HSPのお悩み相談③

飲み会に行くと疲れるけど…たまには無理して行ったほうがいい?【HSPのお悩み相談】

飲み会に行くと疲れるけど…たまには無理して行ったほうがいい?【HSPのお悩み相談】

「友達と会うのは楽しいけれど、どんなに仲が良くても2時間が限界」「声の大きい人や威圧的な人が苦手」「近くに不機嫌な人がいると自分のせいだと思ってしまう」——。

人の顔色が気になって一喜一憂し、敏感さゆえに気疲れしてしまう人は、もしかしたら繊細すぎる気質を持った「HSP」(ハイリー・センシティブ・パーソン)かも……。

【関連記事】他人とずっと一緒にいると疲れる…敏感すぎる気質「HSP」って知ってる?

以前、HSPについて教えていただいた心理カウンセラーの坂本純子(さかもと・じゅんこ)さんに、HSPが陥りがちな悩みとその対処法を聞きました。全6回。HSPチェックリストは記事末尾にあります。

心理カウンセラーの坂本純子さん

心理カウンセラーの坂本純子さん

疲弊する人脈で仕事をしても疲れる

「仕事でいろいろな人に会うことが多いせいか、休日は人に会いたくないので引きこもっています。SNSは完全にオフで、仕事関係の人ともなるべくならつながらないようにしています。飲み会も疲れるので『夜は眠いので』『ジムに行くので』と断っています。一方、このままでは人脈が広がらず、仕事にマイナスになるのではと不安です。自分を変えたほうがいいのかなとも思ってしまいます」

——HSPは「ひとりでいる時間が必要」だと聞きますが、人付き合いのアドバイスをお願いします。

坂本純子さん(以下、坂本):前回までの話と同様、やはり「本音ではどうしたいのか」に向き合うことが大事です。

飲み会に出向いて何か成果が出ればそれでいいかもしれませんが、やっぱり無理していますよね? 無理してでも人脈をつくりたいと思うなら無理してもいいですけど、疲弊する人脈を使って仕事をしても、やっぱり疲れます。

——「人付き合いが悪い」と思われてしまうかも・・・・・・という心配もあります。

坂本:私もフリーランスになったばかりの頃、異業種交流会などに誘ってくださる方がいて、1年間くらい頑張って参加していました。「フリーになったんだから、そうしなければいけない」と自分で思い込んでいたんですね。

でも、やっぱり「早くひとりになりたい」と思うんですよ。だけど、「そう思う私がダメなんだ」「私って疲れやすくて根性なしのダメな人間だ」と思っていたので、誘われたら頑張って出掛けて、一生懸命、最後まで残っていました。

これは私の場合ですけど、結局「時間とお金だけ使って、何も残っていない」と感じることが多く、積極的に交流会などに参加するのはやめました。そうしたら、クライアントさんが集まるようになったという不思議なことが起こったのです。

これも私の場合ですが、合わない人と会うことを止める、つまり、何か嫌なものを手放したときに仕事がうまくいく流れがあるんですよね。

嫌なことを止めるとやりたいことに意識が向く

——「何かを捨てたら、新しい仕事が入ってきた」という話はよく聞きます。どういうことなのでしょうか?

坂本:やりたくないことや嫌なことに使っているエネルギーを止めると、本当にやりたいことに意識が向くんです。

HSPの場合は敏感なので、普通非HSPの人が感じる「嫌」以上に、「ものすごく嫌」なんですよ。人の話し声や表情の変化がどんどん情報として入ってきて、疲れてしまう。「合わせなければいけない」気持ちもあるので、つい頑張ってしまうのですが、そこで消耗しているエネルギーってすごいですよね。そのエネルギーを自分に向けてあげるんです。

「どんな人と関わると自分は楽なのか?」を探る

——「自分に向ける」というのは?

坂本:HSPは自己暗示力や直感力が高いんですよ。今まで嫌なことにかけてきたエネルギーを自分に向けて「本当はこうしたい」という自分の本音に意識が向いたとき、すごく気持ちがいいんです。

本音さえ拾うことができれば、HSPの自己暗示力が働きます。敏感な五感や意識がそれを実現させるために無意識に発動するようなイメージです。

「こういう人たちと一緒にいるとうれしい」とか「こういう人と付き合うのは楽だな」という人を選んで、そういう環境に身を置くようにすると、そこで何か仕事につながるいい関係もできたりする。

無理してつくる人脈よりも、「自分がどんな人と関わっていたいか」「どういう人たちと人脈ができるとうれしいのか」を考えて、その本音に近い人と関わっていけばいいと思います。

■HSPチェックリスト

□ 自分をとりまく環境の少しの変化にもよく気がつく
□ 他人の感情や体調を敏感に感じとる
□ 自分の身体の痛みや不調に敏感
□ 人といると疲れやすく、ひとりになりたいと思う。
□ カフェイン、刺激物、化学物質、薬などに敏感に反応する
□ 肌ざわりや着心地がとても気になる
□ 想像力豊かで、空想していることがよくある
□ 明るい光や、強い匂いに反応する
□ 大きな音や騒音がとても苦手
□ 優しく親切な心を持っている
□ 一度にたくさんのことをやると混乱する
□ 人が言葉にしていない気持ちや感情によく気がつく
□ 物を忘れたり、ミスをしないように気をつけている
□ 人の本音と建前を察することがある
□ 映画やテレビの暴力的なシーンがとても苦手
□ 芸術や音楽などに心を動かされる
□ 自分の周りに刺激が多いとイライラする
□ 空腹になると集中力が低下したり、気分が悪くなる
□ 引越し、席替えなどの生活の変化は負荷がかかる
□ 人目が気になる
□ 競争させられたり、見られていると普段の実力を発揮できなくなる
□ グループの中にいると自分らしくいられない
□ 子供のころ周囲の人たちから内向的であったり、内気だと思われていた

*12個以上あてはまればおそらくHSPの気質です。
(坂本純子さんHPより)

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