【今週のボヤき】
うちの会社は良くも悪くも社員の「やりたい」を重視する会社です。「やりたい」と手を挙げれば割と自由にやらせてくれる環境はいいと思うのですが、明らかに仕事ができない人や向いてない人の「やりたい」も尊重するのはいかがなものか? と思っています。
部下や後輩の「できること」「できない」ことを見極めて、適材適所の仕事をさせるのも上司や先輩の役目だと思うのですが、できる人ができない人の尻拭いをしているのが現状で、ストレスがたまる一方です。
「やりたい」があるから成長できる
自分が「やりたい」と思うことって、だいたいの場合は「今の自分にできないこと」なんですよね。
今の自分にできないことだからこそ「できる自分になりたい」という憧れみたいなものがあって、その憧れを追いかけて人は失敗を積み重ね、その失敗から様々なことを学び、ひとつずつできる自分を手に入れレベルアップしていくものなんです。
ですが「やりたいこと」というのは尽きないもので、それは自分にできないことが尽きないということであり、人は最後まで挑戦を続け、失敗を重ね、変わり続けていく生き物なんですよ。
できることだけやっていたら人は何も成長しません。
成長しないということは現状維持ではないんです。
仕事も人生も下りのエスカレーターを登っているようなもので、現状維持をするためにも前へ前へ歩いていかなければならないんですね。
そこで立ち止まってしまえば自動的に下っていってしまうということ、成長しないということは現状維持ではなく劣化になってしまうということです。
挑戦と失敗が人を成長させる
人の「やりたい」という気持ちを「お前には無理だ」という言葉で咎めることは挑戦と失敗を否定することになり、その人は挑戦することが怖くなってしまいます、失敗することが怖くなってしまいます。
「人を育てる」ということは言って聞かせてその人を操縦することではありません、その人に挑戦させてやり失敗させてあげることが「育てる」ということ。
その経験がその人にとって最高の教科書になるものなんですよ。
先輩や上司なんてその尻拭いが仕事のようなもの、そのためにその人よりいい報酬をもらっているんです。
部下の尻拭いは上司の務め
仕事はできて半人前、人を育てることができてやっと一人前。
後輩や部下の尻拭いも一人前になるためのミッションのようなものです。
あなたもまた挑戦と失敗を積み重ね、上の人に迷惑を掛けながらそこまで成長することができたんですよ。
それは決して忘れないようにね。