子どもの頃はお世話になっていた文房具。大人になるにつれて遠ざかり「メモや予定はデータ管理が中心」という人も多いのでは? しかし、文房具も日々進化を遂げていて、使い方一つで毎日の仕事の強い味方になってくれます。
文具プランナーでウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長の福島槙子(ふくしま・まきこ)さんに「気分も上がって仕事もはかどる」文房具を紹介していただきます。第6回目のテーマは「ボールペン」です。
超速乾で手が汚れない
まずご紹介したいのが「サラサドライ」。書き味のよさから愛用者も多い「サラサ」の速乾版が登場しました。紙に浸透しやすい新成分をインクに配合したことで、書いた直後に触れても手が汚れません。特に、横書きの文字を書くときに手が汚れてしまうことが多かった左利きの人に好評です。
商品名:サラサドライ(ゼブラ)
価格:150円
インク色:黒・青・赤
ホール径:0.4mm/0.5mm/0.7mm
軸色:6色
シックな色合いがステキ 個性を出したいなら…
同じく「サラサ」シリーズから「ビンテージカラー」をご紹介。個性が出るペンといえばコレ。落ち着いたシックな色合いが特徴で、黒の代わりに使いたい人にオススメです。私はレッドブラックを愛用しているのですが、よく「素敵な色ですね」と言われます。大人にはブルーグレーも人気です。他の「サラサ」シリーズに比べるとボディの配色も大人っぽいのでビジネスシーンでも活躍します。そしてお値段が1本100円というのもすごいですよね。
商品名:サラサクリップ ビンテージカラー(ゼブラ)
価格:100円
軸色/インク色:レッドブラック/レッドブラック、ブラウングレー/ブラウングレー、グリーンブラック/グリーンブラック、ブルーグレー/ブルーグレー、ダークブルー/ブルーブラック
※ダークブルーのみインク色がブルーブラックになります。
フリクションを大人っぽく使うなら…
こすると消えるボールペンとして、日本のみならず海外でも人気を誇る「フリクション」シリーズ。中でも、「フリクションボールノックビズ」はビジネスシーンでも使える上級モデルです。フリクションの”アイデンティティ”ともいうべき消去用ラバーはキャップが付いているので、汚れにくい仕様です。フリクションを使いたいけれど、大人っぽく使いたいという人にオススメです。多色タイプもありますが、単色タイプのほうが替え芯も太く、インクが減りにくいのでオススメです。
商品名:フリクションボールノックビズ(パイロット)
価格:2000円
インク色:黒
ペン先:0.5mm 軸色:6色
とにかく書きやすい! 定番ボールペン
書きやすいボールペンといえば、ジェットストリームです。人に貸すと「書きやすい」とみんなが口を揃えます。まさに万人ウケするボールペンです。速乾性のあるなめらかインクで、素早く筆記する場面にも向いているペンです。
商品名:「ジェットストリーム」(三菱鉛筆)
ボール径:0.38mm、0.5mm、0.7mm、1.0mm
価格:150円
1本で4役! 修正ペン付きボールペン
修正ペンが付いているちょっと変わりダネのボールペンがこちら。回転式の3色ボールペンなのですが、上部に修正ペンも付いています。持ち物を少なくしたいミニマリストにオススメです。これ1本で一通りのことはできるので1本あれば安心ですね。
商品名:アクロボール ホワイトライン(パイロット)
価格:600円
インク色:黒、赤、青
ペン先:細字0.7mmボール
まきの一言メモ
日本の文房具は本当に丁寧なつくりで完成度が高いとつくづく思います。ボールペンも書きやすいのは当たり前。海外製のボールペンは「ちゃんと書けるかどうか?」からはじまるので(笑)。日本のボールペンはたとえ1本100円であっても質がよく、書きやすさは保証済み。となると、高級感があるとか、芯を入れ替えできるとか、インクの色が好み、といった部分が決め手になってきます。
また、社会的な背景でいうと2008年のリーマンショック以降、経費削減のためそれまで会社支給だった文房具を自費購入に切り替えた企業も多く、個人が購入する文房具の市場が広がっています。「自分で選ぶからこそ、ペン1本買うのにもこだわりたい」。そんな人が増えていることも、バリエーション豊かなボールペンの登場に一役買っているのかもしれません。
※価格はすべて税別
(編集部)