「でも、けど、だって…」言い訳モンスターになぜイライラしてしまうのか

「でも、けど、だって…」言い訳モンスターになぜイライラしてしまうのか

突然キレてくる人、怖いパワハラ、遠回しに悪口ばかり言ってくる人……。

人間関係は思い通りにいかないとわかっていても、困った人に遭遇するとうんざりしてしまいますよね。

あーうまく言い返してスッキリしたい! と思う気持ちに、心理カウンセラー・五百田達成(いおた・たつなり)さんは「こちらの気持ちのおもむくまま、がーっとイライラをぶつけたり、がむしゃらに反論したりしてしまうのはNG」と話します。

じゃあ、私たちはどうすればいいの? 五百田さんの最新著書『「言い返す」技術』(徳間書店)からメソッドを全6回で特別に紹介します。

第3回は「言い訳モンスターに言ってはいけないこと」です。

言い訳が多いヤツは、とりあえず謝らせる

「コピー機の調子が悪くて、プリントできなくて、それで間に合わなかったんですよ。おまけにその紙詰まりを直してたら、取引先の○○さんから電話が来て……」

「出来がイマイチって言われても、そもそもこれってこっちの部署でやることなんですかね? なんか納得いかないな。本来なら営業部の担当でしょ」

言い訳が多い人っていますよね。口を開けば「だって」「でも」。いかに自分が悪くないかを言い立て、どういう経緯で失敗したかを詳しく語りたがる。こっちとしては、そんなことは聞きたくないので、イライラしてしまいます。

そこでつい「言い訳をするな」と叱ると、「言い訳じゃないです。説明です」と減らず口。話はすっかり平行線状態です。

どうしてこうなってしまうのでしょう? 言い訳ばっかりの人に、言い訳をやめさせるいい方法はないのでしょうか?

なぜあなたは言い訳を聞きたくないのか?

言い訳ばかりする人は、「自己弁護」しか頭にありません。自分は悪くない、責められたくない。そのための説明を、これでもかと並べます。

あなたはそんなことは聞きたくないので、つい怒ってしまいます。ですが、「言い訳をするな」と怒鳴っても意味がありません。相手が「わかりました、言い訳はしません」と口を閉じても、なぜかあなたの心にはモヤモヤが残ります。

かといって、「どうするつもりだよ」と詰め寄っても、これまた意味はありません。「今後はこうしたいと思います」と具体的な改善策を聞かされても、どうしてでしょう、あなたの心はいっこうに晴れません。

どういうことでしょうか? 実に不思議です。いったいどうすれば、モヤモヤした気持ちが晴れるのでしょうか?

あなたが聞きたいのは言い訳ではなく「ごめんなさい」

言い訳が多い人に言い返すべきひと言は、ずばり「謝れ」です。

「コピー機の調子が悪くて、プリントできなくて……」
「わかったから、まずは謝れ」
「え?」
「いいから、いったん謝って」
「はぁ、ごめんなさい」

「出来がイマイチって言われても……」
「いや、その前に、謝ってくださいよ」
「え、なんでですか」
「こっちは昨日からずっと待ってたんですから」
「ああ、わかりましたよ、はい、すみません

どうでしょう?

一度「ごめんなさい」「すみません」を聞けば、ずいぶん心理的に落ち着きませんか? そのあとの言い訳もだいぶ耳に入りやすくなるはずです。

というのも、あなたがまず聞きたいのは、「ごめんなさい」という謝罪の言葉だからです。そもそも、自己弁護に必死な相手が、「ごめんなさい」を言わないから、あなたはイライラするのです。

「ごめんなさい」「すみません」を言わずに、事情説明をしたり、改善策を話したりするから、「こいつ言い訳ばっかりだな」とモヤモヤする。

心の中のあなたは、相手に謝ってほしいのです。であれば、そのまま「謝ってほしい」と伝えましょう。よくお母さんが子どもに言う「『ごめんなさい』は!?」、あれです。

また、相手も一度謝ってしまうと自己弁護の気持ちが弱まるので、だいぶ冷静に話すことができます。「だって」「でも」といった言葉もぐっと減ります。

もちろん、みんながみんな、素直に謝ってくれるとは限りません。それでも「謝れ」「謝らない」の言い合いのほうが、「言い訳するな」「これは言い訳じゃない」の議論よりは不毛じゃないはず。

これからは素直に「謝れ」と言っていきましょう!

▼▼▼言い訳が多いヤツは▼▼▼
実は… 自己弁護に必死
NG… どう問い詰めても今ひとつスッキリしない
OK… 「謝れ」のひと言で、話はスムーズに

(五百田達成)

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