子供が生まれるのはめでたいのに…「できちゃった婚」
私の場合は「できちゃった婚」ですね。ちょうど同僚で子供ができたから結婚した女性がいるのですが、会議で「あの子はできちゃった婚だから、彼女の分の仕事を調整しなきゃいけないね……」と上司が話していて、「確かに上司も大変だけれど、そんな言い方しなくてもな」と思ったんです。やっぱり否定的なニュアンスで使うことが多いですよね。
この前も残業しながら男性の同僚と「少子化や晩婚化でで子供が少なくなっている世の中で、子供が生まれることはめでたいのにわざわざ『できちゃった婚』って言わなくてもいいよね」と話していました。産まなかったら産まなかったで「生産性がない」だの「産めよ増やせよ」と言われ、産んだら産んだで社会にも会社にも異常に気を遣って地獄みたいですよね。こんな時代、平成で終わりにしたいです。(34歳、PR)
子育てに関わる男性が当たり前になればいい「イクメン」
「イクメン」ですかね。だって子供を育てるのは夫婦やカップルが一緒にやることですよね。ただ、これまでが「男は仕事で女は家庭」という社会だったから、過渡期としてこういう言葉が出てくるのは必要だし、仕方ないことなのかもしれないですが……。私の考えとしては、こんな言葉がなくても男性が子育てに関わるのは当たり前になってほしいですね。
だからと言って、男性が仕事に専念して女性が家庭を守るスタイルを否定しているわけではないです。本人たちが納得しているのであればいいと思います。人それぞれだし、いろいろな家族の形ややり方があっていいと思うので、それぞれの「当たり前」が共存する社会になってほしいなって思います。(29 歳、制作)
令和の時代に期待する言葉は…
インタビューをしてみると、時代にそぐわない古い価値観を押し付ける言葉や、「女性はこうあるべき」という価値観を押し付ける言葉があがりました。言葉は存在を規定し、人々の意識を形作り、時代を反映するもの。令和は、男性も女性も「こうあるべき」や「らしさ」に縛られないで、一人一人が自分にとっての幸せを追求できる時代になるといいですね。