『33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由』第2回

150万の損失を出していたけれど…投資信託を毎月10万円ずつ購入し続けた僕

150万の損失を出していたけれど…投資信託を毎月10万円ずつ購入し続けた僕

33歳で手取り約22万円のサラリーマンの「僕」が1億円を貯められた方法を紹介する井上はじめさんの『33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由』(新潮社)が2020年3月に出版されて以来、じわじわと売れています。

「YouTuberになる!」とか「仮想通貨で!」とか「株のデイトレードで!」というやり方ではなく、再現性があっていつでも誰でも始められる方法とは? というわけで、本書から抜粋した内容を3回連載で掲載します。毎週木曜更新。

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投資信託の積み立て運用って何?

僕が投資信託の積立運用を始めたのは就職して1年目、2007年の8月でした。

投資信託の積立運用についての説明を、簡単なたとえで説明します。

投資信託というのは、金融商品の福袋セットみたいなものです。日本にその福袋は6000種類くらいあるのですが(2020年3月現在)、一つ一つに説明書がついていて、中身がどういうものかわかるようになっています。中身というのは、日本株だけとか、外国債券だけとか、不動産系の株だけとか、全部ミックスとか……バラエティー豊かに色んな種類があります。

僕たち投資家は、その説明書を見て自分が気に入った福袋を購入するだけで、中身の管理はプロが行ってくれます。福袋は、中身の金融商品の価値が上がれば値上がりし、価値が下がれば値下がりします。販売中止にならない限り、同じ福袋を何度でも購入することができるし、金額分を指定して購入することもできます。

たとえばその福袋が、一つ2.2万円だとしたら10万円分購入しようとすると、端数が出ますが、4.5‌4個購入することができるのです。福袋の価格が変わっても、毎月10万円ずつ購入し続けることができます。少し大雑把な例かもしれないけど、これが投資信託の積立運用の基本です。

僕は、福袋の中身が世界中の株と債券と不動産で構成されている投資信託を毎月10万円ずつ購入し続けることにしたのですが……。

ちょうどその頃の世界経済は、リーマンショックという不況の直前で、世界中の株も不動産の価値も大きく下がり続けていました。この未曾有の世界同時不況は2012年まで約5年間も続くのですが、その間、世の中の投資家たちは悲鳴をあげていた……らしいです。

正直、経済のことは今でもよくわかっていません。リーマンショックの仕組みを説明しろと言われてもできません。経済ニュースで日々伝えられる情報もあまり理解していません(そもそもニュース番組を観ていないので)。もちろん新聞も読みません(誇れることではありませんが……)。

会社からは日経新聞の購読を勧められますが、仕事には必要性を感じないし、何より手取り22万円の僕にとって、毎日の180円すらもったいないと感じてしまいます。

興味を持って観ることができる経済情報は、テレビ東京の「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」くらいでしょうか(小池栄子はいつの間にあんなにデキる女になったんでしょう……結構、好きです)。

投資を始めた直後、僕の資産額はどんどん減少していった

さて、話を戻しましょう。

当然、このリーマンショック不況の間、僕の資産評価額(投資成績)は下がり続けていました。

2007年から2012年の5年間で、毎月約10万円ずつ、合計で700万円くらいのお金を積立てていたにもかかわらず、僕の資産評価額は550万円くらいまで減っていました。普通に考えれば150万円の損失です。当然ですが、この時の僕の状況は、周囲にまったく理解してもらえません。

「そんなに節約して、お金を貯めてるはずなのに、なんでお金を減らしてるの?」
「それならもっと飲み会に参加しなよ」
「もっと好きなもの買ったり、遊んで使えばいいのに」
「投資なんてやめなよ。わからない人がやっても損するだけだよ」

会社の先輩、同僚、家族、僕の親しい人はみんな同じようなアドバイスをしてくれました。周囲からすれば、完全に素人が投資に失敗しているようにしか見えなかったのでしょう。さらに、当時付き合っていた彼女(後の僕の妻です)には、こう言われていました。

「そんなことしてないで普通に貯金してお金貯めればいいじゃん。損するお金があるくらいなら、もっとディズニーランドに行ったりしようよ!」

たしかに普通に考えればその通りです。

目に見える形で僕のお金が減っているので、僕のことを心配してくれるからこその、まっとうな意見だったと思います。

普段ニュースを見ない僕でも、どこかの会社が倒産したとか、デフレスパイラルという記事の見出しが嫌でも目に入ってきました。

だから僕も、まったく不安がなかったかというと、そうは言いきれません。

しかし、実を言うと……。

投資家たちが悲鳴を上げていた(らしい)この時期、親しい人みんなが心配してくれたこの時期、僕は、この時期、少しの不安とワクワクとした期待感をもって過ごしていたのでした。

それは次ページのように考えていたからです。

【前回】手取り22万の僕が億万長者になるために続けた、たった二つのこと

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150万の損失を出していたけれど…投資信託を毎月10万円ずつ購入し続けた僕

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