「〇〇って言わない女子」tweet.1

多忙でLINEをくれない彼 「せめて1日1回は連絡して」と言いたいけれど…

多忙でLINEをくれない彼 「せめて1日1回は連絡して」と言いたいけれど…

「〇〇って言わない女子」
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ウートピ編集部・恋愛担当の北村です☆日々、働き女子の皆さんに仕事やプライベートのことを“ねほりはほり”調査しています。

話を聞いていると、仕事はまあまあ順調! プライベートもそれなりに充実ッ☆ けれど、恋愛だけがなかなかうまくいかない。

オトナなのに……いや、オトナだからこそ! 空気を読みすぎてしまう。そして、パートナーや気になる人に、聞きたい一言が言えない、言わない……という女子が多いようです。

そこで、ウートピ編集部では(ってか私が)そんな女子を「〇〇って言わない女子」と命名。

相手に言わない代わりに、深夜のお風呂場で、いつもの女子会で、Twitterの裏アカで、ぽろっとつぶやいているであろう“一言”を拾って、恋愛コラムニストの桐谷ヨウさんにご相談。「言わない女子」が思わず「いいね!」を連打したくなる“リプ”をいただきます。

ヨウさーん! 第1回目はこんなつぶやきを発見しましたよー!

【今回のつぶやき】

「せめて1日1回ぐらいLINEが欲しい」

付き合って1年ほどの彼氏がいます。彼はベンチャー企業の経営者で、仕事が多忙を極めると、音信不通になります。

そんな時、私は彼に「今週末は会えそう?」「余裕ができたら連絡してね!返信はいらないよ」「仕事、がんばってね!応援しているよ!」「会いたいよー」など送っているのですが、すべて既読スルー……。

実は、以前彼が忙しい時期に1度破局し、その後ヨリを戻したのですが、また今多忙期に入り、彼の私へのテンションが下がりつつあるのを感じます……。

せめて、「忙しくとも、1日1回ぐらいLINEが欲しい……そんなに連絡できないものなの?」とホンネを言いたいけど、破局のことがあるので言い出せず。いつも彼からの連絡を待っている状態です。生存確認のためにも一言でいいから連絡が欲しいです。

「オトコとオンナの違い」ではない

はじめまして。仕事に追われるのでなく、仕事を追いかけたいヨウさんです。最近、追われちゃってます……!

さて、彼に悪気があるのかないのか、そこはいったん置いて書き始めます。俺も仕事が忙しくなる……というよりは、「頭のなかが仕事モード」になると個人的なLINE・Facebookメッセンジャーは既読スルーまっしぐらになります。下手すると1週間後に返すことも多々あります。

ひとことで言うと、それは「返信する気分じゃねー」に尽きます。

じゃあ、そのタイミングで連絡をくれた人のことをどうでも良いと思っているのか? というと断じて、そうではないんですよね。大事な友人もたくさんいます。ただただ「気分じゃない」だけなんです。ここがポイントです。

たしかに「男性は些細なやりとりがニガテ」という傾向があります。一見くだらないやりとりを重ねて、細やかな感情の機微や、お互いにクスッとできるメッセージの往復を愛おしく思える人は少ない。逆に、「意味のある情報交換」を求め、その結果として事務的なやりとりだけになってしまう人が、すごく多い。

だけど、これって女性にもいますよね。おそらく男と女のちがい、とは別種の問題です。

相手を変えようとするのはオススメできません

要は「自分のなかに複数のモードを持てるマルチタスク・タイプ」なのか、「いったん特定のモードになってしまったら他のことは考えられなくなってしまうシングルタスク・タイプ」なのか? という命題なんです。

モードというのは仕事だけにかぎりません。恋愛体質の人は、恋愛にお熱になっているときは仕事に身が入らないでしょうし、他の異性からのお声がけにも塩対応することでしょう。なんとなく言いたいことが理解してもらえそうでしょうか?

この文脈でいえば、彼はシングルタスク・タイプなんですよ。仕事に熱が入っているときはあなたへの好意の多寡と関係がなく(ここが重要!)、仕事以外のことにアテンション(=関心)を注げないキャラクターってわけなんです。

はぁー!? どうしろっていうの!? となってるかと思われます。

ごめん。これはもう、どうしようもないです(笑)

相手の人間性を変えるよりも難しいかもしれない、行動様式の大前提を変えようとしてるのですから。

そしてね、俺の経験上、相手を変えようとするのはやめたほうがいい。それって大体はうまくいかないんです。そういう行動を取った人は、ほとんどのケースでお別れコースに行ってしまってる。

LINEがこないことがホントの不満?

ただ、ここはしっかり掘り下げてほしいポイントなんですが、本当にLINEをもらうことが、相談者様が満たされる唯一の方法なのか? ということです。

「生存確認のため」ってフレーズが出てきてるけど、

きっとホンネは「(彼に私のことを)生存確認してほしい」と相談者様が思っていると、俺には感じるんです。

どういうことかと言うと、1日に1回の連絡がこないことではなく、日常的といえる頻度で自分にアテンションを注いでくれない彼氏に不満を感じて、不安を煽(あお)られてしまっている……そういう構図があるように、俺には見えます。

でも、そりゃそうですよね。そういった毎日の細やかな関わり合いの積み重ねが、「付き合っていく」という行為の醍醐味なんですから。

ただ、それは必ずしも日常的にLINEをすることだけが回答ではないはずなんです。

「気持ちを察して」はコミュニケーションの怠慢です

今のあなたは「仕事で忙しいところに、自己満足で一方的にLINEを送ってくる恋人」に見られてしまっている可能性があります。それは相手のキャパシティの問題かもしれない。相手の受け取り方の問題かもしれない。本当におざなりになってるのかもしれない。

でもそれは推測にすぎません。悩むだけ時間のムダです。それよりもやってみるべきことは「自分は日常的に関心を向けてもらうことを大事にしている」という思いを、相手にぶつけてみることなんです。

そして、その方法は相手と一緒に考えてみればいいんです。

もしかしたらそれがきっかけで同棲が始まるかもしれません。毎日は無理でも、週に数回はあなたにメッセージを返す時間を彼のライフスタイルに織り込んでくれるようになるかもしれません。そればっかりはわからないです。

だけど、彼が理解できていない「あなたが大事に思っていること」は、プレゼンテーションしてみる価値があります。仕事では当たり前のようにやっている努力を、彼氏にはやらなくていい理由なんてどこにもないのですから。

それをなくして「私の気持ちを察して」は彼の重荷になりたくない思いやりではなく、ただのコミュニケーションの怠慢です。

彼に欠けているのは、「相談者様を気にかけようとしているスタンスがまったく見えないこと」じゃないですか。それがたとえ少しでも見えるだけで、不安は解消される気もします。

恋愛において「言えない」「言いにくい」ことは多々あると思います。同時に、自分が思い悩んでいることをそのまま相手に言うことが正解では決してありません。

今回で言えば、あなたがほしいのはLINEではなく、<何らかのかたちの安心感>でしょう。それを一緒に探っていくための会話を、彼と重ねていけばいいじゃないですか。

応援していますね。

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