DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」67回目のボヤきは「給与交渉って大事?」です。
【今週のボヤき】
何回か転職をしているのですが、自分の希望を伝えるのが下手なのではないか? と思うようになりました。ほぼ入社が決まったときに給与交渉や条件交渉することになると思うのですが、社会に出たのが世の中が不景気のときだったせいか、「会社に雇っていただく」という意識が抜けず、下手に出てしまいます。
給与も提示された金額で納得してしまい、まわりの人や友人の話を聞いてあとから「もっと交渉すべきだったのかな」と思ってしまいます。
自分のスキルやキャリアに自信を持って、もっと堂々と交渉したほうがいいのかなと思いつつも、どこまで強気に出ていいかわかりません。
「給与」に目がいってしまうけれど…
仕事で精神的に消耗してしまっている人の話を聞いていると、そのストレスの原因となっているのは給与の問題よりも時間の問題のほうが多く占めているんですよね。
給与面はそれほど多くなくてもプライベートの時間がしっかりある人と、給与面は優遇されていても時間があまりない人、幸福度が高いのは前者のほうなんです。
もちろん給与も時間も優遇されている環境に身を寄せることが一番いいのですけれども、どちらを優先して考えたらいいのかと言えば、お金より時間を優先して考えたほうが幸福を得ることができるでしょう。
お金持ちより時間持ちのほうが幸せになれるということです。
条件交渉も給与面を交渉するのは高度な駆け引きが必要になりますが、時間面の交渉ならわりとやりやすいはず。
給与面は最低ラインをクリアしていればOK、ただし時間面で妥協はしないほうがいいでしょうね。
「時間の交渉」も忘れないで
私生活のための仕事なのか、仕事のための私生活なのか、
どちらが健全なライフスタイルかと言えば私生活のための仕事なのです。
幸福の基盤である私生活の時間を切り売りするほど価値のある仕事などありません。
優先すべきは私生活であって、給与はその私生活を損なわない程度の額があればいいのです。
より多くのお金を稼ぐためにキャリアや技術があるわけではなく、より多くの時間を確保するためにキャリアや技術があるのですよ。
時間というのは限りある命そのものですからね、時間(命)より貴重なものはないと思って交渉の場に挑むように。
時間の交渉は命の交渉です、どんなに給与面で優遇してくれる環境でも、時間の交渉を無下にするような環境は人の命を安く見ている環境です。
時間の交渉が決裂するような環境ではあなたの命は輝かないでしょう。