首もとに年齢が出るって本当? 30歳からの「二重あごと首のシワ対策」

自己流の美容習慣を見直す「30歳からの美常識」。第10回目のテーマは二重あごと首のシワの取り方です。用賀ヒルサイドクリニック院長の鈴木稚子(すずき・わかこ)先生に聞きました。
「ガムを噛むときは、左右に同じ量のガムを入れること。噛みグセで左側ばかり使うと、左側だけ脂肪が少なくなったり筋肉が発達したりして、左右バランスが悪い顔になってしまうこともありえます」(鈴木先生)
遺伝もあった!? 首のシワの正体
今回も、ついやってしまいがちな習慣をピックアップしました。
□首のスキンケアをしない
□太ると二重アゴになる?
□口呼吸をしている
・首のスキンケアをしない→△
乾燥しているのなら、化粧水と乳液など、顔と同じスキンケアを取り入れるべきです。しかし乾燥していないのに、栄養を与えすぎる必要はありません。
・太ると二重アゴになる→△
太ると誰もが二重アゴになるわけではありません。人によってつきやすい脂肪の質が違うのと、骨格にも関係してきます。加えて、加齢による影響も関わってくるので、一概に太ったことが原因とはいえません。
・口呼吸をしている→×
「鶏が先か、卵が先か」の議論になってしまいますが、口呼吸をしている人はいつも口元が開いていることでだらしなく見え、口元とされる範囲が美しく見えないのは確かです。ヨガなど特別な場合を除いて、口元を閉じた鼻呼吸をおすすめします。
あごから首元に年齢が出るってホント!?
デコルテと呼ばれる鎖骨部分までが顔という認識をして、日々の皮膚の様子を見ながら保湿ケアをするのはとても効果的です。
見た目年齢に関していえば、すっきりしたあごの方が若く見えて当然です。しかし日本人の場合、表情が乏しいことでむくみを増長している場合もあるのです。
脂肪は美容の観点から、悪者扱いされてしまいますが、生命を維持するのに不可欠なエネルギー源という大事な役割がある上、ダイエットをしすぎることで、かえって首の見た目年齢があがってしまうことも。
脂肪の量・遺伝・癖、個人差が多々関わってくることですから、自分の状態を把握して、見合ったケアをしてあげてください。
今からすぐできる、若返りケア
日本人は表情が乏しいことは先ほども申し上げましたが、これが老けの大きな原因のひとつであることは間違いがありません。
シワができるから、と笑わないようにするといったエキセントリックな美容法をしている方もいらっしゃるようですが、感情を出して人と付き合うことで、幸せ指数のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)度数をあげることもできると思います。笑顔でいることが、若見えの秘訣かもしれません。
マッサージをすればアゴも首もケアできる?
みなさんは、耳の後ろをマッサージしたことがあるでしょうか。頭部を片側に大きく傾けると筋が見えませんか? これを胸鎖乳突筋といい、この部分をマッサージすると顔のむくみ解消につながります。
ただし、体重の増減が激しい人の場合、太っていたときには皮膚が張っていたけれど、痩せたらシワが目立つようになった、という事例も。
ご自身の体型に無理のないマッサージを取り入れるのは効果的ですが、これも個人差があるのでいろいろと試してみてください。
(パツワルド敬子)