【今週のボヤき】
上司に仕事を振られると条件反射で「できます!」と言って、ついいい顔をしてしまいます。新卒の頃、やや体育会系だった職場で先輩に「仕事で『できない』と言うな」と叩き込まれたせいです。そうは言っても、予算や時間の関係でできないこともあり…。できない場合は「ここをこうすればできます」と次善策を提案するようにはしているのですが、「コイツ、すぐにできるっていうけどできないじゃん」と思われているかと思うと落ち込みます。
できる人ほど「何ができないか」を知っている
仕事で何が大事なのかと言えば「自分に何ができるのか」ということを知ることであり、それは同時に「自分に何ができないのか」ということを知ることでもあるんです。
追求すればするほど、できることが増えれば増えるほど、今の自分にできないことが浮き彫りになっていくものでして、仕事ができる人ほど今の自分にできないことをよく知っているものなんですよ。
何でも「できます!」と反射的に言ってしまう人というのは自分にできないことを知らないということであり、それは「私は仕事ができません」と自己紹介しているようなものなんですよね。
実際にできれば何も問題はないのですが「できます!」と即答する人ほど結果的にできなかったりして、周りに迷惑をかけたくないという思いで一人で背追い込んだ行為が結局多大な人に迷惑をかけてしまう結果になってしまうわけです。
結果的に生産性が落ちてしまうことになるので「NO」と言えない人は信頼を失っていくことになるんですよ。
チャレンジの原動力は「やりたいかどうか」
かといって「できるorできない」の二択だけで仕事をしていたらいつまで経っても能力は上がりません。
できることだけやっていても面白くありませんし退屈なだけ、毎日時計とにらめっこして定時を待つだけの地獄のようなお仕事になってしまいます。
できないことができるようになる瞬間が仕事の醍醐味ですからね、やり甲斐のある仕事をしたいのならできないことでもチャレンジしていく必要があります。
チャレンジの原動力となるものは「できるかどうか」ではなく「やりたいかどうか」です。
「できます」と「やりたいです」の違い
「できます」という返事と「やりたいです」という返事では印象が違うものでして、前者は「能力がある」という印象を与え、後者は「興味がある」という印象を与えるんです。
能力があるという印象を与えればできて当然な仕事になってしまいますが、興味があるという印象を与えれば「できるようにしてあげなければ」と思わせることができるんです。
仕事を頼んだ方も責任が生じるので丸投げされることもなく仕事を覚えていけるということですね。
上司や先輩にいい顔をしようなんて思わなくていいです。
ただし、尊敬する上司や先輩の顔を立てる気遣いは持っていた方がいいです。安易に『できます』といい顔をして上司や先輩の顔に泥を塗らないように。