「人生 100 年時代の健康とフレイルに関する調査 2022」第2回

将来、フレイルが心配…自分や親のために意識していること

将来、フレイルが心配…自分や親のために意識していること

このたび、健康総合企業の株式会社タニタが、「人生 100 年時代の健康とフレイルに関する調査 2022」を実施し、全国の40歳以上の男女2,500人から回答を得ました。

調査の結果、自身や親がフレイルになることを心配している人が、半数を超えることがわかりました。(この記事は、全3回の第2回です)

※フレイル…健康な状態と要介護状態の中間に位置し、加齢に伴い心身の活力が低下するとともに、社会的なつながりが薄れている状態のこと

半数以上の人がフレイルになることを心配している

タニタは、調査対象となった男女に「自身がフレイルになることについて、どのくらい心配か」と質問。その結果、「非常に心配である」が13.9%、「やや心配である」が47.3%で、計61.2%となりました。一方、「全く心配ではない」は9.3%、「あまり心配ではない」は29.5%で、計38.8%でした。

年齢別に見ると、「非常に心配/やや心配」と回答した人の割合は、50~54歳が70.0%で最も高く、45~49歳が69.2%、55~59歳と60~64歳が66.8%と続きました。

親がフレイルになっている人は2%未満

タニタは続いて、「親がフレイルになること」について質問。父親がいる人(722名)に現在の状況を聞いたところ、「フレイルでも要介護状態でもない」が93.5%、「既にフレイルになっている」が1.5%、「既に要介護状態になっている」が5.0%と回答を得ました。

一方、母親がいる人(1,115名)に現在の状況を聞いたところ、「フレイルでも要介護状態でもない」が92.3%、「既にフレイルになっている」が1.3%、「既に要介護状態になっている」は6.4%となりました。

母親のフレイルを心配している人が多い

父親がフレイル・要介護状態のいずれでもない人(675名)に、父親がフレイルになることについてどのくらい心配か聞いたところ、「心配である」は57.2%、「心配ではない」は42.8%と大きな差はありませんでした。

同じく、母親がフレイル・要介護状態のいずれでもない人(1,029名)に、母親がフレイルになることについてどのくらい心配か聞いたところ、「心配である」は60.2%、「心配ではない」は39.8%でやや開きが見られました。

男女別に見ると、「心配である」と回答した人の割合は、女性では父親が61.1%、母親が64.3%。男性(父親52.9%、母親56.2%)に比べて5ポイント以上高いことが判明しました。

要因別では「身体的フレイル」の心配がダントツ1位

では、どのフレイルになることが心配と考えている人が多いのでしょうか。父親、母親それぞれについて質問したところ、以下のような結果になりました。

父親がフレイルになることが心配な人(386名)は、筋力や口腔機能が低下する「身体的フレイル」を心配する人が最も多く、78.5%でした。続いて、うつや認知機能が低下する「精神的フレイル」が54.9%、閉じこもりがちで孤立する「社会的フレイル」が32.1%となりました。

母親がフレイルになることが心配な人(619名)も、やはり「身体的フレイル」を心配する人が多く79.0%。「精神的フレイル」が61.6%、「社会的フレイル」が30.9%でした。

親のフレイルを心配する一方で3人に1人は「何もできていない」

親が要介護状態でない人(1,138名)に、「親のフレイル予防・改善として行うサポート」について聞いたところ、現在サポートしていること/今後サポートしたいことのいずれも「コミュニケーション」がともに40%を超え、突出して高くなりました。

コミュニケーションを日常的に取り、人との関わりが低下した状態にならないようにすることが、フレイルの予防や改善に効果的と考える人が多いようです。

次いで割合が高かったのは、「共食(一緒に食事をとる)」「栄養管理」「趣味・余暇活動」「運動・スポーツ」でした。

また、親のフレイルが心配であると答えたものの、「特にサポートはしていない」と答えた人は32.7%。親のフレイルが心配ではあるものの、3人に1人は何もできていないという実態が明らかになりました。

フレイルを予防・改善するためには何ができるのでしょうか? 第3回では、健康維持・向上のための取り組みや、フレイルにならないために行いたいことについてお伝えします。

SHARE Facebook Twitter はてなブックマーク lineで送る

この記事を読んだ人におすすめ

この記事を気に入ったらいいね!しよう

将来、フレイルが心配…自分や親のために意識していること

関連する記事

編集部オススメ

2022年は3年ぶりの行動制限のない年末。久しぶりに親や家族に会ったときにふと「親の介護」が頭をよぎる人もいるのでは? たとえ介護が終わっても、私たちの日常は続くから--。介護について考えることは親と自分との関係性や距離感についても考えること。人生100年時代と言われる今だからこそ、介護について考えてみませんか? これまでウートピで掲載した介護に関する記事も特集します。

記事ランキング