いよいよ、クリスマスシーズンも本番。親しい仲間と、ホームパーティーを企画している人も多いのでは? クリスマスパーティーで飲む定番といえば、シャンパン、ワインですが、今年のクリスマスは「シェリー」を加えてみてはいかがでしょう。
あまり知られていませんが、シェリーは、白ワインの一種。料理との相性も幅広く、パーティーはもちろん、リラックスタイムの一杯にも最適です。シェリーの魅力を、シェリー委員会日本代表の明比淑子さんが教えてくれました。
ワイン好きなら、きっとシェリーを好きになる
実は「シェリー」を飲んだことがない、という人も多いでしょう。
スペイン原産のシェリーは、白ぶどうのみで造られるワインの一種、『酒精強化ワイン』。ワインにアルコールを加えて樽熟したものです。アルコール度数は15%ほどとワインや日本酒に近く、ヨーロッパではとても気軽なお酒として知られています。
「お酒に強い男性や、お年寄りが飲むものと思われがちですが、実はウートピ世代の女性にこそおすすめしたいアイテムなんです。
そしてシェリーは、辛口から極甘口まで味わいもさまざま。ドライな白ワイン好きにも、ふくよかな甘口ワイン好きにも、きっと気に入るタイプが見つかるはずですよ」(明比淑子さん・以下同)
一人暮らしの女性には「フレッシュな辛口」が便利
では、それぞれどんなシチュエーションにオススメなのでしょうか?
「一人暮らしの女性にオススメしたいのはフレッシュな辛口タイプ。和食にも合うので、コンビニのお弁当にも寄り添ってくれます。いつもコンビニのビールで喉を潤す人も、シェリーに変えるだけで食卓がちょっぴりオシャレになるでしょう?
シェリーをオススメしたいもう一つの理由は、一度封を開けても長持ちするところ。栓をして冷暗所に保管しておけば、2週間は美味しく飲めます。一人で少しずつ飲んでも楽しめるんです」
では、これからのクリスマスシーズン、大勢のパーティーにぴったりなのは?
「クリスマスシーズンのヨーロッパやアメリカでは、甘口のシェリーがよく売れます。暖炉の前で、甘口の芳醇なシェリーを飲みながら、家族や友達と過ごすのが主流です。
大勢の友人と集まるなら、辛口から甘口まで、何タイプか用意して、飲み比べるのはいかがでしょう。辛口は鍋にも合いますし、前菜からメインディッシュ、デザートまで……シェリーはたくさんの種類があるのでどんなお料理にも合うものが見つかるはずです」
ちょっと強いかなと思ったら、氷をひとかけ入れてもOKです。
もともとワインが大好きだったという明比さん。知るほどに、“シェリーの自由さ”の虜になったのだそう。
「シェリーの産地、スペインのアンダルシアを訪れた際、現地の人々がバルで、さまざまなタパスをつまみながらシェリーを何杯も飲んでいるのを見て、これが本来の飲み方なのだと納得しました」
好きが高じて、シェリーのプロモーション活動を始めた明比さん。現在ではシェリーの美味しさを伝えるべく、各地でセミナーを行ったり、イベントに協力しているのだとか。
さあ、今年のクリスマスは、ぜひシェリーを取り入れてみましょう。いつもよりもワンランク上の時間を過ごせること請け合いです。
取材協力:シェリー委員会
撮影協力:バル・ペピート