冬の憂うつケア・第2回

冬は落ち込みやすい…憂うつ、不安なときのセルフケアツボ3つ【専門医に聞きました】

冬は落ち込みやすい…憂うつ、不安なときのセルフケアツボ3つ【専門医に聞きました】

第1回の記事「眠くてたまらない、食べすぎ…もしかして冬季うつ病?【心療内科医が教える】」で、冬はうつ病が増える、悪化することとその症状、セルフケア法について、心身医学専門医・心療内科医で、野崎クリニック(大阪府豊中市)の野崎京子院長に教えてもらいました。

野崎医師は、鍼灸など東洋医学の方法を取り入れることもあるとのことで、今回は、気分の落ち込みや憂うつなときに自分でケアできるツボについて尋ねました。

心療内科医の野崎京子先生

心療内科医の野崎京子先生

憂うつなときは、活力、体力が低下して血流も悪化している

はじめに野崎医師は、憂うつや不安が続くときの心身の状態について、「活力も体力も低下しています。血流も悪くなり、内臓に影響して頭痛、めまい、立ちくらみ、動悸(どうき)、肩こり、風邪などのつらい身体症状も出てくるでしょう」と話します。

次に、そのようなときにツボを自分で刺激するメリットについて、野崎医師はこう説明を続けます。

「ツボの効用を利用すると同時に、自分でケアするというアクションを起こすことそのものに気分を落ち着ける作用があります。

精神の不調にアプローチするとされるツボはたくさんありますが、まずは自分で場所を探りやすくて自分で押すことができる、腕にあるツボを挙げておきましょう」

押すタイミングやコツについて、
「ツボの場所や効用は個人差があります。次に示す位置を参考に、その周囲を探してください。そしてイタ気持ちいいと感じる程度に、息を吐きながら、ツボを何度かそっと押したりさすったりするとよいでしょう。あざができるほど強く刺激することは避けてください」と野崎医師。

腕にある「憂うつケアツボ」

(1)ツボ・神門(しんもん)を刺激する

「神門」の「神」は心を、「門」は出入り口を意味し、意識や思考の出入り口にあるツボを表すと言われます。刺激すると、緊張や不安感、イライラ、ストレスなどを緩和すること、また、不眠や動悸(どうき)、息切れ、胸痛、口の渇き、おう吐、食欲不振、けん怠感、頭痛、めまいなど、精神疲労による不調の改善にも作用することで知られています。

<ツボ「神門」の位置>

191105_ウートヒ_憂うつケアツボ_野崎医師1[1]

手のひら側の手首の横じわのすぐ下で、小指からまっすぐと下ろしたところ。へこみの部分をあちこちの方向に押してイタ気持ちいい部分を見つけましょう。左右にあります。

<刺激法>
反対のおや指以外の指で手首をつかむように支え、おや指でひと押し5~10秒ほどの刺激を3~5回くり返します。左右とも行いましょう。

(2)ツボ・内関(ないかん)を刺激する

「内関」の「内」は腕の内側、「関」は東洋医学の考え方である「気・血(けつ)・水(すい)」という体を構成する3つの要素のうち、「気」と「血」の出入り口を示すと言われます。気血のめぐりを促して不安感、憂うつ感、イライラなどの緩和に作用し、精神のリラックスに働きかけます。また、不眠や動悸、胸痛、腕や手の痛み、しびれの改善にも作用することが知られています。

<ツボ「内関」の位置>

191105_ウートヒ_憂うつケアツボ_野崎医師2

手のひら側の手首の横じわの中心から、ひとさし指、なか指、くすり指を揃えた幅の分下がったところ。手をグーににぎると腕に浮き上がるスジ上にあります。左右にあります。

<刺激法>
まず、刺激をするときはグーを緩めます。反対の手のおや指で、強めにひと押し5~10秒ほどの刺激を3~5回くり返しましょう。左右とも行います。

(3)ツボ・少海(しょうかい)を刺激する

「少海」の「少」は少ない、「海」は気と血(けつ)が多く集まる場所を表し、最初は少ない量の気血が増えて、海のように注ぐツボという意味だと言われます。不安感、恐怖感による発作、耳鳴りや頭痛、めまいなどの緩和に、また、肘(ひじ)やわきの下の痛みの改善などにも働くことが知られています。

<ツボ「少海」の位置>

191105_ウートヒ_憂うつケアツボ_野崎医師3

肘の内側にある横じわの端、小指からまっすぐとおろしてきたところ。左右にあります。

<刺激法>

反対のおや指以外の指で肘を支え、おや指で押し回しましょう。ひと押し5~10秒ほどの刺激を3~5回くり返します。左右とも行いましょう。

腕のツボということで、どれもデスクワーク中でも目立つことなく刺激することができます。押したりさすったりしてみると、たしかに「息を吐きながらツボを意識する」ことで、ふと気持ちが冷静になる、緊張が緩む感覚があります。試してみてはいかがでしょうか。

次回は、「手のひらや甲にあるツボ」に続きます。

(取材・構成・文 藤原椋/ユンブル)

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