目白鍼灸院の先生に聞いた、カラダのセルフケア法【第1回】

生理痛は薬よりツボ揉みで解消 座ってできる1分セルフケア

生理痛は薬よりツボ揉みで解消   座ってできる1分セルフケア

女性のカラダは繊細なもの。生理痛やPMS(月経前症候群)、ふくらはぎのムクミ、不眠症……などなど、みなさんいろいろなカラダの不調を抱えているはず。

そんな不調を毎日のすきま時間ケアで改善できるとしたら?

今回は、目白鍼灸院の柳本 真弓(やなもと・まゆみ)先生に、通勤電車でもオフィスでも周囲に怪しまれずにパパッと1分でできるセルフケア法を聞いてきました。

第1回目は、生理痛とPMSです。

生理中は「血海」をグリグリ

【血海】

人差し指~薬指の上にあるツボ、「血海」。

人差し指~薬指の上にあるツボ、「血海」。

「ヒザの少し上にある、ヒザの角から指3本分(人差し指~薬指)の上にあるツボを『血海』といいます。指で押した時に痛みを感じるところです。このツボは、おなかを直接さするよりも効きます。生理中に不調を感じる時は、このツボを親指で左右両方押しましょう」

「今回は自宅はもちろん、オフィスでも、通勤電車の中でも、どこでも怪しまれずに簡単に自分でモミモミできるツボを教えていきます。この血海も、そんな便利なツボの一つ。膝の内側のツボなら、こんなふうにコッソリモミモミしていても、ヘンじゃないでしょ」

この仕草なら、デスクの下でやっていても気づかれなさそう。

この仕草なら、デスクの下でやっていても気づかれなさそう。

「ポイントは、左右でより痛い方があれば、そちらをさらに強く押すこと。理由は、血流が悪いほうに、痛みは強く出るから。特に生理痛がヒドい時は、1分といわず、痛みが和らぐまで、強めにグリグリ押してあげましょう」

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「鍼灸では、血液の流れに何かしら滞りがあり、スムーズに血液が体内を動かない時に痛みが生じると考えます。つまり、生理痛も『血液の滞り』が原因とされているんです。滞りが解けておなかをめぐる血液がサラサラになれば、痛みは取れていきます。血海は、そんな『血液の滞り』からくるカラダの深い部分の痛みに働きかけるツボなんです」

「基本的に、生理中に腹痛を感じる時に押すといいですが、女性は血液が滞りやすい人が多いので、生理期間以外も常に押していても大丈夫です。次に紹介するPMS(月経前症候群)も、この血海でずいぶんラクになりますよ」

生理直前には「陰包」をギューッと

【陰包】

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「膝を曲げた時にできる、膝のシワの先端ぐらいから、こぶし1個分から骨の際に当たるツボ『陰包(いんぽう)』を指でギューッと深く押しましょう」

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「このツボはPMS特有のイライラにも効きますし、血液の滞りにも効きます。骨の際に向かって、深く強く押しましょう」

「PMSは生理2週間前のいわゆる黄体期に起きる不調のことを言いますが、似たような不調を排卵期に感じる人もいます。この『陰包』のツボは、生理2週間前から生理中がオススメです」

次回は、睡眠に効くツボを聞いていきます。

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