佐々木典士さんインタビュー第3回

わかっちゃいるけどやめられない…悪い癖を手放すためのコツ

わかっちゃいるけどやめられない…悪い癖を手放すためのコツ

夜更かしやドカ食いなど、断ち切りたいネガティブな習慣。

『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス)を上梓した佐々木典士さんに「習慣」をテーマにお話を聞く連載。3回目はつい癖になっていることを手放すためのコツや、自分をコントロールする方法を伺いました。

<1回目>「やる気」なんていらない! “意志の力”に頼らない習慣化のススメ
<2回目>「今日もできなかった…」は自己肯定感を下げるだけ

佐々木典士さん

佐々木典士さん

断ち切ったほうがいい習慣は?

——前回は無理なく習慣を作るコツについて伺いました。逆に、断ち切ったほうがいい習慣を決める基準は何ですか?

佐々木:「自分の子どもがいたとして、その行動を習慣にしてほしいかどうか」。これは、多くの読者にも刺さったみたいですね。子どもにさせたくないことこそが、断ち切るべき習慣なんじゃないかな。スマホ依存とか、ギャンブルとか、自分は仕方なくやってしまうけれど、子どもにさせたくないと思えばそれは断つべきかもしれません。

子どもに対しては「TVは1日1時間まで」みたいなルールがあったりするじゃないですか。そういうのは、大人にも必要だなって思うんですよね。

——そういえば、知り合いの編集者さんが「平日に飲みに行くのをやめたいんだけれど、人に会ってナンボの仕事だから『仕事のチャンスを逃してしまうかも』という未練を感じてしまったり、『この人が来るなら参加しようかな』とすぐに例外を作ったりしてしまう」と悩んでいました。

佐々木:それは「土日は飲んでもいいかな」って感じですか? 飲み会が仕事につながることはあるのかな?

——土曜の夜に飲んだときに言っていたので土日はいいのかも(笑)。「10回に1回くらいは仕事につながるけれど、翌日の体調に響くことが多く、後悔のほうが大きい」からやめたいみたいです。

佐々木:そうか(笑)。それはもう、この人は「平日は飲み会に行かない人」というアイデンティティを作ってまわりにも理解してもらうのもいいかもしれませんね。

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——仕事につながるかもしれないという欲を捨てて、断ち切るしかないのでしょうか?

佐々木:翌日後悔なく、スッキリ仕事ができることでも次の仕事につながることもあるだろうし、そこはトレードオフなんじゃないかな。僕はもともとお酒が好きで、散々失敗をしてきたんですよ。次の日起きられない、とかね。極限まで失敗を積み重ねると、もうやめようと思えますよ(笑)。

——なるほど。気が済むまでとことんやってみるというのもいいのかもしれないですね。

よい習慣で自分自身を飼いならす

——佐々木さん自身が、一番「身に付けてよかった」と感じる習慣は何ですか?

佐々木:運動ですかね。もやもやしても、運動すると発散できるんです。荒ぶったときの自分を飼いならすというか、ストレスに対処する方法を身に付けておくことは大事ですね。

——自分のご機嫌を自分でコントロールする、と。

佐々木:普通に毎日を過ごしていても、人間だからもやもやすることは絶対にある。その対処法を身につけておくのが大事ですよね。そうそう、悪い習慣を変えたいときには、引っ越しした時とか環境が大きく変わったときはやりやすいと思います。失恋したときとかも。

——あら、それはなぜですか?

佐々木:僕が大きくモノを減らすことになったきっかけは、当時の彼女に振られたことだったんです。そこで「このままではいけない、何か自分を変えたい」と思えた、転機なんですよね。ネガティブなことも、自分を変えるきっかけになります。

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ネガティブな出来事が起こったときの「習慣」も決めておく

——失恋と言えば、ネガティブなことがあったときも対処法というか、習慣が決まっているといいですよね。

佐々木:そうですね。お酒とか暴飲暴食などさらにストレスが溜まる行動に走るのはよくない。ネガティブな出来事があった時の対処法というか、よい解消方法があればいい。

そんなときの「習慣リスト」があれば、こなすだけなので余計なことも考えないで済む。自分をコントロールするというか、あやしてあげる。他人の目線で「はいはい、わかったこれが欲しいんだよね」みたいな感じでやっていると楽ですね。

——自分の気持ちを把握するということは、佐々木さんが習慣化している瞑想にもつながっているのでしょうか?

佐々木:瞑想は自分の考えていること、感じていることを客観的に意識することなんです。食べたいとか、やめたいとか飲み会に行きたい、と思っていること自体を認識していく行為なんです。欲求に突き動かされるのではなく、自分の欲望を一度客観的に眺めてみることができるようになる。手放したいことや身に付けたい習慣を考えたいときには、瞑想するのもおすすめです。

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※次回は9月10日(月)掲載です。

(取材・文:小沢あや、写真:宇高尚弘/HEADS)

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