船頭が多い会社での身の振り方というか仕事の仕方で悩んでいます。うちの会社はリーダーやチーム長と呼ばれる人が多く、私もチーム長を務めているのですが、他のチームのリーダーたちが船頭タイプなので、私は一歩下がって様子を見ながら仕事をしています。みんなが船頭になっても物事が進まないと思うので、ここは引いたほうがいいなという場合は引いてなるべく自分の仕事がスムーズに進むように調整しているのですが、この前、船頭タイプの同期から「もっとアピールしたほうがいいよ」とアドバイスを受けました。確かにそうかもしれないですが、みんなが船頭になっても収拾がつかなくなって無駄な時間が過ぎるだけなので、その時々の自分の役割を抑えながら仕事したいです。そんな私はリーダーには向いていないのでしょうか?
どうでもいいことは周りに合わせるけれど…
私事で恐縮ですが、とにかく服装に頓着がなくて、人様の目さえなければ冬はジャージのセットアップで、夏はTシャツに短パンで上等なのですが、一緒に歩く連れに恥をかかせちゃいけないってもので、せめて身なりでも整えていっぱしのしゃれっ気を醸し出したいところなのですが、どうにもこれが難しい。
何がオシャレで何が無粋なのか、ワインの目利き以上にわけがわからず、どこの馬の骨ともわからんファッションリーダーが作り出した、「今年の流行」とやらに大人しく従っている次第でありますが、こと音楽にかけては少しばかりのこだわりがありまして、なんでもいいというわけにはいきません。
気分が落ちたときはこれ、ご機嫌のときはこれ、春夏秋冬朝昼晩、時期に合わせた珠玉の音楽ライブラリがございまして、こればかりは人様に笑われようと、たとえ地獄の閻魔様にダメ出しをされようと、一歩たりとも譲る気はありません。
どうでもいいことは周りに合わせ、これだけは譲れないというものだけ我を押し通す。
さまざまな文化がありますが、その文化をつくっているのは人一倍のこだわりを持った人々であり、そのひとつひとつの文化の集合体が「世の中」というものでございましょう。
リーダー=強いこだわりをもった変質者
仕事も同じようなもので、あれもこれもと旗を振りたがるのはただの出しゃばりの見えっ張り。
大した興味もないくせに、他者を従え悦に浸りたいだけならかえって場を乱すだけ。
私が俺がと言うならば、私利私欲以外の熱意やこだわりを見せなければなりません。
リーダーは人格者であるべき? リーダーはまとめ役であるべき? それともうまく調和を保つためにあえて皆から嫌われるべき? どれもこれも的外れ。
リーダーとはその分野において誰よりも強いこだわりを持った変質者であるべき。
万人がどうでもいいと言うことにも強いこだわりを持った特異な熱意。
偉い人が黒と言っても白と言って一歩も引かない狂信的な変質者でなければリーダーなんて務まりません。
文明文化をここまで進化させてきたのは天才たちではなく変態たちですからね。
その分野において「我こそは変態なり」と言えるくらいの強いこだわりがなければ大人しく誰かに従っておいたほうがいいでしょう。