手先が冷たい! パソコン操作がつらいときに即ケアツボ&ストレッチ【鍼灸師が教える】

手先が冷たい! パソコン操作がつらいときに即ケアツボ&ストレッチ【鍼灸師が教える】

デスクワーク中に手の指先が冷えて、パソコンのキーボードが打ちにくい、字が上手く書けないときがあります。鍼灸師の陽田志保子さんに、冷えた手先を温めるツボとストレッチを教えてもらいました。

手先の血流が滞って冷えやすくなる

はじめに陽田さんは、手先の冷えについてこう説明をします。

「同じ姿勢で長時間座るデスクワークでは、血流が滞りがちです。とくに気温が低下しているときは体の末端にある手先へは血液が行き届きにくくなり、冷えやすいのです。冷えが続くと痛みを感じることもあるでしょう。デスクワークに支障が出る前に、手の冷えに有用なツボと手の血流を促すストレッチを行いましょう。肩こりの予防にもなります」

ツボ・労宮(ろうきゅう)を刺激する

「労宮」の「労」は労働、「宮」は中央を意味し、よく働く手のひらの中央にあるツボを示すといわれます。刺激すると手の血流が促されます。

また、元気やエネルギー、ストレスが集まる場所ともいわれ、憂うつ感、イライラ、緊張、だるさ、食欲不振、吐き気、疲れの緩和にも働きかけることで知られています。冷えて憂うつや疲れを感じるときに押してみてください。 

<ツボ「労宮」の位置>

画像:ユンブル 転載禁止

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手のひらの中央。手をグーにしたときに指先が手のひらにあたるでしょう。そのなか指とくすり指の間。左右にあります。

<刺激法>
反対の手のおや指と、ほかの指で手のひらをはさみます。おや指で回すようにひと押し5~10秒ほどを3~5回くり返します。ゴルフボールを両方の手ではさんで転がす、手のひらや指の腹でさするだけでも有用です。

ツボ・指間穴(しかんけつ)と虎口(ここう)を刺激する

「指間穴」は名称の通り、指の間にあるツボという意味です。手首から指先の血流を促し、冷えの改善に働きかけます。また、手の痛み、首や肩のこりにも作用します。手のおや指とひとさし指の間にあるツボ「虎口」とともに刺激するとより有用です。

<ツボ「指間穴」の位置>

手の甲側で、ひとさし指から小指までのつけ根の水かきの部分。ひとさし指となか指の間、なか指とくすり指の間、くすり指と小指の間の3箇所。左右にあります。

<ツボ「虎口」の位置>

手の甲側で、おや指とひとさし指のつけ根の間の水かきの部分。左右にあります。

画像:ユンブル 転載禁止

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<刺激法>
おや指とひとさし指で、ひとつひとつのツボをつまむようにひと押し5~10秒ほどを3~5回くり返します。指の腹でさするだけでも有用です。

ストレッチ・手首反らし

手首から肩周辺の血流を促します。手を前方に伸ばし、手のひらを開いて、反対の手でひとさし指から小指までをつかむようにして10~15秒手首を反らします。次に、おや指をつかんで10~15秒反らします。反対の手も同様に行いましょう。

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ストレッチ・手首クルクル

手首を動かして、手の血流を促しましょう。両方の手をグーにして軽くにぎります。両方の手首を体の内側に向けてクルクルと10~20回まわし、次に外側に向けて同様にすることを1セットとし、2・3セットをくり返します。回しにくければ、動かしやすい方向でOKで、肩や腕の力はぬきましょう。作業をしていて手首が痛くなったときにも有用です。

聞き手によるまとめ

手先の冷えがつらく、動かしにくいときに実践してみたところ、だんだんと冷えが緩和して仕事に集中することができました。デスクワーク中だけでなく、外出中でも目立つことなく手軽にできるツボ押しとストレッチです。冷え対策として覚えておきたいものです。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

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