私の“初めて”を捧げる「絶対失敗しない旅先」 第11回

記憶に残るお土産と一緒に帰国したい 旅のプロが教えるお土産4つ

記憶に残るお土産と一緒に帰国したい 旅のプロが教えるお土産4つ

33歳にして一度も海外旅行の経験がないウートピ編集部Y子。海外旅行バージンを卒業するのにふさわしい旅先を探そうと、ウートピ編集部は、旅歴25年間に80カ国以上を旅し、酸いも甘いも知り尽くしたトラベルジャーナリスト・寺田直子(てらだ・なおこ)さんに相談。

前回は、「どんな場面でも大人のレディーとしての対応力が身につくように」とイギリスを勧めてもらいましたが、Y子は旅には土産が必要だと主張。寺田さん、Y子に思い出に残るお土産を手にできる国、教えて下さい!!

1・カンボジアの再利用アクセサリー

海外旅行に行ったらやっぱり旅の思い出にお土産はハズせません。今回は私が旅先で出会った印象深いグッズや体験をご紹介しましょう。

昨年、訪れたカンボジア。発展途上の国ですがここ数年は観光開発もめざましく新しいリゾートやシティホテル、観光スポットも続々誕生し、目が離せません。

とはいえいまだ貧困な環境に暮らす人たちも少なくない。特に学校にも行けない子どもたちはたくさんいます。

カンボジアの首都プノンペンやアンコールワット遺跡のあるシェムリアップにある、Friends ‘n’ Stuff(フレンズアンドスタッフ)。  

社会貢献に従事するNPOが運営するセレクトショップで、Tシャツやアクセサリー、雑貨小物などかわいらしいアイテムが並びます。その中で私が注目したのが使い古して使われなくなったスプーンやフォークを利用したアクセサリー。

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指輪やバングル、ピアスなどはまさにアイデア商品! これを作っているのは子どもを持つ地元のお母さんたち。売上金で子どもたちを学校に行かせることが目的です。ひとつ2~3ドルという安さですがそれぞれに母親の愛情がこめられています。

2・大人買いにピッタリのナッツ

もうひとつ。タイにある、Doi Tung(ドイトゥン)。

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こちらは先日、国葬が行われた前タイ国王のお母さまが始められたプロジェクト。タイ山岳部の人たちの生活基盤を支えるため彼らが栽培し、加工した製品や食品などを販売するショップで、現在は王室のロイヤルプロジェクトになっています。

ハンドメイドのショールやタイシルクのテキスタイル、シルバーのアクセサリーなどは素朴さとエレガントさが溶けあい魅力的。

私が大人買いするのはマカデミアナッツとコーヒー。マカデミアナッツは塩味のほかにハニー、ワサビ味などありばらまき土産としても大好評。

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コーヒーもタイの山岳地帯で栽培されたものでコクがありコーヒー偏愛の私も大満足の味です。ショップはバンコク、プーケット、チェンマイ、チェンライなどに店舗があります。

バンコク市内ならサイアムパラゴン、エンポリウムなど観光客にも人気のショッピングセンターに。またスワンナブーム国際空港にも支店があるのでギリギリまで観光しても立ち寄れますね。

3・香港の開運ハンコでパワーチャージ

パワースポットめぐりと一緒に、ラッキーパワーをお土産に。ならば、芸能人も通うという、香港で大人気の開運ハンコの店がTangs(タンズ)。場所は名門ホテル、ザ・ペニンシュラ香港のショッピングアーケード。

小さな店内にはローズクォーツ、ラピスラズリ、キャッツアイ、水晶など色とりどりのハンコがズラリ。

自分で長さ、色、天然石の種類などを選び、さらに好みの文字スタイルを選んでオーダーするというシステム。何しろ開運がかかっているのでものすごく迷う。でも、日本からもお客さんが多いらしく、お店の方が「コレハ、レンアイ」、「コレ、オカネ」とカタコトだけれど的確なアドバイスをしてくれます。

細工にもよりますが通常は翌日には仕上がっています。実は私もフリーランスとして次のステージを目指していた頃にここでハンコをオーダー。選んだのは幸運を引き寄せるというラピスラズリ。それも鮮やかなミッドナイトブルーに縁起のいいゴールドがちりばめられたもの。

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嬉々として日本に持ち帰ったのはいいのですが翌月のクレジットカードの引き落としがきて愕然!なんと香港ドルのゼロひとけたを間違えていたという……。でもなんとなくこの後からいい仕事が舞い込むようになったのでご利益があったのだと信じています!

手頃なタイプなら5000~6000円程度で作ってもらえるので目指せ、開運です!

4・南仏で手に入れるオリジナルの香水

もう少し特別なお土産を手に入れたい。そんな時は自分で調合するオリジナル香水作りはどうでしょう。場所は南仏。香水の聖地とされるグラース村にあるフランスを代表する香水メーカー、ガリマール社の工房で専門スタッフからレクチャーを受けることができます。

作った後はお持ち帰りができるほか、その調合はガリマール社のファイルに保管されるのでオーダー注文で取り寄せも可能。レッスンは2時間ほど。日本語スタッフがいる場合は日本語で行われます(それ以外の日は英語)。要予約。香りを嗅ぐたびに旅の思い出が鮮やかによみがえってくるのも嬉しいものです。

Y子、最後のわがままを言う

「どのお土産も気になる!」

これまで寺田さんにオススメの国や体験を教えてもらってきたY子。もうそろそろ海外バージンを卒業してもいいのでは……?

「寺田さん。私、最後のわがままを言います」

Y子の口から飛び出すのは……?

※「私の“初めて”を捧げる『絶対失敗しない旅先』」は次回が最終回になります。これまでY子のわがままにお付き合いくださりありがとうございました。最終回もどうぞお楽しみに!

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