DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」68回目のボヤきは「活躍している人を見ると焦る」です。
【今週のボヤき】
31歳の会社員です。半年前に今の会社に転職してきたのですが、社内の人間関係もよく、休みも取りやすい企業で満足しています。しかし、SNSや友人との話で自分と同じ職業や業種の人が活躍している姿を見ると焦りの気持ちが湧いてきてしまいます。嫉妬というよりも「自分はこのままでよいのだろうか?」という焦りです。今、環境として恵まれているからこそそう思うのかもしれませんが、もっと厳しい環境にいって精進したほうがいいのではないか? と時々思います。
ホワイト企業だからこその「厳しさ」
口やかましい上司がいて、競争意識の高い同僚がいて、ガチガチのシステマチックな組織よりも、人間関係もよくて、休みも取りやすく、ある程度自由が利く、いわゆるホワイトカラーの環境のほうが、実はある意味最も厳しい環境なんですよね。
厳しい指導が入る環境では叱ってくれる人もいるのかもしれませんが、ある程度自由な環境だと叱ってくれる人もあまりいません。
競争意識の高い同僚がいれば否が応でもモチベーションを上げなければいけませんが、緩い環境だと競争相手すら見当たらない場合も多いです。
「自由」というのは裏返せば自己責任であり、頑張るのも自由、ある程度怠けるのも自由という環境では、そっくりそのまま自分の実力が反映されてしまうものであり、自由の対価である責任は自らがとっていかなければいけない環境なんですね。
自由な環境で結果を出せるのができる人
「自由を与えればその人がわかる」と言われるように、自由は人を丸裸にします。
厳しい環境で結果を出してきた人でも、自由な環境でダメになってしまう人ではその人はダメな人です。
逆に厳しい環境でイマイチだった人でも、自由な環境で結果を出せる人が有能な人材なのです。
自らの意思で考え、自らの意思で動き、自らの意思で結果が出るわけですから、それは一切の言い訳もできない環境なのです。
自由な環境というのは、自らの意思で努力できる人でないと生き残れない環境であり、それはどんな環境よりも厳しい環境なのですよ。
責任の重さに耐えられる?
そういう意味で言えば「このままでいいのだろうか、、、?」と焦燥感を覚えたのは賢明です。
きっと自由である環境から自己責任の重さを感じ取ったのでしょう。
それはその予感通り、そのままではいけないんですよね。
もっともっと意識を高めて、自己管理を徹底して結果を出さなければ、その自己責任の重さに潰されてしまうということ。
その責任の重さに耐えられなければあなたの言う通りに、もう少し世話を焼いてくれる人がいる甘い環境に行ったほうがいいのかもしれませんね。