「発達障害BAR The BRATs」ゴーレムさん(後編)

苦手なことは「克服」より「回避」で乗り切る 発達障害に学ぶ生き方

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苦手なことは「克服」より「回避」で乗り切る 発達障害に学ぶ生き方

近年、その存在がクロースアップされることが増えた「大人の発達障害」。その特徴として「片付けられない」「コミュニケーションが苦手」などがよく取り上げられますが、実際のところ私たちはどこまで正しく理解できているのでしょうか?

本日22日17:00より放送のAbemaTV「Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜」では、「オトナ女子の発達障害」と題して、女性の視点から「大人の発達障害」について考えていきます。

自身もADHD(注意欠如多動性障害)の診断を受け当事者として番組出演した「発達障害BAR The BRATs」スタッフのゴーレムさん。「発達障害BAR The BRATs」について聞いた前編に引き続き、後編ではゴーレムさん自身が感じていた「生きにくさ」について話していただきました。

22日17:00より放送のAbemaTV「Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜」では、「オトナ女子の発達障害」を取り上げます。

22日17:00より放送のAbemaTV「Wの悲喜劇 〜日本一過激なオンナのニュース〜」では、「オトナ女子の発達障害」を取り上げます。

<前編>誰もが仕事帰りに立ち寄れる場所に 週3日オープンの「発達障害BAR」

正社員で営業をしていた頃

——ゴーレムさんご自身も発達障害のひとつ「ADHD(注意欠如多動性障害)」ということで、就職してからいろいろ苦労されたそうですね。

ゴーレムさん(以下、ゴーレム):最初に就いたのは接客業、販売員でした。日々指定通りに在庫の補充をしなくてはいけないのですが、在庫整理の途中でお客さんの対応が入ってきたり、また別な仕事を振られたりすると、何がなんだかわからなくなる。タスク管理は壊滅的にできませんでした。客注を忘れてお客さんを怒らせて、ケンカになったこともあります。そこは8ヵ月で辞めました。

次に就職したのが営業職です。顧客に原価表を送ってしまいクビになりました(笑)。自分ではまったく気づきませんでしたが、顧客にこれを聞いちゃダメでしょうという失言も結構あったみたいです。それから、話す時に目をキョロキョロさせてしまう癖があり、上司に「相手の目を見て話せ」と何度も注意されたけどなおりませんでした。今は少しずつ改善されてきましたが、当時はもう営業職は無理だと思いました。

——いつどんなふうに、「ADHD」と診断されたのですか?

ゴーレム:2社目を辞めた後、正社員は難しいと感じ、イベントコンパニオンなどスポット的な仕事をしていました。私の特性が活かされ部分もあったけど、とにかくスケジュール管理ができない。請求書を送り忘れるなどの失敗も続いて、事務所の人に怒られて、ちょっとおかしいなと感じていました。

それと、2社目をクビになった時に「改善する気ないでしょう?」など、結構ひどい言葉を投げつけられて、それがフラッシュバックして、パソコンを使おうとすると手が震えるといった症状があらわれたのをきっかけに診断を受けました。

不得手なことは「克服」より「回避」

——発達障害の定義というのは、結構難しいようですね。

photo4

ゴーレム:発達障害には、私のような「ADHD(注意欠如多動性障害)」や、「ASD(自閉症スペクトラム)」、「AS(アスペルガー症候群)」などいくつか特徴がありますが、一般的には「社会適応が難しい。定型発達に比べて得手不得手の差が激しい」などが定義とされているようです。

診断を受けてから、「私は障害者なんだ……」と落ち込んだこともありますが、結局は「社会に合わなかった人=発達障害者」と社会が勝手にカテゴライズしただけのこと。発達障害じゃなくてもそれぞれ個性があるし、何が向いているかも違います。「あなたは○○タイプです」といくつかの型にはめる占いと同じようなものと考えるようになりました。

——最後に、発達障害の方々にメッセージをお願いします。

ゴーレム:繰り返しになりますが、発達障害は、会社や組織に合わなくて、特性を調べたらそうカテゴライズされちゃう、という場合が多いと思います。ただ、自分に合う場所や生き方を探す努力は必要だと考えています。

そして、その道を探すポイントは、不得手なことを克服しようと思わないこと。「不得手なことをいかに回避するか」が重要というのが私の考えです。数ヵ月前から昼間は不動産会社の営業事務をしていますが、今の会社を選んだ理由のひとつは、出社時間が11時だったからです。朝が弱いので、遅刻しないように(笑)。

また、多動傾向が強いので、物件の内見などに出向いていろんなところを回るのは苦にならないんですよ。事務作業だけだと、集中力もちません。そうやって自分なりに、不得手な部分を避けながら、得手をうまく活用できる生き方を見つけられたら、少しずつラクに生きられるようになるのではないでしょうか。

(塚本佳子)

■番組情報
男子は見なくて結構!男子禁制・日本一過激なオンナのニュース番組がこの「Wの悲喜劇」。さまざまな体験をしたオンナたちを都内某所の「とある部屋」に呼び、MC・SHELLYとさまざまなゲストたちが毎回毎回「その時どうしたのか?オンナたちのリアルな行動とその本音」を徹底的に聴きだします。
「#49オトナ女子の発達障害」
視聴はこちらから

■店舗情報
「発達障害BAR The BRATs」
営業日時
木:19:30〜24:00
金・土:(1部)19:00〜21:30、(2部)21:45〜24:00
住所
東京都渋谷区渋谷2-9-10 青山台ビル地下1階(青山通り沿い)
渋谷駅徒歩7分/表参道駅徒歩7分(B1出口)

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