと一緒に探していきます。

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

シンガポールを男に例えると、ストライクゾーンが広い若旦那【絶対失敗しない旅先】

関連する記事

編集部オススメ

2022年は3年ぶりの行動制限のない年末。久しぶりに親や家族に会ったときにふと「親の介護」が頭をよぎる人もいるのでは? たとえ介護が終わっても、私たちの日常は続くから--。介護について考えることは親と自分との関係性や距離感についても考えること。人生100年時代と言われる今だからこそ、介護について考えてみませんか? これまでウートピで掲載した介護に関する記事も特集します。

記事ランキング