「映画 賭ケグルイ」主題歌『checkmate』でmiletが見せた新たな魅力

「映画 賭ケグルイ」主題歌『checkmate』でmiletが見せた新たな魅力

近日公開予定の映画『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』の主題歌「checkmate」を4月29日に配信リリースする、シンガーソングライターのmilet(ミレイ)さん。

「checkmate」は『賭ケグルイ』の“勝負”の世界観をもとに、miletさんが書き下ろした新作です。昨年末放送された「第71回NHK紅白歌合戦」では初出場を果たし、今年は自身初となる全国ホールツアー「milet 1st tour SEVENTH HEAVEN」も予定するなど、快進撃を続けるmiletさんに、「自信作」だと語る「checkmate」についてお話を伺いました。

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『賭ケグルイ』を好きになった理由

——もともと、『賭ケグルイ』シリーズのファンだったそうですね。

miletさん(以下、milet):はい。きっかけはアニメシリーズでした。すごく面白い作品なので、ドラマも(前作の)劇場版も観ました。原作の漫画も読んでいます。

——どんなところを面白いと感じたのでしょうか?

milet:初めは、知らない世界を知る楽しさがありました。そもそもギャンブルがわからないので、シンプルなゲームから難解なものまであるのだなと種類の多さに驚きましたね。そのあと、登場人物の魅力にもハマっていきました。みんな個性的で、とにかくキャラが濃いんです。ドラマ化を知ったとき「あのキャラを誰がどう演じるのだろう」と思いましたが、再現度が高くてすぐ作品に引き込まれました。

劇中より

劇中より

——みなさん生き生きと演じられていますよね。miletさんが特に好きなキャラクターは?

milet:「学園最狂」とも呼ばれる、生志摩妄(いきしま・みだり)です! 前回の劇場版にも登場していますが、今作はより出演シーンが増えているので、彼女の狂気やクレイジーさを堪能できると思います。

『賭ケグルイ』は、追い詰められた人間のさまざまな姿が描かれているのがいいと思っているんです。人間の感情が揺れ動く瞬間、死の気配が迫っているのを知ってどう変化していくのか……焦る人もいれば、妄のように楽しんでしまう人もいる。実は今回の主題歌は、妄のテンションを意識しながら作りました。

生志摩 妄/劇中より

生志摩 妄/劇中より

——そうなんですね。主人公の蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)をイメージしたのかなと思っていました。

milet:もちろん、夢子や他のキャラクターの要素も込めています。妄から着想を得たのは、本当の狂気の部分。彼女の常軌を逸した振る舞いや、自分の世界に没入していく姿には一種の憧れを感じていて。曲中には、夢子の冷静な雰囲気も込めたいと思いましたし、いろんなキャラクターの目線を取り入れてみました。

劇中より

劇中より

私だから世界観を再現できるはず

——オファーを受けたときはどんなお気持ちでしたか?

milet:嬉しかったです。「ファンである私だからこそ世界観に合う曲を作れるはず! 任せてください!」という気持ちでしたね。

——完成した曲がスクリーンで流れてきたときも相当嬉しかったのでは?

milet:はい。主題歌なのでエンドロールで流れるんですけど、物語の余韻を感じられるような曲にできたと思えて嬉しかったです。映画用に5.1チャンネルのミックスも作ったんですよ。なので、スピーカーやイヤホンで聴くのと劇場では聴こえ方が違うんです。いろんなところから音が飛び出てきたり、飛び交ったりするので、生きている音を感じてもらえると思います。

——そうなんですね。歌詞で好きなフレーズはありますか?

milet:サビの「再演希望」と「崩壊寸前」がすごく気に入っています。普段の曲でそのような言葉を選ぶことはないんですけど……。作品にインスパイアされて出てきました。「再演希望」は私の中で公式戦*のイメージです。負け続けて「家畜」になった人たちが、まだギャンブルで這い上がろうとする。そこでまた幕が上がる……。そんな情景を重ねています。それからこの曲では、「ここは日本語、ここは英語」と決めずに、自分の心の中から出てくる響きや感覚を重視しました。

*生徒会に青天井のギャンブルを挑むことが出来る家畜に許された唯一の権利。公式戦を申し込まれた者は断ることができない

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声で、暴れてみた

——sink or swim(一か八か)など、ギャンブルの要素のワードも効いています。

milet:そうですね。恐れるより楽しんでしまう自分に気づき始めているような表現もした曲でもあるというか……。負けたら恐ろしいことが待っているはずなのだけれども、どうせ散るなら派手に散りたい。そんな気持ちが私の中にあるなと気づきました。華々しく散りたいという思いから、サウンドも派手になっているし、MVも結構攻めています(笑)。

——全体的に派手な中で、一瞬、ハンドクラップのみのパートがありますよね。個人的にその部分が急に生々しい人間が出てきたように感じて、いい意味でゾクッときました。

milet:そこはあえて抜きたかった部分です。音の数も情報量も多くて音の圧がかなりあるので。メロディーとクラップだけで、シンプルに言葉が響くように意識して作りました。そのあとの大サビでまた迫力が出るように少し煽ってみたいなと。

——これまでの楽曲とはまた違う魅力を感じたのですが、意識して変えたり、新しく取り入れた部分はありますか?

milet:今回は、声で暴れてみるというか、あまりしたことのない歌い方に挑戦しました。具体的には、喋るように歌っています。でも、歌い方を先に決めたのではなく、自分の中にあった好奇心を表に出してみたらこうなりました。自分らしい曲ができたなと手応えを感じています。

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運がいいと思うとき、ツイてないと思うとき

——ギャンブルの作品なのでちょっと連想して……。miletさんは運がいいほうだと思いますか?

milet:思います。この世界に入ったのも、ある意味では運だと思いますし。出会う人がみんないい人なのも自分の運の良さだと思います。ただ、ふらっと入ったお店の味が高確率であんまり好みじゃない……という面もあります(苦笑)。そういうツイてない瞬間もあるから、大事な場面では運がいいのだと思っています。

——ちゃんと運の量をコントロールしている(笑)。では、何か困った壁が目の前に現れたら、果敢に挑んでいくタイプですか? それとも様子を見る?

milet:挑んでいきます。挑んでみないとその壁の高さも硬さもわからないので。とりあえず挑んでみて、ダメだったら作戦を変えます。だけど……実際のところは夢中でやっていたらいつの間にか「壁」を乗り越えていたということが多い気がします。

たとえば、昨年末に出場した「紅白歌合戦」も直前まではすごく緊張していたんです。でも「やるしかない」と思って、挑んだ。その経験のおかげか、少し度胸が付いた気がします。

——予定では初の全国ホールツアーを控えていますよね。早くmiletさんの曲を直接届けたいですね。

milet:はい。お久しぶりの方も初めましての方も、お会いできることを本当に楽しみにしています。「checkmate」はライブで化ける曲になると思うので、いろんな演出を考えておきます!

■映画情報

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『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』 
近日公開/©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX ©2021 「映画 賭ケグルイ2」製作委員会
配給:ギャガ

(ヘアメイク:枝村香織、スタイリスト:入江陽子(Tron)、取材・文:安次富陽子、撮影:西田優太)

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