足が痛まないブーツの選び方8つ【理学療法士が教える】

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足が痛まないブーツの選び方8つ【理学療法士が教える】

おしゃれなブーツを見つけて試し履きをすると、「指にちょっと痛みを感じるけれど、せっかく気に入ったし」と勢いで買うことはありませんか。

足と靴専門の理学療法士で馬喰快歩堂(ばくろかいほどう。東京都中央区)所長の三浦賢一さんによると、「試し履きは、靴が自分の足に合うか、長く履ける靴となるかを見極める最後の機会です。チェックするポイントを把握しておきましょう」とのことです。そこで、ブーツを試すコツについて教えてもらいました。

素材、スペース、履き口、骨の圧迫をチェック

ショップで試し履きをするときは、まずはデザインがどうか、自分に似合っているか、次に履き心地がよいかなどを確認して買うことが多いでしょう。このような選び方に対し三浦さんは、次のようにアドバイスをします。

「デザインや履き心地と、靴のサイズが合っているかどうかは別の感覚です。まず、自分の足に靴のサイズが合っているかどうかを確認しましょう。試し履きをしたときに、痛い部分がないかをよく確かめてください。

いつも履いている靴が足に合わないと、巻きツメになる、タコができる、また、足のおや指がひとさし指側に曲がってつけ根の骨が出っ張る外反母趾(がいはんぼし)や、小指がくすり指側に曲がってつけ根の骨が出っ張る内反小趾(ないはんしょうし)などのトラブルの原因になります」

では、ブーツを選ぶ際には、どのような点に注意すればいいのでしょうか。三浦さんは、「試し履きで確認したい8つのポイント」を次のように挙げます。

(1)流行の柔らかい素材に注意
スエード素材のショートブーツやハーフブーツ、ムートンブーツが人気のようですが、このタイプは靴底が柔らかくて足首の部分が折れ曲がるので、足にフィットしてトラブルが少ないように見えます。

しかし、その柔らかさが原因で、歩くときに足首の関節が不安定になりやすいのです。それをカバーしようとして膝(ひざ)や腰に負担がかかり、長時間履くと骨格のゆがみにつながります。膝や腰にすでに痛みがある人は、これらの素材のブーツは避けましょう。

(2)つま先のスペースは1.0~1.5cmに
試し履きをしてどこかが痛いと感じたら、ワンサイズ大きいものを選ぶ人が多いでしょう。しかしその場合、足の横幅に対する余裕はできますが、つま先のスペースが広くなりすぎて靴の中で足が前にすべります。すると指をぎゅっと丸めて踏ん張るため、トラブルの原因となります。

一方、スペースがなくてつま先が靴にあたる場合は、足の指が圧迫されて変形し、外反母趾や内反小趾の原因になります。

(3)スニーカーのサイズでブーツを選ばない

スニーカーの多くはつま先が丸みを帯びた形状になっています。ところがブーツはデザインがさまざまで、先が丸い、細い、とがったタイプなどがあります。細い、とがっているほど、つま先部分は左右から圧迫されます。

このようなデザインのブーツをスニーカーと同じサイズで選ぶと、足のサイズとのズレが大きくなります。ブーツはブーツとして試し履きをし、ショップ内をできるだけ何歩も歩き、靴の中で足が前に滑らないかなど足に合っているかをよく確認してください。

また、ブーツは足のサイズより大きめであることが多いので、歩くときに地面で靴先を引っかけてつまずかないように、つま先部分の反り返りの角度(「トゥスプリング」と呼びます)が平らなタイプは避け、きちんと設定されているものを選びましょう。

(4)おや指と小指のつけ根の骨が圧迫されないか

足のサイズと同じように、足の横幅やワイズ(おや指の根元と小指の根元の最も膨らんでいる部分の外周の長さ)、甲の高さなどは、人によって異なります。

おや指と小指のつけ根の骨に、靴が面状ではなく、部分的にすじ状にあたる感じがするときはやめておきましょう。また、店内を歩いてみて、踏み切るときに靴が足に部分的に食い込むように感じる場合も同様です。

履いているうちに足になじむと考えがちですが、どのブーツもすぐには形状は変わりません。圧迫や痛みを我慢して靴を履く習慣は、外反母趾、内反小趾の原因になります。

(5)履き口は、ふくらはぎ部分に手のひとさし指1本分のゆとりを

ロングブーツの場合、履き口に指が1本入る程度の余裕があると、むくんでいる時間帯でもファスナーが上がらなくなるといったことが防げます。少しでも足を細く見せようと履き口がきついものを選ぶと、夕方には血流が悪くなるでしょう。

(6)履き口がひざやくるぶしにあたらないか

ロングブーツの場合は、座ったときやしゃがんだとき、また歩いているときに履き口がひざの裏などどこかにあたらないか、また、ショートブーツの場合は歩いてみてくるぶしにあたらないかを確認しましょう。履き口のデザインや筒の丈によっては、歩き方やちょっとした仕草であたることがよくあり、後々、痛むことになりがちです。

(7)試し履きは17時~20時ごろにする

女性に多い足の悩みのひとつがむくみです。実際、個人差はありますが、朝と夕方で足のサイズは8~20mm、ワイズは10~25mmほど大きくなります。1日中履くことを考えると、もっとも足がむくむ夕方から夜にかけての時間帯で靴を選んだほうが無難だと言えます。

朝、履くときは平気でも、夜に帰宅して靴を脱ぐと、ブーツの跡がくっきりで足が痛い場合は、むくみが原因だと考えられます。

(8)15~20mは歩いてみる、立つ、座る状態で確認を

試し履きのときに、すっと立つだけ、あるいは立って少し足を動かすだけで終わりにする人がいますが、実際に15~20mは歩いて足の感覚を確認してください。

また、上記のすべては、座った状態と立って歩く状態で慎重にチェックしましょう。座っているときは足にフィットしているようでも、立って少し歩くと、足への体重のかかり方が変わり、靴の中で足が安定しない、おや指や小指の根元に痛みが出るなどに気づくことが増えます。

最後に三浦さんは、「サイズがきつい、ワイズが合わない、土踏まずが合っていないなどの場合は、シューフィッターに相談してください。中敷きをうまく利用すれば適合することがあります」とアドバイスを加えます。

試し履きで確認することの重要性が伝わってきました。つま先のスペースやスニーカーとのサイズの違い、履き口のチェックなどを、試し履きする時間帯や姿勢に注意しながら、違和感や痛みを無視せずに足にしっくりと合うブーツを選びたいものです。

(取材・文 小山田遥/ユンブル)

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