心理カウンセラー心屋仁之助さんに聞く(前編)

彼は違うと思っていたのに…なぜかダメンズとばかり付き合ってしまう女性の共通点

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彼は違うと思っていたのに…なぜかダメンズとばかり付き合ってしまう女性の共通点

付き合う前は「最高のパートナーだ!」と思っても、気づけば問題点が山積みになっていて、「なぜかいつも似たパターンの失恋を繰り返してしまう」という人も多いのではないでしょうか。

例えば、浮気されたり、「夢に挑戦したい」とか言って働かなくなってしまったり、毎日忙しく働く彼女に嫉妬して激しく束縛してきたり……。恋の失敗を繰り返し、いわゆる「ダメンズ」を渡り歩く女性も少なくないようです。

実は、そんな女性達には「ある共通点」があると、心理カウンセラーの心屋仁之助さんは言います。

一体どんな共通点なのか。そしてどうしたら、似たような恋愛パターンから抜け出せるのか——。心屋さんのインタビューを2回に渡ってお届けします。

共通点は、お母さん!?

——心屋さんが、恋愛がうまくいかない女性の共通点に気づいたのは、ある座談会がきっかけになったそうですね。

心屋仁之助さん(以下、心屋):そうなんです。以前、出版社さんから「なぜかダメンズとばかりと付き合ってしまう女性に向けて本を書いてください」と頼まれて、本の原稿を書き上げたんです。

出版する前に、実際にダメンズと付き合っている女性たちをたくさん集めて、書き上げた本を読んでもらって反応を見ようということになり、座談会を開催したら……。衝撃的なことに気づいちゃったの。

——え!? それは何ですか?

心屋:それまで僕は、浮気男、借金男、DV男を、それぞれのカテゴリーに分けて解決法を提示していたんですけど、その場にいたほとんどの女性が、様々な問題を兼ね備えた男と一緒にいたんです。

つまり浮気はするわ、働かないわ、借金するわ……いろんなダメな要素を抱えた男性と付き合っていて、もうダメンズの百貨店状態だったんです。

それに、僕はこの座談会をするまで、恋愛は男女間の問題だから、家族からの影響があるとするのなら、彼女達のお父さんに原因があると思っていた。でも、実は違ったんです。

そこには、お父さんの姿はなくて、全部お母さんだったの。それも「子供の頃、お母さんのことを可哀想だと思っていた女性」ばかり。

お母さんかわいそう、から「頑張り教」に

——そこにどのような因果関係が……?

心屋:小さな子どもにとって、お母さんって世界のすべてなんですよ。だから、お母さんがツラそうにしている姿を見ると、子どもはこんな風に思うんです。

「私がダメだからお母さんを困らせて不幸にしてる……」と。

だから

私がしっかりすれば、お母さんを助けられる。
私がいい子でいれば、お母さんは笑ってくれる。
私が我慢すれば、お母さんは悲しい思いをしなくて済む。
私が頑張れば、お母さんに褒めてもらえる、愛される……。

もうね、お母さんの顔色ばかり見て、ずーっと生きてしまうの。自分のことよりも、自分を捨ててでも、お母さんのために生きているのよ。

つまり、自分のためじゃなくて、人のために、人を喜ばせるために生きる「頑張り教」にハマってしまう。それが恋愛においても、「自分を犠牲にしてでも、彼に尽くす」という形で現れてしまうんですよ。

——なるほど。では逆にお母さんが幸せそうだった人は、「頑張り教」にはハマらないということでしょうか?

心屋:その傾向があると思いますね。お母さんが楽しそうに生きているのを見て育った人は、自分が頑張っても、頑張らなくても、お母さんには影響がないから、自分が好きなことをしていられるの。要するに、自分の人生を生きられるのよね。

——お父さんの影響はあまり関係ないのでしょうか?

心屋:そうですね。この話のポイントは、お父さんが1ミリも出て来ないんですよ。お父さんが出てくるとしたら、お母さんを可哀想にさせる役目として出てくる。たとえば、暴力を振るったり、お金を家庭に入れなかったり、浮気をしたり……。お父さんはあくまで助演男優。主役はお母さんなんです。

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ダメンズを求めているのは実は自分

心屋:だからこそ、お母さんが不幸な顔をしているのを見て育った人は、無意識にお母さんベースで行動をしてしまう。

お母さんのために勉強を頑張る。

服を選ぶ時も、お母さんが喜びそうな服を着る。

仕事を選ぶ時も、夫を選ぶ時も、お母さんが喜びそうな選択をしてしまう。

でも、それだけ頑張っても、お母さんが引き続き不幸そうな顔をしているものだから、「自分はまだまだ足りないんだ、もっと頑張らなければ!」という思いが増していく。

そして、お母さんに認められたかったという思いが、先ほども話したように「自分を犠牲にしてでも彼に尽くす」という形で、恋愛で再現してしまうんです。

つまり、ダメンズと付き合ってしまう女性たちは、その人と付き合うことで、「私は彼を支えている、役に立っている、生きている意味がある!」と感じることができる。実は、ダメンズもダメンズと付き合ってしまう女性も、お互いに依存し合っている関係なんですよね。というか、ダメンズに「仕立て上げた」わけです。その方が「わたし」が役に立てるから。

インタビュー前編では、ダメンズと付き合ってしまう女性の共通点についてお話しいただきました。後編では、どうやったら辛い恋愛から抜け出せるのか、その方法を具体的に伺います

(取材・文:鮫川佳那子 編集:ウートピ編集部 安次富陽子)

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