「毎回が新鮮」沢口靖子、榊マリコを22年間演じ続けてこられた理由

「毎回が新鮮」沢口靖子、榊マリコを22年間演じ続けてこられた理由

女優の沢口靖子(さわぐち・やすこ)さんが主演する映画『科捜研の女 -劇場版-』(兼﨑涼介監督)が9月3日 (金)に公開されます。

1999年に放送を開始した人気ドラマシリーズのファン待望の映画化。劇場版では、沢口さん演じる榊マリコら“科捜研”のスペシャリストたちが「世界同時多発不審死事件」に挑み、“シリーズ史上最強の敵”が立ちはだかります。

22年間、榊マリコを演じてきた沢口さんにお話を伺いました。

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スケールが違う劇場版の撮影に「細胞が震えた」

——シリーズ放送22年目にして初の映画化だそうですね。映画の撮影はいかがでしたか?

沢口靖子さん(以下、沢口):いつものテレビシリーズとは違って、スケールの大きさを感じる、良い意味で緊張感のある毎日を過ごしていました。

——やっぱりドラマのときとは違いましたか?

沢口:違いました。まず初日から夕日を狙ったビルの屋上での撮影だったのですが、クレーン車を使って1カット長回しのぶっつけ本番で撮影しました。他にも台本で3ページほどあるシーンをクレーン車を使って1カット長回しで撮影したり、ワイヤーアクションで生まれて初めて4メートルほどつられる撮影も経験しました。まさに細胞が震えるような感覚でした。

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マリコの元夫も19年ぶりに登場

——マリコの元夫で警察庁の倉橋拓也役の渡辺いっけいさんも約20年ぶりに出演するそうですね。渡辺さんとの久しぶりの共演はいかがでしたか?

沢口:いっけいさんは照れ屋さんで、照れながら「科捜研」に帰ってこられたことを喜んでいらっしゃいました。私もほかのメンバーもそうだったと思うのですが、ある一時期、苦楽を共にした仲間と再会できたような、一気に時間が縮まって打ち解けていく感じがありました。

——マリコと倉橋の離婚の真相に迫るシーンもあります。

沢口:マリコと倉橋は元夫婦ですが、お互い嫌い合って離婚したわけではないんですよね。マリコは倉橋の生き方が不器用な部分も含めて大好きで、今は人間として尊敬している。そんなマリコの倉橋への愛情がにじみ出るようなシーンになればと思いながら演じました。そこに(内藤剛志さん演じる)土門さんがいるというのがまた面白いところです(笑)。

——マリコと土門の関係性もすてきです。

沢口:恋愛関係に発展しそうで発展しない微妙な距離感がまた良いのかもしれないですね。だからこそ、見ている方もどこか爽やかに感じてくださるのかもしれません。

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22年間マリコを演じるも「毎回新鮮」

——シリーズ放送22年目ですが、沢口さんにとってマリコはどんな存在ですか?

沢口:私の分身のような、また必ず帰る場所のような存在ですね。マリコは科学オタクで自由でフランクで猫のようにマイペース。そして時に周りの人を巻き込んでしまうのですが……。自分と似ている部分があるとすれば、考え方が理系で、正確さや規則正しさを重視するところでしょうか。

——マリコの魅力はどんなところだと思いますか?

沢口:やはり自分の仕事に信念を持っているところだと思います。今回もそうなのですが、ほんのわずかな違いや変化を見逃さない。普通の人だったら見過ごすところをそのままにしない。「ここに何かある」と思ったら、その奥にある真実を見つけようとする姿勢が素晴らしいところだと思います。

——沢口さんがマリコを20年以上演じ続けられてきた理由があるとしたら何だと思いますか?

沢口:結果的に振り返ると22年間演じてきたということなのですが、マンネリ化しないというか常に新鮮な気持ちで臨んでいます。というのも、特にこのドラマは科学がテーマなので、科学の進歩とともに作品も毎年進化しているんです。

微妙に毎年テーマも変化していて、「今回のシリーズはこういう路線なのかな?」と思いながら演じています。ストーリーもより複雑に、専門用語もより難しくなってきているので、毎回課題が与えられている、ハードルが高くなっているという感じはあるのですが、だからこそ同じ役をずっと演じている気がしなくて毎回新鮮に向き合っています。

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——マリコを演じる上で大変なことはどんなことですか?

沢口:例えば、今回の映画では佐々木蔵之介さん演じる微生物の科学者が“シリーズ史上最強の敵”として立ちはだかるのですが、専門用語を交えたセリフがすごく難しかったです。実際の科学者たちは専門用語も使い慣れているので、私も自分の中で専門用語やセリフをモノにするまで声に出してなじませる作業を繰り返すのですが、それが毎回大変です。

——最後に、沢口さんの仕事ルールがあれば教えてください。

沢口:例えば嫌なことがあったときは、たっぷり眠ることです。やはり疲れているときは、物事もちょっと悪い方向に考えがちになってしまう。そんなときはいったん寝てしまって、もう少し元気になって考えたほうが、物事を直感的に捉えられるし、違う視点で見られたりするのかなと思いますね。

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※「榊」の字は「木へんに神」が正

■映画情報
タイトル:「科捜研の女 -劇場版-」
公開日:2021年9月3日(金)
監督:兼﨑涼介
脚本:櫻井武晴
音楽:川井憲次
出演:沢口靖子、内藤剛志、佐々木蔵之介、若村麻由美、風間トオル、金田明夫、斉藤暁、西田健、佐津川愛美、渡部秀、山本ひかる、石井一彰、渡辺いっけい、小野武彦、戸田菜穂、田中健、野村宏伸、山崎一、長田成哉、奥田恵梨華、崎本大海

(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘)

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